鶴見区にある慶岸寺(読み方はけいがんじ)は、仏教の教えを広めた高僧・昭誉究竟慶岸大和尚(しょうよくきょうけいがんだいおしょう)が1581年(天正9年)に創建。
神奈川の慶運寺の末寺です。
JR鶴見線国道駅、京急本線花月総持寺駅より徒歩3分とアクセスも良好な住宅地に鎮座した静かなお寺ですが、江戸時代の頃は宿場町や商業地として多くの人々が行き交うにぎやかな場所。
そのため、地元の人々だけでなく旅人の祈願・信仰の場となっていました。
目次
・子育地蔵尊
・参道・本堂
・七福神集いの小怪
・冬木森稲荷神社
・アクセス
・近くにある神社・寺
慶岸寺の子育地蔵尊
お寺の入り口は、生麦魚河岸通り(旧東海道)沿いにある子育地蔵尊が目印。
子育地蔵尊(地蔵堂)は駐車場スペースと接した位置にあります。
地蔵堂には1.8mの木彫りの地蔵が安置されており、安産・子育てのご利益があるとされています。
慶岸寺の参道・本堂
門の正面には本堂。
右側は七福神集いの小怪。
左側には六地蔵、「蓮の臺(はすのうてな)」の阿弥陀如来像が安置されています。
慶岸寺の仏像
境内には多数の仏像がみられました。
↓永代供養塔(右側)と六地蔵(左側)
↓釈迦如来
↓無縁供養塔・庚申塔(阿弥陀如来)
慶岸寺の七福神集いの小怪
慶岸寺は2024年から鶴見七福神巡りの一寺になっています。
通常、七福神巡りの寺社では1柱が祀られていますが、慶岸寺には全ての七福神像を設置した「七福神集いの小径」があります。
そのご利益は、七難即滅・七福即生です。
ちなみに、他の鶴見七福神は、横浜熊野神社(福禄寿)、鶴見神社(寿老人)、大本山總持寺(大黒尊天)、東福寺(毘沙門天)、正泉寺(恵比寿神)、安養寺(福壽辨財天)、松蔭寺(布袋尊)です。
白い砂利が敷かれた石道を進むと、石でできた椅子とテーブル。
花月地蔵尊が安置されています。
周囲にはリスやウサギなどかわいい動物の置物が置かれています。
ちなみに、慶岸寺には本物の猫ちゃん、いわゆる寺猫もいます。
慶岸寺の冬木森稲荷神社
慶岸寺の霊園の一角に鎮座する稲荷神社。
入り口は花月園駅前通り沿いになりますので、一度、慶岸寺から出でからの参拝となります。
伏見稲荷大社の御分霊を勧請し創建。
創建年代や詳しい御由緒は不明です。
ただ、このエリアが漁師町として栄えていたころ、引き潮の際、この境内で潮が満ちるのを待ったことから「塩待稲荷」と呼ばれていたそうです。
慶岸寺の詳細
慶岸寺へのアクセス
- JR鶴見線:国道駅より徒歩3分
- 京急本線:花月総持寺駅より徒歩3分
慶岸寺近くのおすすめ神社・寺
東福寺 | 鶴見七福神のひとつ。白く美しい慈悲観音や子育観音像、日本庭園があります。 |
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道念稲荷神社 | 美しい赤い鳥居が並び、末社にはだるま様。蛇も蚊も祭り発祥の神社。 |
正泉寺 | 境内は小規模ですが、趣がある参道と本堂。本尊は薬師如来で、鶴見七福神の恵比寿様がいます。 |
生麦水神宮 | 漁協など水産関係の信仰が深い神社。色鮮やかな提灯が目を引きます。 |