「虎ノ門のこんぴらさま」と呼ばれ親しまれている虎ノ門 金刀比羅宮(読み方はとらのもん ことひらぐう)は、四神が飾られた銅鳥居や良縁祈願など、江戸時代から篤い信仰が続く都会のスピリチュアルなパワースポット。
金運や仕事運アップ、縁結び・縁切りのご利益があると信仰されています。
毎月10日は縁日で、その日は1日数回の神楽奉納がおこなわれたり屋台が出たりと賑やか。
ちなみに、1月10日は「初こんぴら」。
10月10日は例大祭として盛大に執り行われます。
目次
・縁日の由来
・境内の様子
・ろうそく奉納
・神楽奉納
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
虎ノ門 金刀比羅宮の縁日の由来
虎ノ門金刀比羅宮の創建は1660年(万治3年)の江戸時代。
香川県にある金刀比羅宮の御分霊を勧請し創建されました。
当時、香川の金刀比羅宮への参拝は船でしか行くことができず、「一生に一度はこんぴらさん参り」と言われる程の人気がありました。
お参りに行けない人は樽の中に参納の品などを入れ、のぼりをつけて海に流し、自分の代わりに金刀比羅宮にたどり着くことを願ったほど。
このこんぴら樽は縁起物として、漁師が見つけたら拾って代参されていました。
そんな人気の高い金刀比羅宮が、東京の虎ノ門にお祀りされるようになったのは、讃岐国丸亀藩の藩主・京極高知(きょうごくたかかず)が参勤交代のため江戸に長期滞在することになったから。
母国の神をお参りするため、丸亀藩の邸内にお祀りになったのが始まりです。
これまで参拝したくてもできなかった金刀比羅宮が江戸に祀られたとうことで、一般市民が藩邸内にお賽銭を投げ入れて奉納するようになりました。
その人気ぶりから、月次祭の毎月10日に邸内を開放し一般市民の参拝ができるようになりました。
それが、毎月10日の虎ノ門 金刀比羅宮の縁日です。
ちなみに、その後に江戸城の裏鬼門にあたる今の場所に遷されています。
虎ノ門 金刀比羅宮の境内の様子
毎月10日の縁日には、いくつかの露店が境内に並び、神楽殿では神楽が奉納されます。
ちなみに屋台の出店では、目黒不動尊の縁日でもみかけた「たかまのはら 白龍神」も。
白蛇ちゃんの姿もみられました。
虎ノ門 金刀比羅宮のろうそく奉納
縁日ということで、いつもとは違う雰囲気の社殿。
お賽銭箱の右隣には、「オロー(ろうそく1本50円)」と書かれた紙とおじさまがスタンバイ。
「お願いします」と声をかけ50円を渡すと、「オロー」と大きな声で叫び、中にいる方がろうそくを灯してくださいました。
虎ノ門 金刀比羅宮の神楽奉納
神楽殿の前には、参拝者用のパイプ椅子が並べられていました。
虎ノ門金刀比羅宮で奉納されている神楽は、庶民が楽しむ里神楽。
1日4回ほど行われ、にこやかなお面や威厳のあるお面の神様たちの物語が奉納されます。
演目には「神楽舞」や「福徳舞」などがあり、この日は「巫女舞」でした。
虎ノ門 金刀比羅宮の詳細
虎ノ門 金刀比羅宮へのアクセス
- 東京メトロ銀座線:虎ノ門駅2a出口より徒歩1分
- 東京メトロ日比谷線:虎ノ門ヒルズ駅A2a・b出口より徒歩5分
- 東京メトロ丸ノ内線・千代田線:霞ケ関駅A13番出口より徒歩5分
- 公式サイト:http://www.kotohira.or.jp/
虎ノ門 金刀比羅宮の主な行事・お祭り
- 1月:歳旦祭、初こんぴら祭
- 2月:節分 追儺祭、紀元祭、祈年祭、喜代住稲荷神社(末社)大祭、天長祭
- 6月:夏越大祓式・道饗祭
- 10月:大祭(十日祭)
- 11月:新嘗祭
- 12月:年越大祓式・鎮火祭・除夜祭
- 毎月1日:朔日祭
- 毎月10日:縁日(月次祭)
虎ノ門 金刀比羅宮近くのおすすめ神社・寺
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