東京都港区芝大門に鎮座する芝大神宮は、東京十社のうちの一社。
2005年(平成17年)にご鎮座千年を迎えた「関東のお伊勢さま」です。
近くにある増上寺と共に参詣されることが多く、秋の例大祭「だらだら祭り(生姜祭り)」は有名です。
また、伊勢神宮と同じ神様を祀ることからも縁結び・復縁のスピリチュアルなパワースポット!
神前結婚式も執り行っており、11月中旬から2月中旬にはかがり火挙式(1日1組限定)と他ではなかなか見られない挙式スタイルも。
千木筥(ちぎばこ)と千木筥おまもり(土鈴)、そして授与日にソールドアウトすることも珍しくない行列必須の強運御守(ごううんおまもり)など、ここだけでしか授与されていないお守り・授与品も人気です。

目次
・ご祭神・ご利益
・歴史
・参道・鳥居
・境内
・社殿
・貯金塚・生姜塚
・御朱印・お守り・おみくじ
・例大祭「太良太良まつり(生姜祭り)」
・駐車場
・アクセス
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
 
芝大神宮のご祭神・ご利益
御祭神は伊勢神宮と同じ、内宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)、外宮の豊受大神(とようけおおみかみ)の二柱が主祭神。
伊勢神宮の分祀は各地にあるものの、内宮・外宮の両神霊を祀られているところは少ないです。
相殿神として大国主命や事代主命、倉稲魂命、源頼朝公や徳川家康公が祀られています。
また、かつては住吉神社(住三神)や春日神社(天児屋根命)、熊野神社(伊邪那美命)、須賀神社(須佐之男命)、氷川神社(健速須佐之男命)八幡神社(応神天皇)など複数の末社がありましたが、火災で焼失してから再建されることなく本殿に合祀されています。
たくさんの神様が祀られていることからも、そのご利益は金運・商売繁盛、縁結び・復縁、仕事運、厄除け、健康、学業・技能など多岐にわたり、特に縁結び・復縁の御利益で有名で女性に大人気のパワースポットとなっています。
さらに、芝大神宮は宝くじ発祥地であることからも、宝くじの当選祈願をされる方も。
そのご利益のほどは、昔、宝くじ販売員の方が祈願で訪れた際、当時の芝大神宮の境内に住み着いていた黒猫の「くうちゃん」の頭を撫でたところ、見事高額当選を出したという驚きの話もあるほどです。
芝大神宮の歴史
創建は1005年(寛弘2年)の平安時代。
一条天皇の御代に創建されました。
昔は飯倉神明宮や芝神明宮と呼ばれ、鎌倉時代では源頼朝公が崇敬し、江戸時代においては徳川幕府の篤い保護を受けています。
もともとは飯倉山(現・芝公園)にありましたが、1598年(慶長3年)に徳川家の菩提寺である増上寺が、江戸城の拡張に伴い現在地の芝(現・芝公園)へ移転したのに伴い、現在の鎮座地(現・芝大門)へ遷座。
1805年(文化2年)に芝大神宮境内で勧進相撲が行われた際、町火消し「め組」の鳶職と江戸相撲の力士たちの乱闘事件が発生。
「め組の喧嘩」として、講談・歌舞伎・芝居・錦絵などの題材になっています。
1870年(明治3年)に准勅祭社が廃止され、1872年(明治5年)に府社に列し、「芝神明宮」から現在の「芝大神宮」へ改称されました。
芝大神宮の参道・鳥居
かつての東海道である第一京浜沿いにある参道入り口。
社号碑が目印です。


飲食店などが入るビルが両サイドに建ち並ぶ参道の先には神明鳥居。
その下にはお賽銭箱が置かれており、足腰が悪い方はこちらで参拝する事もできます。


芝大神宮の境内
階段を登った正面に社殿。
右側に社務所。
左側には手水舎や絵馬掛け、力石があり、ちょっとした庭園の様相です。




両サイドに控える狛犬の台座には、江戸時代の火消し役の「め組」にあやかり、芝大神宮を火災から守るために「め組」が刻印されています。


芝大神宮の社殿
江戸時代の火事や戦争や地震などで焼失を繰り返し、1964年(明治39年)に再造営された神明造りの社殿。

芝大神宮の貯金塚・生姜塚
例大祭「太良太良まつり」は別名「生姜祭り」と呼ばれており、お祭り中はたくさんの生姜が並びます。
生姜塚は、それを伝えるもの。
隣の貯金塚は、不動貯金銀行(後の協和銀行、現在のりそな銀行)創業者で、貯金王と呼ばれた牧野元次郎を称える碑。
日本を代表する作家武者小路実篤が揮毫した「根気根気、何事も根気」と、商売繁盛や金運アップのご利益がある恵比寿さまが微笑まれています。
手を合わせてお願いすることで、金運アップのご利益がいただけるスピリチュアルなパワースポット。
毎年10月には貯蓄と貯金の加護を願う貯金祭が斎行されています。


芝大神宮の御朱印・お守り・おみくじ
御朱印やお守りは拝殿右側にある社務所(授与所)にていただけます。
御朱印は直書きで、通常御朱印の他、限定御朱印もたまに頒布されています。
「芝大神宮」の朱印と「芝神明」の朱印入りで、道中安寧守(栞)と生姜飴もセットです。
ちなみに、生姜飴は販売もされています。


お守りでは、男性・女性用とある「強運御守(ごううんおまもり)」が人気。
その後利益は強運よりさらに強い運が授かるとされており、芸能人のDAIGOさんの奥様である北川景子さんもその御守を持っているのだとか。
強運御守はその年のラッキーカラーの御守で、年に数回頒布されています。
頒布される日は公式サイトなどでもお知らせしており、早朝から行列ができて大混雑。
売り切れ覚悟のお守りです。
強運絵馬もありますが、こちらも早い時期に売り切れます。
ちょっと変わった芝大神宮ならではの授与品として、衣服を増やす千木筥(ちぎばこ)と千木筥おまもり(土鈴)があります。
千木筥は、千木が「千着」に通ずるとして、女性が衣服の増えるのを祈ってタンスに収める習慣もあり、祭礼では千木筥に季節の果物を盛って神前にお供えされています。
最近では、衣類が増え、良縁に恵まれ、幸せな結婚が出来るという縁起物として有名です。
他、白いお守りは白星で黒いお守りは黒字の商売繫盛お守り「商い守」、祓い塩・祓い砂・祓い石、お風呂や枕に入れて使う「禊の湯」、風水芝大神宮招き猫、結婚成就守、病気平癒お守りなど多数の種類があります。
おみくじでは、「恋愛運上昇 恋昇鯉 鯉のぼりみくじ」や「天然石(パワーストーン)入り三角みくじ」「運気上昇みくじ」などがあります。
桜の季節になると期間限定「さくらみくじ」もが追加されます。

芝大神宮の例大祭「太良太良まつり(生姜祭り)」
東京を代表する例大祭「だらだら祭り」は、例年9月11~21日の11日間と長期間にわたって開催されています。
いつまでも長くだらだらと祭りが続くので「太良太良祭り」と呼ばれるようになりました。
とはいえ、決してだらけているわけではなく、太良太良まつりの期間が長くなったのは神社側で多くの人々の参詣を受け入れるため。
少しずつ祭礼期間が長くなっていったそうです。
そして、かつての祭りの名物として、生姜市で初物の葉生姜が門前で売られていたことから別名「生姜祭り」とも。
現在でも太良太良まつり期間中は境内で生姜が売られています。
芝大神宮の駐車場
鳥居の左側と右側には、無料の駐車場(20台)。
ただ、いつでも使えるとは限らず、チェーンが張られている時は利用できません。



芝大神宮の詳細
芝大神宮へのアクセス
- 都営地下鉄浅草線・大江戸線:大門駅A6出口より徒歩1分
- 都営地下鉄三田線:御成門駅A2出口より徒歩5分
- JR山手線・京浜東北線:浜松町駅北口より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.shibadaijingu.com/
芝大神宮近くのおすすめ神社・寺
| 東京佛願寺 | 路地裏にあるこじんまりとした寺院。水子供養・良縁祈願専門です。 | 
|---|---|
| 増上寺 | 徳川家の菩提寺。東京タワーが近い映えスポット。 | 
| 芝大神宮 | 1000年以上の歴史を持つ由緒ある神社。伊勢神宮からの分霊を祀る「関東のお伊勢様」。 | 
| 讃岐神社・小白稲荷神社 | 高松藩松平家の讃岐社と浜松町に鎮座されていた小白社を合祀。鳥居が別々にあります。 | 
| 熊野三所大権現宮 | 増上寺境内にある、鬼門を守る熊野神社(ゆやじんじゃ)。 | 
芝大神宮近くのグルメ
| しんぱち食堂 大門店 | 朝7時開店!お魚を中心とした定食メニュー、朝ごはん、持ち帰り弁当とあり。 | 
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