鎌倉五山第一位の禅寺・建長寺の最奥に鎮座する半僧坊(読み方ははんそうぼう)。
勝上けん(標高145m)の山腹に鎮座する建長寺の鎮守です。
1890年(明治23年)に建長寺235世霄貫道師が秋葉山方広寺(静岡県浜松市)から勧請した、天狗の姿をした半僧坊大権現を祀っています。
たくさんの天狗像に守られた霊験あらたかたと言われるお堂では、御朱印やお守りの授与だけでなく御祈祷も受け付けています。
目次
・半僧坊の御祈祷とは?
・御祈祷申し込み
・御祈祷控え室
・御祈祷
・御祈祷のお札
・アクセス
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
半僧坊の御祈祷とは?
1年を通し様々な御祈祷をおこなっています。
基本的にお堂が開いている日は御祈祷を受け付けていますが、春季大祭(6月)・お盆(7月と8月とあり)・開山忌では御祈祷はお休みです。
ちなみに、例年、建長寺の開山忌は7月23・24日でしたが、近年の猛暑による熱中症対策の観点から、2025(令和7)年度より5月に変更に。
併せて、開山忌準備のため半僧坊での御祈祷のお休みが5月22・23日・24日に変更となりました。
ただ、売店や御朱印は通常通り受け付けています。
御祈祷の受付時間は午前9時より午後3時半まで。
時間内に半僧坊本殿の御祈祷受付所へ行き申し込みます。
御祈祷料は、お札の種類によって異なり、小祈祷札(三千円)、中祈祷札(五千円)、大祈祷札(七千円)、特別大祈祷札(壱万円~)の4種類。
今回は中祈祷札(五千円)の御祈祷でも申し込みました。
ちなみに、祈祷札の郵送にも対応しています(詳しくは公式サイトに)。
半僧坊の御祈祷申し込み
まず、御祈祷受付所に置かれている祈祷申込書に必要事項を記入し、お寺の方に声をかけて渡します。
御祈祷料をお納めて申し込み終了。
また、御祈祷受付所の近くには「巨福だるま」がずらり。
こちらは建長寺の入り口、総門(巨福門)近くの授与所(売店?)にも置かれていました。
すでに右目が入っているのは、半僧坊大権現真前において御祈祷済みの証なのだそうです。
半僧坊の御祈祷控え室
申し込み後は、御祈祷の準備が出来るまで2階の控え室で待機。
控室はとても広く眺めも抜群。
御祈祷を申し込んでいない同伴者も入ることができました。
控室には、天狗のお面と掛け軸、恵比須様などが。
また、反対の山側の窓を見てみると、祠のようなものが見えました。
半僧坊の御祈祷
そして、いよいよ御祈祷。
他に御祈祷をされる方がいなかったからか、同伴者もそのまま一緒に御祈祷に同席できました。
御祈祷では、和尚さまが中太鼓を叩きながら読経。
力強くてリズミカル。
他の方が御祈祷を受けているとき、外でも太鼓の音が聞えましたが、それを間近で聞く・見る・感じる凄さ。
体についた邪気を祓ってくれる気がします。
御祈祷を受けている間、最初に一度だけお焼香をするために立ちました。
ちなみに、半僧坊の本拠地は浜松の奥山方広寺(臨済宗)。
そして、縁日は17日。
今回、奇しくも17日に御祈祷をしていただいたのですが、和尚様から17日の縁日は半僧坊大権現様よりいただくパワーが大きいというお話が。
良き日に御祈祷ができて感無量です。
半僧坊の御祈祷のお札
祈祷が終わるとお札をいただきました。
これが意外と大きい!
中祈祷札(五千円)の御祈祷でいただいたお札の大きさは39cm!
蛇窪神社(己巳の日特別御祈祷/白蛇祈願)でいただいたお札と並べると、その大きさが特に際立ちます。
建長寺の詳細
建長寺へのアクセス
- JR線:北鎌倉駅より徒歩15分
- 公式サイト:https://www.kenchoji.com/
建長寺近くのおすすめ神社・寺
圓應寺(円応寺) | 鎌倉十三佛第5番札所の閻魔大王を本尊とするお寺。十王や奪衣婆、詫言地蔵も。 |
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明月院 | 悟りの窓と境内のアジサイや紅葉で有名な臨済宗禅寺。園内には地蔵様やウサギが点在しています。 |
浄智寺 | 苔の参道が美しい禅宗寺院。本堂をはじめ鎌倉十井ややぐら、七福神と見どころあり。 |
鶴岡八幡宮 | 鎌倉の名所。広大な敷地には境内社や幼稚園、ミュージアム、カフェとあります。 |
薬王寺 | 御本尊は久遠実成釈迦牟尼仏、日蓮宗のお寺。徳川家の家紋(三つ葉葵)が使われています。 |
建長寺近くのおすすめ喫茶・カフェ・食事処
点心庵 | 建仁寺駐車場沿いにある古民家レストラン。けんちん汁と御座敷のフォトスポットで有名。 |
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龍華珈琲 | 圓應寺(円応寺)内にあるコーヒーカフェ。ハートの窓からのぞくお庭が特徴的。 |
御谷休憩所 | 鶴岡八幡宮専用駐車場近くにある休憩所。お団子や飲物、鳩サブレ―などのお土産等があります。 |