隣接する鷲神社と並ぶ「浅草 酉の市」起源発祥のお寺・長國寺(読み方はちょうこくじ)では、6月の中旬に「いきいきあじさい祭」を吉原神社と共同開催しています。
「路地の鉢植えに安らぎ、薬膳やお灸で体調を整えていたという先人達に習い、本格的な夏を迎える前に心身リフレッシュする」という趣向のもと、2日間にわたって開催。
境内では各地から珍しいあじさいが展示されているだけでなく、籠あじさいの即売や薬膳きゅうり汁の無料配布、健康祈願「ほうろく灸祈祷会」、ステージパフォーマンスなどさまざまなイベントが。
もちろん、屋台も出店しています。
目次
・いきいきあじさい祭の様子
・甘茶香の大香炉
・あじさい展示・販売
・薬膳きゅうり汁
・ほうろく灸祈祷会
・あじさい祭の御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
いきいきあじさい祭の様子
最寄駅は地下鉄日比谷線入谷駅と三ノ輪駅。
三ノ輪駅からだと大通り沿いに進めばたどりつくのでアクセスしやすいです。
大きな山門にはあじさい祭を告げる看板が立ち、参道に並ぶ色とりどりの紫陽花の色がチラリと見えて華やかな雰囲気が伝わってきます。
2日目の日曜、午前中に参拝。
あいにくの小雨でしたが、境内にはたくさんの人で賑わっていました。
参道の両脇にはテントの下に紫陽花がズラリと並んでいたので、雨に濡れずに展示されているさまざまな種類の紫陽花を鑑賞できました。

本堂左側、寺務所前には身体健全のお守り「あじさい守」の授与所と薬膳きゅうり汁無料配布所、特設ステージが。
いずれもテントが設置されているので、こちらもずぶ濡れになる心配がありませんでした。
屋台は本堂右側、お隣の鷲神社との間にある道路に出店されていました。
鷲神社は「いきいきあじさい祭」には参加されていませんでしたが、境内には七夕飾りが用意されており、誰でも無料で短冊に願い事が書けるようにされていました(おひとり様1枚)。
いきいきあじさい祭の甘茶香の大香炉
山門の大香炉では、癒し効果があるといわれる甘茶あじさいの葉を練り込んだ「甘茶香」のお線香。
清々しい香りで、無病息災・身体清浄のご利益があると言われています。
ちなみに、この葉で作るお茶が、花祭りでお釈迦様に捧げる甘茶です。
いきいきあじさい祭のあじさい展示・販売
種類も色も多彩に揃う紫陽花を吊り籠入りで展示・販売。
紫陽花の種類を一覧化したものもあり、その数の多さにびっくり。
見たことのない形や色をした紫陽花もありました。
品評会もされたのか、「○○賞」と書かれた紫陽花も。
いきいきあじさい祭の薬膳きゅうり汁
夏バテ予防の薬膳きゅうり汁はキュウリのお吸い物。
キュウリには「暑気あたりを封じる」という言い伝えがあります。
薬膳きゅうり汁は、特注栽培した薬膳キュウリを昆布と椎茸だけの精進だしで炊いたもの。
しょうがを効かせた薄葛仕立ての暖かい汁です。
しっかりとした出汁で、思っていたよりも味が濃い!
とてもおいしくいただけました。
いきいきあじさい祭のほうろく灸祈祷会
本堂では、頭のてっぺんのツボにお灸をする健康祈願「ほうろく灸祈祷会」がおこなわれていました。
ほうろくをかぶり、お灸をしながらご祈祷を受ける御祈願。
ご祈祷のあと身体健全のあじさい守と木札がいただけます。
ちなみに、毘沙門天善国寺(7月下旬のほおずき市)や北品川の一心寺(毎月28日の縁日)、池上本門寺の長栄堂(夏の土用の丑の日)、西中山常照寺(土用ノ丑の日)などでも開催されています。
いきいきあじさい祭の御朱印
寺務所では、通常御朱印に「あじさい祭」と記載されるようです。
また、玄関口から見える大きな熊手は必見です。
長國寺の詳細
長國寺へのアクセス
- 地下鉄日比谷線:入谷駅より徒歩10分
- 地下鉄日比谷線:三ノ輪駅より徒歩10分
- 公式サイト:https://otorisama.jp/
長國寺の主な行事・お祭り
- 3月:春季彼岸法要
- 6月:いきいきあじさい祭
- 7月:お盆・施餓鬼法要
- 9月:秋季彼岸法要
- 10月:お会式
- 11月:酉の市
- 12月:信行会
○長國寺近くのおすすめ神社・寺
鷲神社 | 酉の市で有名。触る場所によってご利益が変わる「おかめ」は是非撫でたい。 |
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吉原神社 | 吉原遊廓と縁の深い神社。御朱印には特徴的な蛇のサインが。 |
吉原弁財天本宮 | 吉原神社の奥宮。境内には吉原観音像や十三佛も。 |
西徳寺 | 本山佛光寺門徒の聞法道場の一つとして開山。いつも面白い言葉が書かれています。 |
三高寺 正寶院 | 飛ぶものにご利益がある天台宗のお寺。下谷七福神めぐりの恵比寿様も御鎮座。 |