浅草神社の兼務社であり、富士山遙拝所として創建した浅草富士浅間神社。
ご祭神には安産、疱瘡・疫病除けのご利益がある神様・木花咲耶比売命(このはなさくやひめのみこと)を祀り、7月1日の富士山の山開きに合わせて例大祭を斎行しています。
ちなみに、縁日は5月と6月の最終土日に開催される植木市。
例大祭である山開きの日は拝殿の扉が御開帳され、いつも閉まっている社務所もオープン。
この日限定の例祭特別御朱印、麦藁蛇が頒布されています。
目次
・境内の様子
・富士塚
・社殿の様子
・麦藁蛇
・例祭特別御朱印と夏詣御朱印
・アクセス
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
浅草富士浅間神社の境内の様子
いつもは人影もまばらですが、この日は次から次へと参拝客が階段を上っていく姿がみられました。
境内には茅の輪くぐりも。
社務所もオープン!
名物守り・麦藁蛇などのお守りはもちろん、例祭特別御朱印と夏詣御朱印も頒布されていました。
どちらも御朱印帳に直書きです。
また、社務所の右側には給水サービス(冷たい麦茶)が!
とても暑い日だったので助かりました(生き返りました)。
浅草富士浅間神社の富士塚
参拝したなら登っておきたい富士塚。
こちらは一年中登れます。
手すりが新しくなっていました!
山頂に安置されている祠(奥宮)は、富士山の方向に参拝するようにされています。
富士山は見えませんが、富士山の方向をしっかりと向いて参拝できるというのは大変ありがたいですね。
浅草富士浅間神社の社殿の様子
いつもは扉が閉まっている拝殿ですが、この日は御開帳。
拝殿の奥にある蔵のような本殿には、東京大空襲で焼けなかった土蔵造りの本殿が現存されています。
また、本殿の観音扉の内側には、明治維新前後の作と思われる下り龍の漆喰彫刻が残っているというのですから、機会があればじっくり隅々まで見てみたいものです。
拝殿右側にはおみくじと恋文おみくじ。
浅草富士浅間神社の由緒書、浅草神社「夏詣」パンフレット、「夏の食・夏のはしご酒」スタンプ用紙も置かれていました。
浅草富士浅間神社の麦藁蛇
浅草富士浅間神社の山開きの日には、麦藁蛇(むぎわらじゃ)が頒布されています。
麦藁蛇とは、宝永年間の頃、駒込の百姓喜八の夢告から疫病除け・水あたり除けのご利益があるとして広まった麦藁細工の蛇。
その人気から浅草でも出されるようになり、植木市の風物詩としても有名でした。
初世・柄井川柳によって確立された古川柳では、「富士土産舌はあったりなかったり(雑踏で麦藁蛇についている赤塗りの附木で出来た舌をどこかに落としてしまった)」と詠まれているほど。
戦後には見られなくなってしまっていたお守りですが、風習・文化を守り後世に継承していこうと、再び植木市でみられるように。
浅草富士浅間神社の社務所には、この日、大きな麦藁蛇のレプリカが飾られていました。
蛇は古来から水神である龍の使いと考えられており、水による疫病や水害などの災難から守ってくれると信仰されています。
ですから、この麦藁蛇を水道の蛇口や水回りに祀ることで、水難から守られ日々を無事安泰に過ごせるとされています。
浅草富士浅間神社の例祭特別御朱印と夏詣御朱印
御朱印では、例祭特別御朱印と夏詣御朱印が頒布されていました。
例祭特別御朱印は7月1日のみですが、夏詣御朱印は浅草神社の夏詣が7日まであることから週末の土日2日間も授与可能です。
ただ、頒布時間が決まっているので要注意。
浅草富士浅間神社の詳細
浅草富士浅間神社へのアクセス
- つくばエクスプレス:浅草駅より徒歩11分
- 東京メトロ銀座線・都営浅草線・東武スカイツリーライン:浅草駅より徒歩13分
- 公式サイト(浅草神社):https://www.asakusajinja.jp/index.html
浅草富士浅間神社近くのおすすめ神社・寺
浅草神社 | 浅草寺創始者がご祭神。三社祭で有名。夫婦狛犬や被官稲荷神社などパワースポットが点在。 |
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浅草寺 | 東京最古の寺の観光名所。雷門や五重塔など風情あふれる建造物がたくさんあります。 |
待乳山聖天 | 聖天さま独特の秘法である浴油祈祷で有名。お供え物は大根です。 |
今戸神社 | 境内の至る所に招き猫があり、拝殿には大きな招き猫。沖田総司終焉の地としても有名です。 |
吉原神社 | 吉原遊廓と縁の深い神社。御朱印には特徴的な蛇のサインが。 |
吉原弁財天本宮 | 吉原神社の奥宮。境内には吉原観音像や十三佛も。 |
鷲神社 | 酉の市で有名。触る場所によってご利益が変わる「おかめ」は是非撫でたい。 |
長國寺 | 鷲神社のすぐ北側に鎮座する寺院。酉の市とあじさい祭りで有名。 |
浅草富士浅間神社近くのおすすめグルメ
SmileSpice | 発酵食とスパイスで作るカレー。数種類を盛る「あいがけ」も。 |
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