東京都文京区に鎮座する湯島天満宮(読み方はゆしまてんまんぐう)は、学業成就や合格祈願のご利益で有名なパワースポット。
11月に開催される「菊まつり」は、文京花の五大まつりの一つとなっています。
湯島天満宮の菊まつりは、菊の種類・数などから関東有数のお祭り。
崖から垂れ下がるような形の「懸崖(けんがい)」や一本の茎に数百輪の花を咲かせる「千輪咲」など、華やかな菊が境内を彩ります。
また、菊の衣装をまとった「菊人形」は名物として人気。
2025年は「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」でした。
訪れたのは11月中旬の平日、午前中。
イベントなどは行われていませんでしたが、参拝者は少なく、混雑することなく菊の花の鑑賞をすることができました。

目次
・湯島天満宮の菊まつりとは?
・菊まつり①参道
・菊まつり②社殿
・菊まつり③参集殿
・菊まつり④回廊(本殿裏側)
・菊まつり⑤回廊(本殿右側)
・菊まつり⑥屋台
・限定御朱印と数量限定お守り(授与品)
・宝物殿の菊まつり特別割引価格
・ライブカメラ
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
湯島天満宮の菊まつりとは?
菊まつりは、朝6時から日没まで開催。
夜間のライトアップはなし(2025年)。
花びらの内側が深紅で外側が黄金色の「巴錦」
崖から垂れ下がるような形の「懸崖」
一株から咲く多数の花が一輪の花のような「千輪咲」
何百もの花で作られたドーム状の「大作り」
丁寧に配置された「盆庭」
…などなど、多彩な約2千株の菊が展示され、なかでもNHK大河ドラマの登場人物による菊人形は湯島天満宮の名物にもなっています。
境内各所には説明書きが掲示されているので、菊について知識を深めることができます。

菊まつり①参道
銅鳥居を通ると、拝殿まで両サイドに菊を使った大がかかりな盆庭。
様々な菊を組み合わせてテーマや風景が表現されています。
まだ咲きそろっていないことからも、これからどう変化していくのか楽しみなところです。



さらに進むと、右側には1本の茎で立つ「千輪咲」。
2色以上の花がついているものは、色の違う苗を元の茎に挿し木されているそうです。


カバーがかかっている内側にはお雛様。
重陽の節句として、特定日に菊茶・菊酒を提供しているようです。
隣は菊苗即売所。
この日はお休みでした。


菊まつり②社殿
拝殿前、お賽銭箱の両サイドには、菊が滴るように咲く「懸崖(けんがい)」。



菊まつり③参集殿
参集殿沿いには、懸崖、千輪咲、菊人形などがズラリ。





NHK大河ドラマをテーマに作成され菊人形は、菊まつりで大人気。
2025年は「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。
重三郎、てい、歌麿の3人。
着物の柄を色や形が異なる菊で表現しているお見事な作品。
蔦重の妻であるていさんが掛けている眼鏡のクセがすごい…。
菊人形は期間中の中盤ぐらいに一度衣替えをするそうなので、前半・後半と異なる雰囲気の菊人形が鑑賞できます。
参拝した日は作業中だったのですが、もしかして衣替え中だったのかな!?



唐門の近くには、盆栽仕立てや切り花仕立ての菊。



菊まつり④回廊(本殿裏側)
渡り廊下には「小懸崖」。
廊下が華やかに彩られ、時期的に七五三や結婚式の際には素敵な撮影スポットに。

渡り廊下の下をくぐると、手前に子供たちが育てた菊がズラリ。
文京区の小中学校では生徒やPTAが菊づくりに取り組んでおり、授業で栽培された菊です。
その見事な出来栄えは大人顔負けです。




奥の回廊には、盆養(ぼんよう)がズラリ。




笹塚稲荷と戸隠神社の近くには、ちょっと変わった菊がありました。


菊まつり⑤回廊(本殿右側)
夫婦坂の近くには、大作りの千輪咲き。



とりわけ目を引くのが「巴錦」の千輪咲き。
約200年前から記録のある古い菊で、花弁の表が錦色(深紅)で裏が金色の珍しい花です。


社務所近くには、高さ約40cmで小ぶりでベランダでも育てやすい「福助」。
初心者でも育てやすい、高さ55cmまでの「こけし」。
1つの枝から3本に分岐し、3つの菊の花が並ぶ上級者向け「ダルマ仕立て」。




菊まつり⑥屋台
参拝したのが平日だったからかもしれませんが、梅まつりと比べると屋台の出店数は少数でした。
この日、出店されていた屋台は、湯島天満宮の名物和菓子「合格大福 豊禄庵」、あげまんじゅう、甘酒、その他屋台グルメが学問の道の鳥居前に数店舗出店。
休日は地域のお店や観光協会ブースなども出店されているようです。

※
お土産としても人気の名物和菓子「合格大福」は、苺・豆・よもぎ・くり・塩こし・ほうじ茶の6種類。
3個入りと6個入りのセットとあるのですが、一つ一つに意味があるそうです。
「豆に努力し(中央・豆)、健康でいれば(右・よもぎ)、ベリービッグラッキーがやってくる(左・ベリー)」
「現状を越し(中央・塩)、学問を頑張れば(右・ほうじ茶)、勝利を手に入れる(左・栗)」
ちなみに、受験生は真ん中のを食べるのが良いのだとか。


菊まつり限定御朱印と数量限定お守り(授与品)
通常御朱印(直書き)と切り絵御朱印の他、菊まつり限定御朱印が2種類(書置き)頒布されていました。

お守り(授与品)では、数量限定の懸税(かけちから)がありました。
湯島天満宮の御神田でつくられたイセヒカリです。


宝物殿の菊まつり特別割引価格
菊まつり期間中、宝物殿の拝観料が特別割引されています。


菊まつりのライブカメラ
菊まつり期間中、ライブカメラで会場の様子がリアルタイムに公開されています。
そのため、菊の開花状況に合わせた参拝が計画できます。
視聴できる映像は、境内に設置したインターネットカメラにて菊の様子を撮影し配信。
動画を静止画に変換しており、静止画は数秒ごとに更新(ブラウザの更新ボタンから画像更新)されています。
※ライブカメラ(東京ケーブルネットワーク)はこちら
湯島天満宮の詳細
湯島天満宮へのアクセス
- 東京メトロ千代田線:湯島駅より徒歩2分
- 東京メトロ銀座線・都営地下鉄大江戸線:上野広小路駅より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.yushimatenjin.or.jp/pc/index.htm
湯島天満宮の主な行事・お祭り
- 1月:初天神(鷽替え神事)
- 2~3月:梅まつり
- 5月:例祭
- 11月:菊まつり
湯島天満宮近くのおすすめ神社・寺
| 心城院(湯島聖天) | 聖天さまと十一面観音さまを祀り秘法・浴油祈祷もおこなう寺院。もとは湯島天満宮の境内にありました。 |
|---|---|
| 不忍池辯天堂 | 不忍池にあるお堂。谷中七福神の弁財天(八臂辯才天様)と大黒天様を祀っています。 |
| 麟祥院 | 臨済宗妙心寺派の寺院で、徳川家光の乳母・春日局の菩提寺です。 |
| 箭弓稲荷神社 | 建物の中を通った先にあるコンパクトな神社。建物に囲まれた印象的な神社です。 |
| 妻恋神社 | 日本武尊の東国征伐の際、嵐を鎮めるために妻の弟橘姫が海に身を投げた伝説があります。 |






