赤坂にある豊川稲荷東京別院は、愛知県の豊川稲荷の別院。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康など名だたる戦国武将からも信仰された曹洞宗の寺院です。
正式名は「豐川閣妙嚴寺(とよかわかくみょうごんじ)」。
豊川ダ枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)をお祀しているだけでなく、境内には愛染明王や大岡越前守忠相公、七福神などたくさんの神様が祀られています。
そのため、悪縁切り・縁結び、恋愛成就、子宝・子授け、商売繁盛、家内安全、福徳開運、災難除けとご利益もさまざま。
特に縁切りに強いと言われています。
そんな豊川稲荷東京別院で用意されている絵馬は5種類。
ちなみに、どの絵馬を奉納するにしても、最初に参拝するのは本殿。
本殿でなんの祈願で参拝したのか、祈願の成就することを祈願・祈念するといいそうです。
目次
・絵馬の種類
・叶絵馬
・愛染明王絵馬
・大岡絵馬・開運干支絵馬
・いなりん絵馬
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
豊川稲荷東京別院の絵馬の種類
絵馬は、山門を入ってすぐ左側にある三所殿でいただけます。
豊川稲荷東京別院で用意されている絵馬は、叶絵馬(500円)、愛染明王絵馬(700円)、大岡絵馬(500円)、開運干支絵馬(500円)、いなりん絵馬(700円)の5種類。
特に有名(人気)なのが叶絵馬です。
絵馬の授与の際、火打石で願掛けをしてくれるのも豊川稲荷東京別院ならでは。
また、三所殿のとなりには記入所(テント)が用意されています。
※絵馬のお布施は2025年10月の金額
絵馬によって向いている祈願・願い事があり、奉納先も境内の4ヶ所に分かれて奉納します。
縁切りの叶絵馬は叶稲荷尊天。
良縁・恋愛成就の愛染明王絵馬は愛染明王。
合格祈願の大岡絵馬は大岡廟。
全般的なお願いごとの開運干支絵馬も大岡廟。
商売繁盛や開運招福のいなりん絵馬は霊狐塚。
叶絵馬の奉納の仕方
銭洗い弁財天様の奥にひっそりと鎮座する叶稲荷尊天は、因縁除けの守護神です。
地相・家相・方位・厄などすべての悪事を切り、禍事災難を取り除き、開運招福のご利益を授けてくれるといわれています。
具体的なお願いを叶える力が強いことからも、叶絵馬(読み方はかなえま)は人気です。

オフィシャルな縁切り方法があるわけではないですが、多くの方が実践されている縁切りの仕方はあります。
①本殿にお参り、祈願。
②三所殿にて叶絵馬を授与してもらい、縁切り願意を記入。
③叶稲荷尊天にお参り。叶絵馬を両手に挟むようにして合唱し、縁切りの祈願・祈念。
④絵馬掛けに叶絵馬を掛けて奉納し、再び祈願(縁切り成就の祈願)。
縁切りの場合、より詳しく具体的に書くほど願意が伝わりやすいと言われています。
ただし、他人の不幸を願ったり恨みを晴らすのはNG。
自身が「(人やモノ、場所などから)縁を切る」という事に集中します。
無事に縁が切れたら、良縁を呼び込むためにもお礼参りにきます。
※豊川稲荷東京別院のお礼参り(お供え物)についてはこちら
ちなみに、自分は以下のように書いています。
「私、○○(自分の名前)は、周囲の人々との関係がより良好になり、温かい人間関係を築けるように願っております。自分をとりまくすべての悪縁が断ち切られ良縁に恵まれますように、どうぞお力添えください。」
そして、お礼も。
「いつも見守ってくださりありがとうございます。」
体験談などからも、人の不幸を願った書き方をすると、予想外の退職や怪我など自分が思わぬ形で縁切りは叶ったなど、あまりよい結果とはいえない話がちらほら。
「人を呪わば穴二つ」からも、縁切り祈願とはいえ、いくら嫌いな相手でも穏便な形での縁切りを願うのがよさそうです。
愛染明王絵馬の奉納の仕方
愛染明王絵馬は、三神殿の裏側に鎮座する愛染明王さまのところに。
縁結びのご利益があるので、叶稲荷尊天さまのところで縁切り祈願したら、愛染明王さまのところで縁結びを祈願するのがおすすめです(絵馬はなくてもよし)。
まさに、悪縁を断ち良縁を結ぶ…です。
ちなみに、恋愛だけでなく結婚や良縁(人間関係や仕事など)と幅広いです。
専用の絵馬は縁結び専用のハート型。
奉納の仕方については、記入所(テント)に案内があります。
①ピンク面のお願い事を書く
②赤い紐を2回固く結ぶ(蝶々結びだと縁がほどけてしまいます)
③ピンクの紐で掛ける
大岡絵馬・開運干支絵馬の奉納の仕方
大岡絵馬と開運干支絵馬は、大岡裁きで有名な名奉行・大岡越前守さまが祀られている大岡廟に。
仕事、学業の神様として会社員や受験生に人気の絵馬です。
いなりん絵馬の奉納の仕方
いなりんは、本院がある愛知県豊川市の、キツネと豊川いなり寿司を合体させた俵型のゆるきゃら。
しかも、豊川市宣伝部長という肩書付き(!?)。
商売繁盛や開運招福などのご利益を願ういなりん絵馬は霊狐塚に奉納します。
豊川稲荷東京別院の詳細
豊川稲荷東京別院へのアクセス
- 東京メトロ銀座線・丸の内線:赤坂見附駅(B出口)より徒歩5分
- 東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線:永田町駅(7番出口)より徒歩5分
- 公式サイト:http://www.toyokawainari-tokyo.jp/index.html
豊川稲荷東京別院の主な行事・お祭り
- 1月:初詣
- 2月:節分会、初午祭
- 4月:大般若講祈祷会
- 5月:子宝観音祭
- 6月:交通安全祭
- 7月:山門大施食会
- 9月:大岡祭
- 10月:大般若講祈祷会
- 11月:お籠もり会
- 毎月1・22日:縁日
- 毎月18日:読誦会
豊川稲荷東京別院近くのおすすめ神社・寺
山王日枝神社 | 江戸三大祭の一つである山王祭が行われる神社であり、東京十社の一つ。 |
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赤坂氷川神社 | 赤茶色の社殿と大銀杏が目を引く東京十社の一つ。観光名所にもなっています。 |
乃木神社 | 明治天皇に殉職した乃木希典大将を祀る、都会の喧騒を感じない神社。隣接する乃木邸内部は期間限定で公開されています。 |
平河天満宮 | 江戸三大天神の一つ。撫で牛や縁結びの梅、力石、筆塚、布袋様の像があります。 |
豊川稲荷東京別院近くのおすすめグルメ
美吉 | 豊川稲荷東京別院の境内にある売店。食事・お土産・お供え物と揃っています。 |
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