不忍池辯天堂(読み方はしのばずのいけべんてんどう)の巳成金(みなるかね)大祭は、金運・開運成就のご利益が得られるお祭りとして、毎年多くの方が参拝に訪れる大きなお祭り。
秘仏のご本尊が唯一御開帳される日でもあるので、本堂参拝には大行列が!
また、「巳成金大祭で授与品をいただくと金運に恵まれる」という言い伝えからも、福小判やお守り、福財布などを求める人々で境内は大賑わいです。
特に2025年は巳年であり、日曜での斎行ということで通年よりも参拝客が増!
その混雑ぶりは大変なものでした。
目次
・巳成金大祭とは?
・混雑具合(大行列の様子)
・巳成金大祭でのお参りの仕方
・巳の日の聖天島参拝
・巳成金大祭御朱印・お守り
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
不忍池辯天堂の巳成金大祭とは?
巳成金大祭は、年に一度の巳成金縁日。
金運や商売繁盛などのご利益があるとされています。
巳成金とは、辯才天尊の化身である宇賀神(福の神)の身体が巳(へび)の形をしているのに因み、暦の十二支の巳(み)と中段(十二直)の「なる」と、二十八宿の金に縁のある項に該当する日を、実の成る金にとりなし、その日に金・銀・銭を紙に包んでおけば富むという故事によるものです。
当辯天堂では、現在の暦で「巳」と「なる」が重なる9月の巳の日のいずれかを巳成金大祭としており、本尊を御開帳。
寛永寺一山総出仕しての大般若転読会を執行しています。
また、早朝(5時)より日没(17時)まで開堂し、小判のお守りと福財布をお頒ちしています。
2025年は「巳年=最大のご縁日」なので、その金運・開運成就もよりご利益を得やすいとして、例年よりも混雑していたように感じました。
不忍池辯天堂の混雑具合(大行列の様子)
9時半頃に到着したところ、すでに行列は不忍池周りに達していました(汗)。
広小路口方面からアクセスし、「お堂参拝の方 最後尾」と書かれたプラカードをもった警備員さんの誘導にしたがって並びます。
不忍池は、大きく育った蓮の葉で埋め尽くされており、その先には弁天堂。
まだまだ先は長いと思う距離でした。
ちなみに、ここからでは見えなかったのですが、本堂近くになると、「本堂前参拝」と「堂内外陣参拝」に分かれます。
圧倒的に堂内外陣参拝を希望する方が多く、本堂前参拝の列はスカスカでした。
なので、長い行列に並ばず、そのまま本堂前参拝に進まれている方の姿もチラホラ。
最後尾に直で並んでしまった方は見えないので、警備員の方が声をかけて回り知らせていました。

参道には、たくさんの屋台がズラリ。
やっと本堂の近くにまで到着!
並んでいる方のほとんどが「堂内外陣参拝」列に。
境内には授与口が設けられておりますが、そちらは本堂参拝ほどの混雑具合は見られませんでした。
事前に郵送受付されていたからでしょうか。
本堂前の香炉にはたくさんのお線香が置かれており、スタッフの方がせっせと置けるスペースを作っていました。
しかも、風が強いことからも、火がたった置くのも一苦労です(あまりの火力に今回はあきらめました)。
巳成金大祭でのお参りの仕方
いよいよお堂内に。

スタッフの方からビニール袋をいただき、靴を脱いで列に並びます。
堂内にはいつもはたくさんお守り類が並んでいますが、この時ばかりは撤去され、十分に参拝客が入れるようにされていました。
三列に並んで順番を待つ間、堂内をじっくりと拝見させていただきました!
天井画に描かれた弁天堂を守る龍神さま。
その力強いお姿は圧巻です。
左右の障壁画も大変美しいですので、こちらもこの機会にじっくりと拝んでおきたいところ。
お堂の八角の部分には、腕が8本あるご本尊である秘仏・八臂辯才天さま。
その周りには四天王のお像。
いつもは閉ざされたお厨子の前に御前立ちの八臂辯才天さまが、巳成金大祭限定でご開帳されているということで、食い入るように見つめてしまいました。
その神々しいお姿を見られて感無量です。
ちなみに、柱には主要な仏さまのご真言が掲示されていますので、ご真言を覚えていなくても安心です。
参拝が済むと、いつもは僧侶の方が出入りしている出入り口から外に。
靴を入れていたビニール袋を渡し、階段を下りて終了です。
ちなみに、本堂ほどではありませんが、大黒天堂の方も行列ができていました。
巳の日の聖天島参拝
巳成金大祭では、弁天堂の裏手にあるお堂と聖天島の扉も開放されています。
こちらも忘れずに参拝したいところです。


不忍池辯天堂の巳成金大祭御朱印・お守り
巳成金大祭では巳成金小判(お守り)や福財布など限定授与品が用意されており、境内に設けられている授与口でいただきます。
融通守銭や護摩木、ローソクなどもこちら。

巳成金限定特別腕輪念珠と巳成金限定御朱印は先着順で頒布。
巳成金限定御朱印は毎年デザインが異なるようで、おみくじ付きの年もありました。
2025年は2枚セットの仕様。

2025年も、お守り(小判・福財布)及び祈祷札の郵送授与に対応されており、申し込みは9月12日まで。
成金大祭法要後に順次発送されます。
混雑緩和を主旨としているので、当日の受け渡しは不可。
また混雑回避のため、2025年は9月23日(火・祝)まで特別に、巳成金お守りの授与期間を延長されています。
ただ、2025年の段階では2026年以降は延長をしない予定となっているそうです。
今後の混雑具合によって変わる可能性があるので、時期が近づいてきたら要チェックですね。
不忍池辯天堂の詳細
不忍池辯天堂へのアクセス
- 京成本線:京成上野駅より徒歩2分
- 各線:上野駅より徒歩5分
- 公式サイト:https://bentendo.kaneiji.jp/
不忍池辯天堂の主な行事・お祭り
- 4月:影向会
- 9月:巳成金大祭
- 11月:登天会
- 毎月初巳の日:ご縁日法要(初巳法楽)
不忍池辯天堂近くのおすすめ神社・寺
寛永寺 | 江戸城の鬼門に建立された寺院で、「東の比叡山」とも称されています。 |
---|---|
上野東照宮 | 徳川家康公(東照大権現)をまつる神社。拝観料を納めるとお狸様にも参拝できます。 |
五條天神社 | 日本に医薬を広めたとされる薬祖神と学問の神様を祀っています。 |
花園稲荷神社 | 五條天神社の兼務社。旧社殿の穴稲荷が現存しており、千本鳥居は撮影の人気スポット |
清水観音堂 | 京都・清水寺を模した舞台造りのお堂。浮世絵にも描かれている松の輪からは不忍池が見えます。 |
上野大佛 | 「これ以上は落ちない」から受験生に人気。上野大仏とパコダ薬師堂と祀っています。 |