【日吉本町】豪華な楼閣!三面弁財天を祀る金蔵寺の辨天堂

かつては天台宗の国家鎮護道場として栄えた金蔵寺
正式名称は「清林山 仏乗院 金蔵寺」です。

境内には色彩豊かな装飾と彫り物がされた建造物が残る、他のお寺とはちょっと異なる境内。

本堂の左奥には、細かな彫刻、天女の絵や龍の墨絵が施された朱色の弁天堂があり、その先は裏山につながっています。

裏山には日吉山王権現社や不動明王が鎮座。
本堂だけでなく裏山も参拝したい、見どころいっぱいのお寺です。

日吉本町 金蔵寺 弁天堂





目次
金蔵寺とは?
辨天堂
日吉山王権現社
奥之院弁財天社
不動明王
奥之院不動堂
アクセス
近くにある神社・寺

 

金蔵寺とは?

平安時代に清和天皇の勅願により、智証大師(弘法大師の甥)が創建した国家鎮護道場。

ご本尊は天台宗第五代座主・智証大師(ちしょうだいし)作と伝えられる大聖不動明王(日吉不動尊)
また、横浜七福神の一つ、寿老人が祀られています。

春は桜の名所として知られており、境内にはカラフルな色彩やレリーフが施された水盤舎(水天堂)、キリシタン灯篭などの建造物が目を引きます。

また、徳川家康と秀忠が寄進した青銅製の大梵鐘も。

裏山の入り口には弁天堂があり、山頂に続く小道には日吉の地名の起源とされている日吉山王権現を祀る日吉社が鎮座しています。

※金蔵寺についてはこちら

日吉本町 金蔵寺 山門

 

金蔵寺の辨天堂

本堂の裏手にある辨天堂は、至るところにカラフルな装飾画や装飾彫刻が施されている二層の楼閣です。

日吉本町 金蔵寺

日吉本町 金蔵寺 辨天堂

 

階下の入り口右側には絵馬掛けも。

極彩色の天女像や三猿などが楼門の内部に彫り込まれています。

日吉本町 金蔵寺 弁天堂

日吉本町 金蔵寺 弁天堂

 

壁に描かれた天女たちの先には階段。

天井には躍動感ある雲龍図が描かれており迫力があります。

日吉本町 金蔵寺 弁天堂

日吉本町 金蔵寺 弁天堂

日吉本町 金蔵寺 弁天堂

日吉本町 金蔵寺 弁天堂

 

階段を登った先には、丹塗の明神鳥居が建つ稲荷社と石祠が鎮座。

日吉本町 金蔵寺 稲荷社

 

辯天堂の2階部分には擬宝珠高欄が巡らされており、開閉式の脇障子が設けられていました。

扁額には「弁天堂」。
白い漆喰細工?がすごいです。

横顔に毘沙門天と大黒天の顔を持つ三面弁財天が祀られています。

日吉本町 金蔵寺 弁天堂

日吉本町 金蔵寺 弁天堂




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金蔵寺の日吉山王権現社

辨天堂からさらに裏山に登れる小道があり、奥之院へと続いています。

日吉本町 金蔵寺

 

まずは青面金剛庚申塔

日吉本町 金蔵寺 青面金剛庚申塔と日吉山王権現社
青面金剛庚申塔(下)と日吉山王権現社(上)
日吉本町 金蔵寺 青面金剛庚申塔
青面金剛庚申塔

 

次いで日吉の地名の由来でもある滋賀県の日吉大社から分社した日吉山王権現社

日吉本町 金蔵寺 日吉山王権現社

 

金蔵寺の奥之院弁財天社

弁天様が祀られている奥之院弁財天社は1837年(天保8年)造立。

小さな洞窟の入口にはレリーフが施され、奥には弁財天の石祠。

日吉本町 金蔵寺 奥之院弁財天社

 

金蔵寺の不動明王

1849年(嘉永2年)の鶴見川支流矢上川が氾濫した際、水害者追善供養のため造立した不動明王。

左から舟後光型千手観音像、火焔光背の不動明王像、舟後光型聖観音像です。

日吉本町 金蔵寺

日吉本町 金蔵寺 不動明王

日吉本町 金蔵寺 不動明王




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金蔵寺の奥之院不動堂

さらに道を上がっていくと、山腹に入母屋造桟瓦葺の奥之院不動堂(おくのいんふどうどう)があります。

日吉本町 金蔵寺 裏山

日吉本町 金蔵寺 奥之院不動堂

 

磐石座に舟後光型不動明王像が鎮座されています。

裏山の最上部からは日吉の街並みが見渡せ、数種類の桜の木が植えられていることから春にはきれいなグラデーションを描きます。

日吉本町 金蔵寺 奥之院不動堂

日吉本町 金蔵寺 奥之院不動堂

 




金蔵寺の詳細

金蔵寺へのアクセス
  • 横浜市営地下鉄グリーンライン:日吉本町より徒歩5分


金蔵寺近くのおすすめ神社・寺
駒林神社 坂の途中にある神社。石垣には江戸城から譲り受けた石も使われています。
大聖院 ご本尊は大聖不動明王。准秩父三十四観音第24番霊場。
諏訪神社 部落内の御嶽社・稲荷社・天神社などを合祀。境内社には疱瘡神が祀られています。




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