【目黒】疾病除&多幸なご利益!パワースポットたこ薬師 成就院

東京都目黒区にある成就院(読み方はじょうじゅいん)は、通称「蛸薬師」と呼ばれる天台宗寺院。

正式名称は「不老山薬師寺成就院」です。

ご本尊の薬師如来像は3匹のタコが下から支えている珍しいお姿。
タコの吸盤が多くの福を吸い寄せてくれるとして、タコが多幸を呼ぶ開運のご利益があると信仰されているスピリチュアルなパワースポットです。

また、疾病除の仏として病気平癒や難病治癒のご利益があることでも有名。
がん封じやアトピーなどの難病を患う方が全国から訪れています。

瀧泉寺(目黒不動尊)の参道からも近いので、一緒に参拝される方も少なくありません。

目黒 成就院(蛸薬師)





目次
ご本尊・ご利益
歴史
山門
本堂
地蔵菩薩像「お静地蔵」
だるま堂
御朱印・お守り
駐車場
アクセス
主な行事・お祭り
近くにある神社・寺
 

成就院(蛸薬師)のご本尊・ご利益

山号は不老山。
院号は成就院。
寺号は薬師寺。
宗派は天台宗。

ご本尊は、秘仏・薬師如来
そばには十二神将もいます。

秘仏・薬師如来は、12の大願を発し、瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされる東方浄瑠璃世界の教主。
特に、諸病を治す法薬を与える医薬の仏様として篤く信仰されています。

祀られている薬師如来坐像の脇持には日光菩薩・月光菩薩がいる薬師三尊像。
1月8日の初薬師縁日にだけご開帳されています。

また、家光公が江戸の火防の為にと、 徳川家光公により、徳川家にゆかりのある遠州から勧請した秋葉大権現を併祀。

 

成就院(蛸薬師)の歴史

天台宗の宗祖・比叡山開山伝教大師最澄の高弟である慈覚大師円仁が858年(天安2年)に開山。

慈覚大師円仁はすぐ近くにある瀧泉寺(目黒不動尊)も、先に開いています。

 

創建のきっかけは、大師が大切にしていた御持仏にまつわる不思議な体験からです。

大師が唐から日本に戻る船旅で海が荒れてしまい、鎮めるため御持仏の薬師さまを海神に献上。
大師は無事に港に帰着します。

その後、大師が諸国を巡っていたときに、海神に捧げたお薬師さま(御持仏)が蛸にのって浮かび光明を放っていたのを発見。
再び大師のもとに戻ってくるという嬉しくも不思議な出来事が起こりました。

この出来事から大師は、病気平癒の祈願も込めて、蛸に支えられた薬師如来像を一刀三礼で霊木にきざみ、護持の小像をその胎内に秘仏として納め蛸薬師如来として祀るようになったのです。

 

成就院(蛸薬師)の山門

瀧泉寺(目黒不動尊)の参道から横道に入った先に鎮座。

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

 

山門をくぐり左手に回ると、橋和屋地蔵と庚申塔などの石仏石塔。

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

 

奥には本堂があり、参道の右側には手水舎とだるま堂。

手水車の斜め後ろには3つの石仏。
手前は1728年(享保13年)と彫られていました。

また、手水車の前には小さな箱庭のような…。
時期によってはとてもきれいな姿になっているのではないでしょうか。

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

 

成就院(蛸薬師)の本堂

空襲によって焼失し、1956年(昭和31年)に再建されたお堂。
お堂の前にはカエルさんのベンチ。

「不老山」の扁額の下に「蛸薬師如来」の扁額がかかっています。

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)

目黒 成就院(蛸薬師)




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成就院(蛸薬師)の地蔵菩薩像「お静地蔵」

本堂の左側、駐車場に面したところには、徳川二代将軍・秀忠公の側室であるお静の方(のちの浄光院)が奉納されたお静地蔵尊と呼ばれる石仏像が並んでいます。

お静の方は、懐妊した子が無事に出産できることを祈願し、三体の観音像を奉納(右側の三体/准胝観音・聖観音・十一面観音)。
1611年(慶長16年)に男子・幸松麿を授かります。

ただ、秀忠の正室・お江与の方は側室を持つことを許さなかった為、妊娠・出産がばれないように、武田信玄の次女・見性院(穴山信君正室)に預けられます。

お静の方は幸松麿の健やかな成長を祈って、今度は三体の地蔵を奉納します(左側の三体/金剛願地蔵・金剛幡地蔵・金剛宝地蔵)。

その後、幸松麿は保科正光公の養子となり、元服後に保科正之公に。

転機が訪れたのは三代将軍・家光公が目黒で鷹狩で訪れ成就院(蛸薬師)に参拝した時。

瞬興和尚(中興第15世)から保科正之公(異母弟)のことを聞いた家光公は、正之公やお静の方の苦労に心を痛め、正之公を信州高遠城主にするなどして重用。
正之公は順調に出世していきます。

お静の方は大願成就の御礼として、阿弥陀如来像を納めています(中央)。

そうしたことから、お静地蔵は縁結び・子宝・子育て・出世・福徳・開運のご利益があると信仰されています。

目黒 成就院(蛸薬師) 地蔵菩薩像「お静地蔵」

 

そして、お静地蔵の頭上には、どこかひょうきんなタコの絵と「ありがたや、福を吸い寄せるたこ薬師」と書かれた大看板。

なかなかなサイズなので、ふと目に入った時のインパクトが大。
つい境内に引き込まれてしまう魅力があります。

目黒 成就院(蛸薬師)

 

成就院(蛸薬師)のだるま堂

本堂の向かい側あるだるま堂の中には、だるまがいっぱいありました。

目黒 成就院(蛸薬師) だるま堂

 

成就院(蛸薬師)の御朱印・お守り

御朱印は本堂で。
蛸薬師如来」と「秋葉大権現」の御朱印を授与しています。

目黒 成就院(蛸薬師) 御朱印

 

お守りでは、災難身代りお守りや奉納絵馬・開運招福絵馬、「タコ」と「多幸」を掛けた開運多幸お守り、病難除け巾着お守り、矢の根大絵馬(災難除け・芸能上達)、本尊・秋葉権現(火坊)お姿など多数あり。
タコをモチーフにしたデザインでなかなかキュートです。

なかでも、信じて願えば何でも治ると言われている「おなで石」は成就院(蛸薬師)ならでは。

中に入っている石で体の悪いところをさすりながら真言「ヲン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」を念じると良くなるとして、皮膚病で悩む方に人気。

ちなみに、祈願中は「たこ」を食べるのはNGで、石の貸し借りもダメ。
月参りをするとなおよくて、願いが叶ったらお石をお返しするそうです。

この「おなで石」は、開山慈覚大師が唐にて伝授請来された秘伝「おなで石秘法」によるもので、そのご利益については、幕府の老中・松平定信(白河楽翁公)の著書「花月草紙」にも記されているほど。
この石でいぼをなでたところ取れたそうです。

目黒 成就院(蛸薬師) お守り

 

成就院(蛸薬師)の駐車場

駐車場はありますが、一般の参拝者向けではないようです。

お墓参りなどにいらした檀家さんは寺務所に一声かけて。
一般の参拝者は近所の有料駐車場を利用するように案内がありました。

目黒 成就院(蛸薬師) 駐車場

目黒 成就院(蛸薬師) 駐車場

 




成就院(蛸薬師)の詳細

成就院(蛸薬師)へのアクセス
  • 東急目黒線:不動前駅より徒歩7分
  • 各線:目黒駅より徒歩10分
  • 公式サイト:http://www.jyoujyuin.jp/


成就院(蛸薬師)の主な行事・イベント
  • 1月:福寿だるま祭り、正月護摩供、本尊薬師如来御開帳護摩供
  • 2月:涅槃会
  • 3月:春彼岸会
  • 4月:花まつり
  • 5月:お施餓鬼会
  • 6月:山家会(伝教大師会)
  • 7月:新盆供養会、盂蘭盆会
  • 9月:秋彼岸会
  • 11月:秋葉火防護摩供
  • 毎月28日:薬師供護摩祈祷

成就院(蛸薬師)近くのおすすめ神社・寺
瀧泉寺(目黒不動尊) 関東最古の不動霊場で日本三大不動の一つ。大日如来坐像や愛染明王など見どころがたくさん。
天恩山 五百羅漢寺 近代的な外観のお寺。十数年かけ作り上げた仏像彫刻を拝観できる、仏様のミュージアム。
海福寺 目黒区の指定文化財である赤い山門の四脚門は、宇和島藩伊達家から寄進されたものです。
桐ヶ谷氷川神社 江戸時代初期に創立。都内7暴布の1つ「氷川の滝」や弾痕跡が残る「鉄砲石」があります。




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