神社の創建当初である、明治時代初めに作庭された靖國神社の神池庭園は、滝石組が見所の池泉回遊式庭園。
護岸の石組や庭園奥の滝石組が素晴らしく、秋には周辺の紅葉とのコラボが美しいとして知られている名所です。
さらに、庭園を囲むように、戦前から昭和中期に造られた行雲亭・洗心亭・靖泉亭という3つの茶室もあり、庭園の中に散策路が設けられているのでさまざまな角度から鑑賞することができます。
また、神池庭園の隣には相撲場。
神社御創立の際に奉納大相撲がおこなわれて以来、今も春の例大祭では斎行されており、毎年多くの相撲ファンで賑わいます。
目次
・神池庭園
・相撲場
・アクセス
・主な行事・お祭り
・靖國神社近境内
・近くにある神社・寺
靖國神社の神池庭園
明治の初めの頃に神池を中心に庭園が作られ、関東大震災の際には神池庭園の水を使って付近の火事を収めたという記録もある回遊式の庭園。
1999年(平成11年)に日本庭園研究会指導の元、復元整備がおこなわれました。
神池の前にはベンチがあるので、庭園を眺めながら休憩するのにもぴったり。
東屋から神池庭園を望むと、正面には亀島にもみえる岩島があります。

飛び石の散歩コースを歩いていくと、滝石組みや三軒の茶室(洗心亭、靖泉亭、行雲亭)の姿をまじかで鑑賞できます。
神池庭園の最大の見どころが、奥深い山の中を思わせる滝石組。
1878年(明治11年)に完成した滝石組は、当時四谷から玉川上水を引いていたそうです。
栗石による洲浜も造られており、中島を繋ぐ灰色の切石橋は6mを超えるなど、花崗岩の直橋としては日本一の長さを誇っています。

池の中には新潟産の錦鯉が優雅に泳いでおり、エサの自販機もあります。
靖國神社の相撲場
神池庭園の隣に相撲場があります。
参拝した日は残念ながら立ち入り禁止になっていたため、相撲場を拝むことはできませんでした。

靖國神社の相撲場では、1869年(明治2年)、靖国神社の鎮座祭に際して大相撲が奉納されて以来、春の例大祭には横綱をはじめ全力士による奉納相撲が執りおこなわれています。
スペースの関係上、入場制限が行われることもあるほどの人気ぶり!
奉納相撲では、取組のほか本場所では見られない初切り・相撲甚句・櫓太鼓打ち分けなども。
2025年(令和7年)は終戦80年になるため、「手数入り」奉納もおこなわれたとか。
また、1917年(大正6年)に両国の国技館が焼失した際には、翌年から2年間、この相撲場で本場所が開催されています。
靖國神社の詳細
靖國神社へのアクセス
- 東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線:九段下駅出口1より徒歩3分(北門)
- 東京メトロ東西線・有楽町線・南北線・都営大江戸線・JR線:飯田橋駅より徒歩10分
- 東京メトロ有楽町線・南北線・都営大江戸線・JR線:市ケ谷駅より徒歩10分
- 公式サイト:https://www.yasukuni.or.jp/
靖國神社の主な行事・お祭り
- 1月:新年祭、特別献華展、奉納新春刀剣展他
- 2月:建國記念祭、祈年祭、天皇御誕辰奉祝祭他
- 3月:奉納プロレス
- 4月:春季例大祭、昭和祭、奉納大相撲他
- 6月:御創立記念日祭、奉納花菖蒲展、大祓式他
- 7月:みたままつり、奉納あさがお展他
- 8月:放鳩式
- 9月:仲秋の季節御神楽の儀
- 10月:秋季例大祭、奉納菊花展他
- 11月:明治祭、新嘗祭
- 12月:煤拂祭、大祓式、除夜祭他
- 毎月1・11・21日:月次祭
靖國神社近境内
本社 | 勅祭社、東京五社の一社。尊い神霊(靖國の大神)246万6千余柱が祀られています。 |
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遊就館 | 靖國神社に鎮まる英霊の遺書や遺品をはじめ、英霊のまごころやその事蹟を今に伝える貴重な史・資料を展示。 |
茶寮「結」 | 遊就館1階玄関ホールの茶寮。喫茶はもちろん遊就館限定メニューの軽食も楽しめます。 |
靖國八千代食堂 | 名物・鳥濱トメさんの玉子丼をはじめ、お蕎麦、甘味などを提供しています。 |
アティックルーム靖國外苑 | 昭和の洋館をイメージした店内。ランチメニューは週替わりで提供されています。 |
靖國神社近くのおすすめ神社・寺
築土神社 | 平将門公が合祀。大きな御神剣と繋ぎ馬で有名。 |
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東京大神宮 | 伊勢神宮の神々を祀る「東京のお伊勢さま」。縁結びのご利益で有名です。 |
神楽坂若宮八幡神社 | 閑静な住宅街の中に鎮座する、源頼朝にゆかりのある神社。 |
市谷亀岡八幡宮 | 鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊をお祀りしたのが始まり。ペット関連で有名。 |