小野照崎神社(読み方はおのてるさきじんじゃ)は芸術・芸能の神様をお祀りする、断ち物祈願による願掛け神社。
渥美清さんが煙草を断って願掛けし、国民的映画「男はつらいよ」の主役の座を手に入れたエピソードは有名で、さらに寅さんがぶら下げているお守りは小野照崎神社で授与されたお守りなのだとか!?
また、ゲッターズ飯田さんが最強パワースポットとして推し、人気手相占い師の島田秀平さんが「自分の人生を変えてくれた神社」とベタ褒めするスピリチュアルなパワースポットです。
境内には富士塚「下谷坂本富士」があり、通常は扉が閉まっていますが、夏越の大祓と富士山のお山開き(6月30日と7月1日の2日間)の2日間限定で登拝することができます。
目次
・入り口
・茅の輪くぐり
・七夕飾り
・御仮屋
・富士塚「下谷坂本富士」
・富士塚登拝
・御朱印とお守り
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
小野照崎神社の入り口
最寄り駅は東京メトロ日比谷線入谷駅4番出口。
通りに沿って進むと、やがて鳥居が見えてくるとアクセスも良い場所に鎮座。
ちなみに、小野照崎神社の正面入り口はもう少し行った先にある交差点を右にいった金杉通りにあります。
こちら側から入ると、茅の輪から参拝とスムーズです。
小野照崎神社の茅の輪くぐり
鳥居の先には茅がやで巻いた大きな茅の輪!
茅の輪は、奈良時代初期に編纂された備後国の風土記「備後国風土記」に記載されている「蘇民将来(そみんしょうらい)の逸話」に由来した神事。
一晩の宿を提供してもらったスサノオが、「茅の輪を腰につけてお守りにしていると災いから逃れる」とお礼したことによります。
腰につけていた茅の輪が、いつしか皆が通れる大きなサイズにまで成長したのにはびっくりです。
小野照崎神社の七夕飾り
この日は屋台は出ておらず、いたるところに七夕の笹が飾られていました。
小野照崎神社には七夕伝説に登場する「織姫」の名を冠する織姫神社があり、小野照崎神社の本殿には彦星の象徴である「牛」を神使とする菅原道真公が相殿でお祀りされていることからも、七夕とも縁深いといえますね。
笹に飾る短冊もあります(初穂料100円)。

また、参拝した日は30度越えの暑い日だったことからも給水サービスが!
冷たい麦茶に助けられました。
小野照崎神社の御仮屋
富士塚の開放では、まずはお山開きの開山式(6月30日)が斎行されます。
御仮屋で神事後、祓主を先頭に氏子崇敬者が列立し「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」を唱えつつ登拝。
頂上にて四方を祓い、天下泰平と五穀豊穣を祈りを捧げ、本山である富士山に向かい遥拝をした後に下山をして終了。
この神事を経てから、一般の方が登頂できるようになります。

ちなみに、「六根清浄」とは、眼・耳・鼻・舌・身・意(心)の六つの感覚器官を清浄にするという意味で、富士山登拝の際に唱えられる言葉です。
御仮屋には、冨士浅間大神を中心に、木花咲耶姫命(このはのさくやひめのみこと)、天彦火瓊々杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)、大山祇神(おおやまつみのかみ)、磐長姫命(いわながひめのみこと)と、御神体である霊峰富士を守護する神々が祀られています。
小野照崎神社の富士塚「下谷坂本富士」
小野照崎神社の社殿向かって左奥にある富士塚「下谷坂本富士」が築造されたのは1782年(天明2年)。
その大きさは直径約15m、高さ約6mのミニチュア富士です。
隅田川から陸送してきた本物の富士山の溶岩が使われていることからも、そのご利益は本物の富士山に登ったのと同じとされています。
扉の両サイドには、手を合わせるかわいいお猿さんの像。
なぜお猿さんが鎮座しているのについては諸説ありですが、富士山信仰の神社である浅間神社の神使は猿。
申(サル)の日に富士山が現れたことが由来とされています。

下谷坂本富士は一合目から十合目まで標石が設置されており、九十九折に敷設された登山道には、南無妙法と書かれた石碑や修験道の開祖である役小角の尊像や祠などが再現されています。
小野照崎神社の富士塚登拝
参拝に訪れたのは7月1日。
平日のお昼ごろ。
境内は参拝客でにぎわっており、富士塚登拝は時折列ができるものの、そこまで混雑はしていませんでした。
手すりなどはないので、ゆっくりと足元を確認しながら参道を登っていきます。
↓下からの眺め
↓途中からの眺め
ゴツゴツした溶岩の道を登り、ついに山頂に登頂。
小さな祠跡のようなものがあり、そこから富士山に向かって遥拝します。
後から来る方が困らないように、遥拝が済んだらサッサと下山です。
小野照崎神社の御朱印とお守り
小野照崎神社の御朱印は、季節に合わせたイラストやメッセージをデザインしたかわらいらしい月参りの御朱印で有名。
夏詣特別御朱印や織姫神社特別御朱印、七夕特別御朱印など、この時期限定の御朱印が多数用意されています。
御朱印のデザインはスマホの待ち受け壁紙として、無料でダウンロード可能(公式サイトから)。
設定方法も紹介されているので簡単に設定でき、毎月数種類用意されているので選ぶのも楽しいです。
神社が提供する素材を待ち受け画像として使用することで、ネガティブなエネルギーを浄化し良い運気を引き寄せる効果があるともいわれており、小野照崎神社では平安時代の学者で歌人である小野篁を祀っていることからも、その待ち受け画像は学問・芸能・仕事運にご利益があるとされています。
また、この時期限定のお守りとして蛇土鈴や朝顔土鈴、茅の輪守りがあり、お山開きシーズン前後で数量限定で授与。
ご利益は水難除け。
蛇は水神様の使いで、水害などの厄災から守ってくれると信仰されています。
小野照崎神社の詳細
小野照崎神社へのアクセス
- 東京メトロ日比谷線:入谷駅4番出口より徒歩3分
- JR山手線:鶯谷駅南口より徒歩7分
- 公式サイト:https://onoteru.or.jp/
小野照崎神社の主な行事・お祭り
- 1月:新年祭
- 5月:例大祭
- 6月:夏越の大祓式
- 7月:お山開き(下谷坂本富士)、夏夢開、納涼踊り大会
- 9月:秋季例祭、三峯神社例祭
小野照崎神社近くのおすすめ神社・寺
法昌寺 | たこ地蔵や入谷七福神毘沙門天(下谷七福神巡り)で有名な寺院。 |
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英信寺 | 本堂は鐘では無く数珠。下谷七福神三面大黒天(大黒天、弁財天、毘沙門天の三面のお顔)は必見。 |
真源寺 | 入谷鬼子母神と朝顔まつりで有名。また、入谷七福神福禄寿が祀られています。 |
元三島神社 | 「三島さま」として知られ正岡子規ゆかりの地。定期的に変わる手花水と御朱印も。 |
三島神社 | 雷井戸の伝承のよる「不落祈願」や「不落守」で有名。境内には火除稲荷社が鎮座。 |
鷲神社 | 酉の市で有名。触る場所によってご利益が変わる「おかめ」は是非撫でたい。 |