【築地】波除神社の夏越し大祭「つきじ獅子祭(本祭)」

銀座からのアクセスも良く、最寄り駅は17世紀建立の仏教寺院である浄土真宗本願寺派築地本願寺がある東京メトロ築地駅。

波除神社(読み方はなみよけじんじゃ)は、築地場外市場と新鮮な魚介を扱った飲食店が多く立ち並ぶ一角に鎮座しています。

災難を除き波を乗り切る波除稲荷様を祀る、厄除け・災難除け・商売繁盛などのご利益で親しまれるスピリチュアルなパワースポット。

6月に斎行されるお祭り「つきじ獅子祭」では、神社千貫宮神輿・天井大獅子・弁財天お歯黒獅子のいずれかが担がれ、大通りは縁日でにぎわう夏の風物詩となっています。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御





目次
夏越し大祭「つきじ獅子祭」とは?
つきじ獅子祭(本祭)のスケジュール
千貫宮神輿創建百周年記念渡御
境内の様子
宮入
限定御朱印・お神酒
アクセス
主な行事・お祭り
近くにある神社・寺
 

夏越し大祭「つきじ獅子祭」とは?

1659年(萬治2年)、雲を従える、風を従える、一声で万物を威伏させる獅子の巨大な頭を担いで回ったのが始まり。
江戸中期に書かれた「東都歳時記」にも、その行列の様子が記載されています。

関東大震災などで、獅子頭は現在神社社殿に飾られるの金梨地の一対のみとなりましたが、1926年(大正15年/昭和元年)に現在の宮神輿が完成、2012年(平成24年)には焼失していた龍虎の頭も復興。

神社創建以来初となる、神社千貫宮神輿・雌雄一対の大獅子のすべて担いでの御巡行が執りおこなわれた記念すべき年でした。

そして、2025年は江戸錺神輿の最高傑作と評される千貫宮神輿創建百年記念大祭です。

築地 波除神社 つきじ獅子祭

 

つきじ獅子祭(本祭)のスケジュール

2025年つきじ獅子祭(本祭)のスケジュールは以下。

1日目は大祭式。
2日目は鎮花祭(疫病除け・百合の花神事)。
3日目は宵宮祭。
4日目は小波会創立百年記念参拝。

5日目は町内神輿連合そろっての社参に、本殿にて江戸里神楽を奉納。

6日目は渡御祭・千貫宮神輿創建百周年記念渡御祭として、千貫宮神輿・厄除天井大獅子・弁財天お歯黒獅子が築地全町を練り歩きます。

つきじ獅子祭の本祭は3年に一度で、原則として神輿渡御では2基しかでないのですが、2025年は神社千貫宮神輿創建100年の記念大祭であったことから千貫宮神輿・天井大獅子(雄獅子)・弁財天お歯黒獅子(雌獅子)3基揃っての渡御祭でした。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)




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つきじ獅子祭(本祭)の千貫宮神輿創建百周年記念渡御

15時ごろに到着すると、築地6丁目の交差点のところに井大獅子(雄獅子)・弁財天お歯黒獅子(雌獅子)・千貫宮神輿の順で待機していました。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御

 

大通りを挟んだ反対側にもたくさんの参拝客がおり、皆さん、今か今かと渡御の開始を待っています。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御

 

そして渡御が始まると、警察の誘導の元、天井大獅子(雄獅子)、続いて弁財天お歯黒獅子(雌獅子)が大通りを渡りはじめました。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 天井大獅子(雄獅子)渡御

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 天井大獅子(雄獅子)渡御

 

弁財天の立ち姿を友禅染に刺繍を施した、弁財天お歯黒獅子(雌獅子)の見返り幕が美しい!

後ろ姿も必見です。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 弁財天お歯黒獅子(雌獅子)渡御

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 弁財天お歯黒獅子(雌獅子)渡御

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 弁財天お歯黒獅子(雌獅子)渡御

 

千貫宮神輿はいったん信号待ちし、次いで後を追うように渡御。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 渡御

 

つきじ獅子祭(本祭・6日目)の境内の様子

宮入するまで時間があるので、その間に本殿を参拝。

築地6丁目の交差点から波除神社に通じる波除通りにはたくさんの屋台が並び、多くの人で賑わっていました。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

 

社殿前には「疫病除 為朝公」と書かれた旗が掲げられていました。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

 

また、天井大獅子(雄獅子)と弁財天お歯黒獅子(雌獅子)がいつも安置されている庫は、当然のことながらからっぽ。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

 

ちなみに、いつもはこんな感じ↓

築地 波除神社

築地 波除神社

 

天井大獅子(雄獅子)の近くにある稲荷大神のところには、紫陽花の鉢植えが置かれていました。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 稲荷大神




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つきじ獅子祭(本祭)の宮入

そして、いよいよ宮入。

午前中に雨が降っていたのが影響していたのか、1時間ほど遅れての宮入でした。

波除神社の正面、波除通りに、まずは桃太郎の山車が到着。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

 

時間をおいて天井大獅子(雄獅子)・弁財天お歯黒獅子(雌獅子)・千貫宮神輿と到着。

境内ではお囃子が流れていました。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭)

 

いったん休憩し準備が整うと境内は関係者のみとなり、見物は境外から。
いよいよ宮入です。

まずは天井大獅子(雄獅子)から。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 宮入り

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 宮入り

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 宮入り

 

弁財天お歯黒獅子(雌獅子)・千貫宮神輿も後に続き、ものすごい熱気と人だかりでした。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 宮入り

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 宮入り

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 宮入り

 

つきじ獅子祭(本祭)の限定御朱印・お神酒

つきじ獅子祭の期間限定御朱印は、切り絵・敷き紙が一緒になった特別切り絵朱印つきじ獅子祭特別朱印(本殿と獅子の2種類)とあり。

直書きではなく書き置きでの授与となります。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) 御朱印

 

また、お神酒「波除」が振舞われていました。

こちらのお神酒は、300年以上の歴史のある石川県の老舗蔵元・小堀酒造店の「萬歳楽(まんざいらく)」。

獅子のお神輿を作られた宮大工の方の出身地が石川県で、それがご縁で波除神社のお神酒になったそうです。

こちらの蔵元では、「萬歳楽 加賀梅酒」でも有名。

築地 波除神社 つきじ獅子祭(本祭) お神酒「波除」

 




波除神社の詳細

波除神社へのアクセス
  • 都営大江戸線:築地市場駅より徒歩5分
  • 東京メトロ日比谷線:築地駅より徒歩7分
  • 公式サイト:http://www.namiyoke.or.jp/


波除神社の主な行事・イベント
  • 1月:干支の守り札配布、特別厄除祈願祭、七草神事
  • 2月:節分祭追儺式、初午祭、七福神参り大黒天大祭
  • 3月:七福神参り恵比寿大祭、雛神事の人形展示、人形供養祭、初午祈年祭
  • 4月:初巳大祭、七福神参り(大黒天)
  • 5月:端午の節句、お田植祭、七福神参り(恵比寿)
  • 6月:七福神参り弁財天大祭(弁財天)、つきじ獅子祭、夏越しの大祓式
  • 7月:大祓形代・海上形代流し、星祭、七福神参り(毘沙門天)
  • 8月:七福神参り(寿老人)、抜穂祭
  • 9月:七福神参り(福禄寿)、重陽の節句
  • 10月:七福神参り(布袋尊)、御初穂祭
  • 11月:酉の市、七福神参り天井大獅子大祭、新嘗祭どぶろく祭
  • 12月:七福神参り弁財天大祭、お火焚神事、お大祓式
  • 毎日:日別朝御饌祭
  • 毎月1・15日:月次祭
  • 巳の日:摂社祭

波除神社近くのおすすめ神社・寺
築地本願寺 創建400年を超える由緒ある寺院。異国情緒あふれる建物はインドの古代仏教寺院がモチーフ。
東京佃 住吉神社 航海の神や海上安全の守護神社。龍神社もあり。
佃天台地蔵尊 狭い路地の奥に鎮座する、石板に彫られた(線刻)の珍しいお地蔵さんです。
於咲稲荷神社・波除稲荷神社 隣り合って鎮座する、大漁や水難防止を願う神社。




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