四季折々の草花が楽しめる花寺、または河童さまがたくさん祀られている河童寺として有名な大和の常泉寺。
境内にはところせましと石仏や河童さまが祀られており、1つ1つには意味があり、見て回るだけでも楽しい境内です。
特にあちらこちらに祀られている河童さまは、表情も仕草も異なり個性的。
まるで河童の楽園のよう。
さらに、福狸神社やかっぱ七福神、五百羅漢、奈良のイメージキャラクター「せんとくん」の作者・籔内佐斗司先生とコラボした縁結び菩薩さまなど見どころいっぱいです。
目次
・常泉寺の河童さま
・ミツマタと彼岸花の見頃
・拝観料と駐車場
・道元禅師像・観音像・地蔵像
・地蔵堂・六地蔵・庚申塚・白山堂
・福狸神社(一木の道)
・かっぱ七福神
・羅漢さまの小径
・河童池(椿の丘)
・縁結び菩薩さま
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
常泉寺の河童さま
常泉寺の境内には、大小合わせて約300体以上の河童さまが祀られています。
以前は山内に水が湧き出ていたことから、水の精霊や川の神、水の神として信仰されている河童さまを多数祀祀られているそうです。
また、住職が無類の河童好きということも関係しているのだとか!?
境内(庭園)のいたるところに河童様のユニークでほほえましい姿があり、なかでもかっぱ七福神、満点の星の下で独酌する河童さま(星下独酌)、相撲を取る河童さま、合掌して皆の幸せを願う河童大明神、指揮者・ピアノ・ハープ・ドラムと揃う河童のオーケストラなどは必見です。
常泉寺のミツマタと彼岸花の見頃
常泉寺の境内(庭園)には年間を通じて四季析々の草花が咲いており、その種類は約200種類の草花なんだとか!?
特に「かながわ花の名所100選」に選定されている「春の三椏(ミツマタ)」と「秋の白い彼岸花」は有名です。
ミツマタの見頃は3月中旬から4月上旬。
参道と境内に多数のミツマタの木があり、その咲ぶりから「花浄土への道」とも呼ばれています。
白い彼岸花の見頃は9月中旬から下旬。
常泉寺でみれる彼岸花は赤花と白花です。
寺務所で拝観料を納めると、境内の案内地図がいただけます。
花の咲く場所も詳しく書かれているのでわかりやすいです。
常泉寺の拝観料と駐車場
常泉寺への参拝では、拝観料(守花代)が必要です。
小学生未満は無料。
小人は150円。
大人(高校生以上)は300円。
境内にはトイレも完備されています。
また、車での参拝もできるように駐車場も完備。
入り口の参道を通って、山門前の階段前を右折したところに駐車場があります。
常泉寺の道元禅師像・観音像・地蔵像
本堂向かって左側の小径には、曹洞宗の開祖であり鎌倉時代初期の禅僧である道元禅師の像。
その近くには水琴窟があり、水琴窟に耳を澄ませる河童さまのお姿も。
その向かいには水子供養のねんね地蔵、子育て観音、交通安全緑光地蔵と並んでいます。



小径には休憩所があり、その頭上には藤棚。
見どころがたっぷりなので、ここらでちょっと一休みするにピッタリ。
ゆったりとした時間が過ごせます。
常泉寺の地蔵堂・六地蔵・庚申塚・白山堂
地蔵堂には赤ちゃんを抱えたお地蔵様。
水子地蔵尊でしょうか?

その隣には六地蔵、庚申塚、白山堂。


常泉寺の福狸神社(一木の道)
白山堂の隣には、樹々や草花に囲まれた一木の道(いちぼくのみち)。
人が一人通れるぐらいの幅がある散歩道で、こちらにも河童さまや石仏、道祖神さまの姿がみられます。
ほとんど自然のままにしてある道で、途中、天気が良い日は富士山が見えるポイントも。

そして、出口付近には立派なお腹の福狸さま。
そのお姿すべてに福のご縁があり、笠は災難除け、腹は太っ腹、通帳は信用、徳利は食物に困らないといったご利益があるそうです。
常泉寺のかっぱ七福神
七福神が全て河童さま。
常泉寺独自の福の神様です。
常泉寺の「羅漢さまの小径」
石彫家の倉田辰彦先生が、30年以上の月日をかけて1人で作られた五百羅漢が祀られています。
小径には、外からの悪いものを防いだり、道中が無事であるよう見守ってくれる道祖神(どうそじん)さまも。
常泉寺の河童池(椿の丘)
本堂向かって右側は椿の丘と呼ばれる小路。
小さな茅葺屋根の門や立派な塔、池があり、たくさんの河童さまや石仏が置かれています。
樹齢650年と言われている五葉松。
もともとは長崎の山に自生していた松の木で、「波乗り船」の名で親しまれています。
河童池の周りにはたくさんの河童さま。
寝転がっていたり、お酒を飲んでいたり、いちゃこらしていたりと、思い思いの姿でくつろがれています。
河童池の近くあるトレイには、「こぼすなさま」と言うユーモアある神様が鎮座されています。
こちらも籔内佐斗司先生の作品。
右手にデッキブラシ、左手に桶を持ち、入口で「こぼさないように」と見張られていました。
常泉寺の縁結び菩薩さま
山門から本堂に続く参道沿いにある縁結び菩薩さまは、奈良のイメージキャラクター「せんとくん」の作者・籔内佐斗司先生とコラボした良縁祈願の菩薩さまです。
寺務所では、縁結び祈願用の紐(2本)が授与されており、1本は縁結び菩薩さまに。
もう1本は願いが叶った際にふたたび参拝し、縁結び菩薩さまの後方にある紐掛けに結びます。
縁結び祈願の仕方については、紐と一緒に作法が書かれた紙が渡されるので、初めての方でも安心です。
※縁結び祈願の仕方についてはこちら
常泉寺の詳細
常泉寺へのアクセス
- 小田急江ノ島線:高座渋谷駅西口より徒歩7分
- 公式サイト:http://www.jousenji.com/
常泉寺の主な行事・イベント
- 1月:新年祈願法要
- 4月:花まつり(灌仏会)、開山忌
- 8月:盂蘭盆会法要
- 10月:大施食会法要
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