「東京のお伊勢さま」と称され、都内最強の縁結びスポットとして有名な東京大神宮(読み方はとうきょうだいじんぐう)。
SNSやクチコミでは「恋が実った」「結婚した」「復縁できた」との話題が事欠きません。
縁結びに関したお守りやおみくじの数もずば抜けて多く、神前結婚式を初めておこなった神社として今も伝統的な結婚の儀式を斎行しています。
また、境内のあちこちでみられるハートマーク「猪目(いのめ)」は、恋愛運アップのご利益があるとして待ち受けに人気です。
その縁結びのご利益の強さから、ドラマ「恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方」や、目黒蓮出演映画「わたしの幸せな結婚」の祈願イベントのロケ地にもなっているほど。
もちろん、恋愛や結婚だけでなく、仕事や友人との縁など人間関係における縁結びのご利益にも長けています。
目次
・ご祭神・ご利益
・歴史
・混雑具合
・鳥居
・飯富稲荷神社
・社殿
・御朱印・お守り・おみくじ
・願い文と祈願串
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
東京大神宮のご祭神・ご利益
ご祭神は、伊勢神宮の内宮に祀られている天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)と、伊勢神宮の外宮に祀られている農業・諸産業・衣食住の守護神である豊受大神(とようけのおおかみ)。
また、造化の三神である天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすびのかみ)・神産巣日神(かみむすびのかみ)と、天照皇大神に仕えその御心を人々に伝えた倭比賣命(やまとひめのみこと)が祀られています。
縁結びをはじめ、家内安全・商売繁昌・厄除開運・良縁・交通安全・学業成就などのご利益にも通じています。
東京大神宮の歴史
東京における伊勢神宮の遥拝殿として1880年(明治13年)に創建。
当初は日比谷に鎮座し日比谷大神宮と呼ばれていましたが、1928年(昭和3年)に現在地に移り飯田橋大神宮に。
戦後、社名を東京大神宮に改め、現在は日枝神社・明治神宮・靖國神社・大國魂神社とともに東京五社のひとつに数えられています。
また、1900年(明治33年)、当時の皇太子殿下(後の大正天皇)と九条節子さま(後の貞明皇后)の御結婚の礼をきっかけに、一般の人々に向けた神前結婚式を創始。
家庭でおこなわれていた結婚式を、神聖な儀式としてご神前でおこなうことは画期的として一躍有名になりました。
夏目漱石の小説「行人」には、日比谷大神宮(現在の東京大神宮)における結婚式の様子が克明に描かれています。
東京大神宮の混雑具合
東京大神宮は、平日もそこそこな混み具合。
特に混雑するには土日祝、イベント時で、朝から大賑わい状態です。
神社自体はそこまで広くないので、余計に混雑して見えるのかもしれません。
少しでも混雑を避けるのであれば、早朝に参拝するのがおすすめです。
また、縁結びのご利益で有名なことからも、若い女性の参拝客が大部分を占めています。

東京大神宮の鳥居
東京大神宮の入り口は、緩やかな坂道の大神宮通り沿い。
ただ、鳥居正面からは通ることができず、近くの入り口から回り込んで入ります。


東京大神宮の飯富稲荷神社
鳥居の奥には神門。
神門向かって右側には、日比谷大神宮の頃から境内社として奉斎されている飯富稲荷神社(いいとみいなりじんじゃ)がひっそりと鎮座しています。
ご祭神は、稲荷大神(いなりのおおかみ)と大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)。
「飯富(いいとみ)」との名から、衣食住の神、商売繁昌・家業繁栄の神として信仰されています。
また、不世出の名優九代目市川団十郎丈が篤い信仰を寄せていたことから芸能の神様としても信仰されており、芸能人の参拝も多くみられます。
毎年3月に斎行される飯富稲荷神社初午祭では、歌舞伎役者や芸能人が、芸能精進の祈りを込めた自筆の絵馬を奉納しています。
東京大神宮の社殿
神門の数メートル先に社殿。
神門の近くには古札納所(こさつおさめしょ)があります。
お賽銭箱の近くには唱えことばである「神拝詞(しんばいし)」の案内がありました。
「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸さきわえ給え(はらえたまい、きよめたまえ、かむながらまもりたまい、さきわえたまえ)」。
3回唱えてからお参りすると良いそうです(とはいえ、混雑しているときはなかなか難しい…)。
拝殿の右側には樹齢100年以上の御神木(椎の木)があります。
こちらのご神木を待ち受けにすると、縁結びはもちろん運気アップや願い事が叶うご利益があると言われている話題のパワースポットです。
また、春には境内にある桜が人気の撮影スポットになります。
東京大神宮の御朱印・お守り・おみくじ
御朱印は、通常御朱印の他、季節限定の御朱印もあり。
御朱印帳では、蝶・桜・うぐいすをデザインした御朱印帳と、歌舞伎や映画でおなじみの松竹株式会社と共同で奉製した御朱印帳とあります。
お守りでは、各種お札をはじめ、飯富稲荷神社福熊手、1月から12月の花の種類だけある花まもり、四季にあわせた四季守、伊勢の地で特別に手作りされた幸せ叶守、災厄を祓い富や健康をもたらす霊力が宿るメノウ守り、六瓢箪、サンリオのハローキティ守、結守、厄除開運鈴などさまざまな祈願にそったお守りが用意されています。
縁結び祈願では、定番のえんむすび守の他、鈴蘭の純白の花をかたどった縁結び鈴蘭守、社紋の「花菱」が入っている縁結び根付守、宮城県石巻産の玄昌石を用いたこいし守、ペアになった縁結び幸せ小槌、一片は神社に納める恋愛成就結び札、縁結び鈴蘭レース守、幸せ結び御神矢、縁結び絵馬(鈴蘭・結び・神話)など多数あり!
恋愛成就の縁結びに特化したお守りの種類の多さは東京大神宮ならでは。
しかも復縁に関するお願い事にも通じており、特に鈴蘭守りは復縁を願う方に人気ですし、恋みくじ(人形付き)には復縁に関係するメッセージが書かれていることも。
お守りだけでなく、おみくじの種類も多!
本殿の隣、境内の一角におみくじがズラリと並んでいます。
和紙人形が付いた恋みくじ(恋人形付き)、運勢・吉凶・開運色などが記載されている春夏秋冬の異なる色の四季みくじ、願いごとも書き込める開運招福おみくじ華みくじ、血液型みくじ、恋文みくじ、幸せ結びみくじ、お天気みくじ、英文みくじなど多数。
ちなみに恋みくじは、大吉を引くと3ヶ月以内に恋人ができるというジンクスで有名です。
恋人がいる方は、プロポーズされたなんていう話も!?
おみくじで特に人気なのが、筒状の入れ物から棒を引く「縁結びみくじ」。
「大吉」や「中吉」などの吉兆だけでなく、「幸福の兆」として交際と出会いについて書かれており、さらに小野小町などの有名な歌人の恋の歌が。
ほのかに花の香りが付いていて、読んだ後は栞しおりとして使えます。
また、この縁結びみくじの中に記されている和歌を繰り返し読むことで運気が上昇するというジンクスもあります。
東京大神宮の願い文と祈願串
願い文は神様へのお手紙。
願い文用紙は数種類あり、定番カラーに加えて季節限定カラーが用意されていることも。
3月に参拝した際には、グリーンの「菜の花」がありました。
お願い事や心に誓った事、感謝の気持ちなどをつづり、それらが実を結ぶように紐で結び封をして納めます。
後日、願いが叶うように神職がご祈願してくださいます。
祈願串も、お願い事、氏名を記して箱に納めると、こちらも後日に神職の方がご祈願してくださいます。
東京大神宮の詳細
東京大神宮へのアクセス
- 各線:飯田橋駅より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.tokyodaijingu.or.jp/
東京大神宮の主な行事・イベント
- 1月:歳旦祭、元始祭、成人祭
- 2月:節分祭、紀元祭、祈年祭、天長祭
- 3月:雛まつりの祓、飯富稲荷神社初午祭
- 4月:例祭、昭和祭
- 6月:大祓、
- 7月:七夕祈願祭
- 8月:飯富稲荷神社夏季大祭
- 10月:観月祭、秋季大祭、献茶祭
- 11月:明治祭、新嘗祭
- 12月:大祓、除夜祭
- 毎月1日:月首祭
- 毎月17日:月次祭
東京大神宮近くのおすすめ神社・寺
靖國神社 | 日本人戦没者を祀る神社。東京の桜の標準木、庭園、能楽堂、カフェなどがあります。 |
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築土神社 | 平将門公が合祀。大きな御神剣と繋ぎ馬で有名。 |
神楽坂若宮八幡神社 | 閑静な住宅街の中に鎮座する、源頼朝にゆかりのある神社。 |
善國寺 | 神楽坂毘沙門天を祀る日蓮宗の寺院。嵐の聖地としても有名。 |
金刀比羅宮 東京分社 | 水道橋のこんぴらさん。全国に六つある四国の金刀比羅宮の東京分社。 |
牛天神北野神社 | 御祭神は菅原道真公。授乳している狛犬さんがいます。 |