【東京・墨田区】葛飾北斎や勝海舟との縁が深い榛稲荷神社

榛馬場とよばれた馬場のあった場所にある榛稲荷神社(読み方ははんのきいなりじんじゃ)。

本所に住む武士の弓馬の稽古場所であった馬場の傍らに祀られていた稲荷神社です。
大きな榛(カバノキ科の落葉高木)に囲まれていたことから、こう呼ばれるようになりました。

榛稲荷神社には、1837年(天保8年)に亀沢町の若者たちが奉納した1対の木製朱塗りの奉紙立が現存しています。

戦火からも残ったというのですからすごいですね。

榛稲荷神社

 





目次
歴史
境内
社殿
アクセス
近くにある神社・寺
近くのおすすめグルメ
 

榛稲荷神社の歴史

JR両国駅から近い場所にある榛稲荷神社。

この辺りは葛飾北斎や勝海舟など多くの著名人が居を構えていたことからも、当時は参拝されていた神社の一つかもしれません。

絵師である葛飾北斎は引越し魔(90回以上も転居歴あり!)であったことから、すべての居住地が判明していないものの、榛馬場の北斎住居跡については「北斎仮宅写生」などから特定されています。

ちなみに、「北斎仮宅写生」には絵を描く老いた北斎と娘の阿栄が描かれており、北斎がこの地に暮らしたのは1840年ごろ(天保末年頃)で、80歳を越えていたと推測されています。

また、勝海舟の父・小吉の著作「夢酔独言(読み方はしすいどくげん)」では、子どもの頃の回想話に木馬場の記述があるなど、榛稲荷神社についての思い出が記されています。

 

榛稲荷神社の境内

榛稲荷神社は、両国駅の南側、国道14号線・京葉道路から1本入った裏道。
みずほ銀行の裏側に位置する、建物の間のぽっかりと開けた場所に鎮座しています。

馬場があった頃はかなり開けた場所だったようですが、今ではその面影は微塵もありません。

境内入って左側には、お神輿を収めた倉庫と社務所。
右側には、棒馬場跡の碑や葛飾北斎住居跡の案内版があります。

榛稲荷神社

榛稲荷神社

榛稲荷神社

 

榛稲荷神社の社殿

創建年代は不詳。
ご祭神は宇迦之御魂大神です。

御朱印はないようです。

社を守る狛狐には劣化防止のためか金網がかけられており、よーく見てみるとなんとも個性的なお顔立ちです。

榛稲荷神社

榛稲荷神社

榛稲荷神社

 

元は馬場だったことからか、赤いお社には木彫りの馬が付けられています。

榛稲荷神社

 

榛稲荷神社の詳細

榛稲荷神社へのアクセス
  • 都営地下鉄大江戸線:両国駅より3分
  • JR各線:両国駅より徒歩5分


榛稲荷神社近くのおすすめ神社・寺
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榛稲荷神社近くのおすすめグルメ
とんかつ いちかつ 両国駅ガード下にあるトンカツ専門店。安い、ボリューム満点、ハイクオリティと揃うコスパ最強の人気店です。




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