大山阿夫利神社・本社には、下社向かって左側にある登拝門から。
登拝門は大山阿夫利神社・本社に参拝するための正門であり、春夏の開山期は両扉が開かれていますが、普段は片側しか開かれていません。
登拝門の前には、身を清めるためのお祓い所もあります。
目次
・登拝の歴史
・入山祓所
・登拝門
・菅原社
・め組
・アクセス
・主な行事・お祭り
・大山阿夫利の案内
大山阿夫利神社の登拝の歴史
大山は霊験あらたかな神体山として敬われている事から、昔は夏の山開き大祭期間以外の登拝は禁止されていました。
しかも江戸時代では、山頂は女人禁制で女人は大山阿夫利神社の下社までしか入山できませんでした。
解禁されたのは明治になってからです。
1887年(明治20年)になると登拝者の増加から、春山開き大祭が新たに設けられ、この期間も山頂登拝ができることに。
さらに、みのげ・日向・ヤビツ峠などからも通じるようになり、1965年(昭和40年)に国定公園になったことでさらにドカンと増加。
現在では年間を通じて登拝門は開かれ登拝できるようになりました。
登拝門の鍵は大山三大講社の一つである東京日本橋のお花講が保管。
毎年、夏開きにお花講が扉を開くのが慣例となっています。
木戸(登拝門)には「奉納 東京日本橋 お花講」と書かれています。
ちなみに、登拝門は2年毎にメンテナンスをされているそうです。
大山阿夫利神社の入山祓所
大山阿夫利神社・下社、拝殿の左側には大山阿夫利神社の本社に続く入山祓所があります。
入山祓所の前にはベンチがあり、登拝する前の準備や登拝後の休息場所に。
入山祓所は登山前に自分で身を清めるところで、祓麻が用意されています。
ちなみに、入山修祓料初穂料は100円。
大山阿夫利神社の登拝門
登拝門の先には、登山道の入り口となる長く続く急な階段!
その数、100段以上。
はじめての登拝では、まずここで心を折られます。
階段を登り終えると頂上だと勘違いしている方もいらっしゃいますが、とんでもない!
階段を上った先からは本格的な登山道が続くので、しっかりとした登山スタイルの準備が必要です。
道中は大体の距離を示す丁石が置かれており、登拝門は1丁目。
山頂28丁目まで続いています。
大山阿夫利神社の菅原社
入山祓所の近くには菅原社が鎮座。
ご祭神は学問の神様として名高い菅原道真公、天照大神の子である天菩日命(あめのほひのみこと)を祀っています。
大山阿夫利にある菅原社は、宋社氏神様の御分霊を奉歳して建立されたお社。
学業成就・受験合格のご利益があると言われています。
菅原社の隣には大天狗の碑と輝け杉の子像、豆腐の碑。
大山阿夫利では、火災・盗難除けの神である大雷神(おおいかずちのかみ)が大天狗と称されてます(小天狗は高龗神/たかおかみのかみ)。
その隣には、浅間社と大山名水と本堂に繋がる地下道の出入り口があります。
大山阿夫利神社とめ組
拝殿の左側、「登山道入り口」と書かれた看板の近くには、町火消し「め組」の石碑と剣(矛かな?)の像があります。
毎年8月には、江戸時代から300年くらい続いてる伝統行事として、め組一同による大山詣でがおこなわれています。
大山阿夫利神社の詳細
大山阿夫利神社へのアクセス
- 小田急小田原線:伊勢原駅より神奈川中央交通バス「大山ケーブル」下車
- 公式サイト:https://afuri.or.jp/
大山阿夫利神社の主な行事・祭り
- 1月:歳旦祭・奉幣祭、元始祭、筒粥祭・引目祭
- 2月:節分祭、紀元節
- 3月:祈念祭、春季皇霊祭
- 4月:神武天皇祭・大新稲荷祭、春季大祭、雷山神社祭、祖霊社大祭
- 5月:酒祭
- 6月:浅間社祭、田植祭、権田祭、夏越大祓・疫神祭
- 7月:例大祭・夏季大祭始め
- 8月:夏季大祭収め、二重神社祭、秋季例大祭
- 9月:追分社祭、秋季皇霊祭、抜穂祭
- 10月:火祭薪能
- 11月:新嘗祭
- 12月:新穀感謝祭、煤祓、師走大祓・鎮火祭、除夜祭
大山阿夫利の案内
大山阿夫利神社(下社) | ケーブルカーで来れる山中の神社。晴れた日には、鳥居から遠く江ノ島までの眺めは最高です。 |
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大山名水神泉 | 大山阿夫利神社境内にある名水。水は汲んで持って帰れます。 |
売店・茶屋処さくらや | 大山阿夫利神社にある昔ながらのお茶屋さん。オープンスタイルで甘味も人気。 |
大山 参集殿 洗心閣 | 山荘のような造りの休憩所。軽食も用意されています。 |
茶寮 石尊 | テラス席からも眺めも最高な茶屋。おしゃれな店内で甘味やドリンクをいただきます。 |
大山寺 | 中腹にあるお寺。秋の紅葉時には多くの人が訪れる名所です。 |
茶湯寺(涅槃寺) | 亡くなった方の霊を百一日の茶湯で供養する「百一日参り」のお寺です。数多くの石仏があり、釈迦涅槃像が有名です。 |
駐車場・こま参道・ケーブルカー | 伊勢原駅よりケーブルカー乗り場まで、多数の神社が散在しています。 |