【江の島】ご本尊は赤い不動明王!最福寺別院・江の島大師

江の島大師(別名:最福寺別院)は、1993年(平成5年)に創建した、九州・鹿児島にある高野山真言宗最福寺の別院です。

江の島大師の行き方は、辺津宮・中津宮を過ぎ、江の島シーキャンドル(展望灯台)を過ぎたところ。
道なりに進めば左手に見えてきます。

山門近くには真紅の仁王像が迫力あるいで立ちで参拝者をお出迎え。

美術館を連想させるようなお堂には、高さ6mの本尊・赤不動像が鎮座しています。

本堂の中の見学、毎日行われる護摩行には誰でも参加できます

江の島大師





目次
歴史とご本尊
境内
本堂
護摩行
御朱印
アクセス
江ノ島にある神社・寺
江ノ島のおすすめグルメ
 

江の島大師の歴史とご本尊

江嶋縁起では、江の島は552年に海底より隆起して誕生したと言われています。

814年(弘仁5年)に弘法大師空海が岩屋に参拝し社殿を創建。
神仏習合の金亀山与願寺がありました。

ところが、明治維新期の廃仏毀釈や神仏分離令で与願寺の神道部分は江島神社に
寺は廃され僧侶は神職になりました。

1993年(平成5年)に、鹿児島の高野山最福寺別院(真言宗)の関東別院として、旅館「江の島館」跡地に江の島大師を創建。

ご本尊は不動明王(赤不動)で、その高さは6m。
室内では国内最大級と言われています。

 

江の島大師の境内

山門を入った所には、2体の真っ赤な仁王像

仁王像は敵から寺院を守る守護神で、正式には金剛力士といいます。

1つは阿形(あぎょう)像、もう1つを吽形(うんぎょう)像として左右に二体揃っていることから、「二王」「二天王」「二尊王」「仁王尊」とも呼ばれています。

ちなみに、神社で言えば悪霊や邪気から守る狛犬と同じです。

また、金剛力士像は上半身も下半身もたくましい筋肉もりもり。
その姿から健康や健脚にご利益があると言われています。

江の島大師

江の島大師

江の島大師

江の島大師 仁王像(金剛力士)

江の島大師 仁王像(金剛力士)

 

右側には手水舎があり、江の島大師の創設者・加藤小明と2体の仏像。

出版社「金花舎」の設立者である加藤小明氏が、真言密教寺院を再興するために創建事業を立ち上げ、江の島大師を創建。
御開山和尚には、高野山真言宗・池口恵観大僧正を迎え今日にいたります。

また、境内には中国の女性職人による、シルク製の刺繍仏画を常時展示。
極めて珍しい作品で一見の価値ありです。

江の島大師

江の島大師




 

江の島大師の本堂

階段を降りたところに美術館のような本堂があり、拝観料無料で本堂の中を見学できます。

江の島大師 本堂

 

本堂の入り口すぐ、右手に寺務所、左手に本堂。
正面奥には色鮮やかなステンドグラス

本堂には靴を脱いで入ります。

江の島大師 本堂

江の島大師 本堂

江の島大師 本堂

 

ほの暗い本堂の中には、ご本尊である赤不動像が鎮座。
手前の天井には提灯が並び幻想的です。

高さ6mにも及ぶ赤不動は、そこまで赤色が目立つ様子はありませんでした。
炎を炊く儀式、護摩行の煤で黒くなっているようでした。

また、地蔵菩薩像や慈母観世音菩薩像、不動尊の眷属童子像が置かれています。

ご本尊の前にはお祈りできるスペースが作られており、お線香大型の仏具りんも用意されています。

 

江の島大師の護摩行

江の島大師でおこなわれている護摩行とは、苦しい行で身を清め仏様に近づく儀式の事。

本尊の前、炉が備えられた護摩壇で導師が祈りをささげ、仏を迎え火を起こします。

まずは煩悩の数と同じ108枚の乳木を焚き、健康長寿や病気平癒などの願いが記され奉納された護摩木を火に投じます。

そして、壇に上がるのを許された法主の弟子と一般の修行者が炉を囲み、導師と共にお経を唱え一心に祈ります。

炎は300度と高温。
その炎を前におこなうことで心身を鍛え煩悩を浄化。
願いを叶えるパワーを授かると言われています。

 

また、護摩行・読経は毎日おこなっていますが、年末年始におこなっている元旦札は護摩行で開眼した赤不動さまの分身として人気。

どんな困難にもくじけないようにお護りくださると言われています。

さらに、毎年1月下旬の厄除け大護摩祈願祭では、大護摩で一年の厄除け・健康・幸せを祈願。

護摩行後には、ちょっと早いですが節分の豆まき(お餅や果物やお菓子)をおこなっています。

とくに年男・年女の方には、護摩行後、壇上から豆まきをすることで厄祓いに。
参加する方は、指定の時間に参拝します。

 

江の島大師の御朱印

御朱印は寺務所で直書きで対応してくださいます。
ただ、お志(こころざし)となります。

 




江の島大師の詳細

江の島大師へのアクセス


江ノ島にある神社・寺
江島神社・辺津宮 一番下に位置する神社。境内社に奉安殿と八坂神社があります。
江島神社・中津宮 鮮やかな朱色の社殿。龍の泉と水琴窟、江戸歌舞伎市村座ゆかりの品があります。
江島神社・奥津宮 源頼朝寄進の石鳥居の先にある神社。拝殿天井の「八方睨みの亀」の模写、隣の龍宮は要チェック。
江の島岩屋 手燭を手に見学する雰囲気ある洞窟。石の彫像と小さな神社がある、江島神社の発祥地です。
児玉神社 陸軍大将・児玉源太郎をお祀りする神社。明治日本の技術遺産である28センチ榴弾砲の砲弾があります。
聖天島公園 もとは小島。鎌倉時代の僧・良真上人の像が安置されるお堂と小さな社とがあります。

江ノ島のおすすめグルメ
遊覧亭 昔ながらのレトロな雰囲気のお食事処。価格帯もリーズナブルで、窓際の席なら眺めも楽しめます。




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