ランチでお腹を満たしたら、いよいよ後半戦。
東京大学駒場Ⅱキャンパスの隣にある、重要文化財「旧前田家本邸」を見学です。
立派な門を通っていくと、イギリスのカントリーハウス風の洋館(本邸)が。
正面には賓客を迎えるための車寄せが張り出されており、芝庭?をぐるりと車が回れるように道が作られています。
鉄筋コンクリート造の構造体に大華石をスクラッチタイルで装飾した本邸は、重厚感ある伝統的な佇まい。
エントランス上部はバルコニーになっていて、翼の生えたライオン像が置かれています。
こちらは入館無料。
無料でこんなにも素晴らしい歴史的建造物が無料でみられるのはありがたいですね。
ちなみに素足禁止。
写真撮影はフラッシュなしで。
ドキドキしながらいざ室内に。
家族との生活の場であるだけでなく外国からの賓客を迎える場としても設計されているだけあって、玄関を入った先の階段広間からすごかった。
深緑の蛇紋石の柱、チーク材の梁、寄木細工の床、シャンデリア、重厚なレッドカーペット!
彫刻が施された豪華な大階段に、その下部にはマントルピースと造り付けソファを設えたイングルヌック(炉端の小さなスペース)があります。
1階はお客様をおもてなしするスペースとして、晩餐会がおこなわれる大食堂、大小客室、応接室が配置された間取りです。
まずはサロン。
第一応接室と続いています。
お客様をもてなし、くつろいでいただくための大客室と小客室は、当時はソファやティーテーブルの他、前田家伝来の美術品や西欧絵画、温室で育てた珍しい観葉植物などが飾られていたのだとか。
最大26人まで座れた晩餐会用の大食堂は、部屋の中央にマントルピースがあり、その周囲には金唐紙(疑皮紙)で飾られています。
2階は書斎、次の間、寝室、などなどプライベート空間。
侯爵夫婦の寝室は、銀地に金銀色模様の壁紙、絹織物のカーテン、毛織物の絨毯とゴージャス!
枕元の壁龕には守り刀があるのもすごい。
そして、テレビドラマなどでも見たことがあるような、威厳たっぷりの書斎!
次の間が付いていて、当時は前田家の重役や元家老も出入りしていた執務室です。
その他、見どころがいっぱい。
一つ一つの部屋の作りがしっかりしていて、現代建築との違い?に圧巻。
こんな豪邸に住んだら庶民の家では暮らせないだろうなぁと、その価値観の違いに思いをはせ、華族と呼ばれる人たちの生活レベルの重さにただただ感心しました。
これが加賀100万石かぁと。
洋館を堪能したら、次は和館です。