明治神宮からてくてく歩き、次に訪れたのは代々木八幡宮です。
渋谷区の山手通り沿いに鎮座している神社で、旧社格は村社。
八幡神として第15代天皇の応神天皇を主座に祀り、天祖社・天照大神、白山社・白山大神を配祀されています。
多数のご利益があると言われていますが、御祭神・応神天皇の強い神徳から厄除開運の神様として有名。
ちなみに、神紋は「三つ巴(みつどもえ)」です。
都内の一等地ですが、四季折々の自然に囲まれた境内。
自然のパワーが感じられます。
社殿は、こんもりとした小高い森の中。
ゆるやかな石段を上がり、石畳を通った先にあります。
参道の途中には、縄文時代の竪穴式住居(渋谷区の史跡)が!
円錐の茅葺き屋根に入り口がひとつ。
その上に煙抜きの窓。
昭和25年の発掘調査で見つり復元されたそうです。
ちなみに、出土品は神楽殿の脇にある展示館で見られます。
木々の間を通るように抜けた先には拝殿。
社殿の右奥の小道には、農耕の神様を祀る稲荷社・学問の神様を祀る天神社・豊作等の神様を祀る榛名社が鎮座。
更に右奥には、出世や仕事運・商売繁盛などのご利益がある出世稲荷社。
芸能人もお忍びで参拝しているほど有名なんだとか。
社の周囲にはたくさんの狐様がいますが、こちらは空襲で焼け落ちた稲荷社から持ち寄り、保護したのが始まりなのだそうです。
色々なお社から集められているので、狐様のお顔は細面や丸顔などさまざま。
地域の人のあたたかい優しさが感じられます。
こちらの神社では、普段は猫ちゃんも多く見かけられるそうですが、この日はあいにくの小雨でまったく姿が見えませんでした。
でも、狛犬ちゃんと狐様の姿がたくさんみれたので眼福。
都会の中なのに、一歩入るとまるで別世界のような静けさと自然。
地域住民に昔から大事にされてきている温もりが感じられる神社でした。