橘オレコさんの「ホタルの嫁入り」が遂に完結!
最終回が収録されている13巻です。
急激に体調が悪くなるなか、最後まで生きることをあきらめなかった紗都子の願いが通じる最終話。
また、1巻の冒頭シーンが見事に回収されています。
漫画連載は終わりましたが、2026年10月から全国フジテレビ系ノイタミナ枠でアニメ化。
さらに2027年にフジテレビ系にてドラマ実写化とまだまだこれからも楽しめます。

目次
・第76話 贈り物
・第77話 朝
・第78話 明日
・最終話 光が舞う島で
・番外編 恋と毒(前編・後編)
・感想
「第76話 贈り物」のあらすじ&ネタバレ
紗都子を布団に寝かし、光春から「医者を見つける。生きる希望が本人を踏ん張らせる、お前が紗都子の生きる意味になれ」と言われたと話す進平。
医者をみつけるまで絶対に死なせない。
病気について何も知らないし、医者に出せる金もない。
でも、紗都子の命が第一優先だから、悔しいけどそいつ(光春)の力を借りると。
そして「俺は紗都子の心を守る」と優しく微笑む進平に、「わたしはどこまで頼っていいの?また苦しめることにならない?」と両手で顔を隠す紗都子。
「俺は紗都子に頼られるほど幸せな気持ちになるんだ。人生なんてどうでもよかったのに俺も生きたいと思っている。恋ってすごいことなんだね」と笑顔で言う進平の言葉に、紗都子は涙を浮かべながらほほ笑むのでした。
背中に紗都子を担いで山の中に入ると、手ごろな場所に腰を下ろす二人。
二人だけの結婚式です。
盃の代わりに、近くの小川から水を汲んで飲む二人。
「たった今から夫婦です」と喜び、次に町で買ったものを交換します。
進平からは花の簪。
紗都子からはお茶碗。
進平はあまり朝食を食べないことから、体の事を考えてのプレゼントでした。
「幸せで幸せでしょうがないです」と涙を流す紗都子に、進平は頬を赤らめながらとびっきりの笑顔を見せるのでした。

「第77話 朝」のあらすじ&ネタバレ
疲れていたせいか、気を失うように眠りにつく紗都子。
翌日、昼過ぎになっても目覚めません。
「お昼だよ。ごはんにしよう」と進平が声をかけると、かろうじて答えるものの、声も視線も弱々しいまま。
何も食べないのは良くないから、何か食べられそうなものを調達に進平が出かけると、紗都子は力を振り絞って動き、筆箱から紙とペンを取り出し何かを書き始めました。
いせ吉で紗都子が口にできそうなものを聞き、必要なものを買って急ぎ変える進平でしたが、以前叩きのめしたチンピラが絡んできます。
殺した方が手っ取り早いと思う自分の心を落ち着かせることに成功した進平は、「紗都子に褒めてもらわなきゃ」と木刀で叩きのめして急いで帰宅します。
紗都子に報告するも、「えらい…」とつぶやくのがやっとの様子。
葛湯を作ろうとする進平に、櫓に連れて行ってほしいと願います。
櫓に来たものの、すでに日没。
体を冷やすのはよくないと帰ろうとする進平でしたが、周囲にホタルの姿が。
「秋なのに…」と驚く進平に、紗都子は「大好き」とほほ笑むのでした。

「第78話 明日」のあらすじ&ネタバレ
櫓から帰宅後、すぐに寝てしまった二人。
先に起きた進平が紗都子に声をかけますが、いくら声をかけても目を覚ましません。
進平は紗都子を抱きかかえると、小舟に乗せて光春のところに駆け込みます。
やがて、光春が部屋から出てくると、康太郎が待っていたように部屋に。
進平は光春の苦しそうな表情から何かを察し、中には入らず、そのまま島に戻ってしまいます。
家に着くと、包丁で自死しようとしたところ、布団の下に紙に落ちているのに気が付きます。
引っ張り出すと、そこには紗都子の字で今後の目標が書かれていました。
「明日も生きる」と書かれていたその紙を、進平は涙を流しながら胸に抱え自死するのをやめるのでした。

「最終話 光が舞う島で」のあらすじ&ネタバレ
あれから紗都子の生死を確認しないまま、進平はどことなしにふらふらと旅を続ける日々。
何度も死のうとしたけれども、紗都子が生きようとしていたことから死ねずにいました。
そして、立ち寄ったところで山賊や盗賊が出れば叩きのめしていたのですが、いつの間にか親を殺された子供が勝手に弟子としてついてくるように。
そして数十年と月日が流れ、立ち寄った飯屋で天女島が解体される話を聞いたことから数十年ぶりに島に渡ります。
懐かしい面影を残す島内を歩いていると、そこかしこに思い出す紗都子の姿。
櫓に着くと、待っていたように康太郎が現れました。

驚く進平に康太郎は、紗都子からの古い手紙を渡します。
懐かしい紗都子の字に、心躍る気持ちがある反面、紗都子がいないことを改めて突き付けられそうで怖い気持ちになる進平。
文には、進平の近状を訪ねる内容と、「まだ、あなたの心で私は生きていますか?」と紗都子からの精一杯の愛情が綴られていました。
「どんな終わり方を迎えても心から言えます。私はとても幸せでした」の言葉に涙が止まらない進平。

…と、まだ便箋が続いていることに気が付き目を通すと、そこには驚きの言葉が書かれていました。
なんと、職に就くことができたと。
「こんなに元気になったんだって、早くあなたに自慢したいです」と。
そして最後には「ずっと待っています。私たちの家で」。
呆けたように立ち上がる進平。
その背に康太郎が、「それは、紗都子様が初のお給金で買った便箋だ」と、これまで渡せなかった手紙があるから、後で取りに来いと言います。
弾かれたようにかつて一緒に暮らした家があった場所に向かって走ると、家にはは灯りが。
扉を開けると、台所に紗都子の姿。

実は、進平がいなくなってすぐに、光春が連れてきた海外の医者が治療し奇跡的に一命をとりとめたのでした。
紗都子は混乱する進平の手を握ると、「離れていた分の私の愛、ちょっと重いかもしれないけど、幸せにします」と宣言するのでした。
「番外編 恋と毒(前編・後編)」のあらすじ&ネタバレ
若かりし頃の三枝(23歳)と朝霧(17歳)のお話。
政治家の高島の動きを探ってほしいとの依頼を受けた三枝。
ゆっくりしていけとあてがわれたのが朝霧でした。
ところが、朝霧は高島の回し者で、それとわからないように三枝を殺そうとします。
が、三枝も慣れたもので、気が付かないふりでさりげなくかわし、その場を後に。

後日、三枝が朝霧を訪問。
朝霧が「お気に入りを失くしてしまって」とカマをかけると、「そうか、今度買ってきてやるよ。紅色の珊瑚の簪だったな」と涼しい顔で答えます。
「嬉しい」といいながら毒入りのお酒を手渡すと、三枝は口に。
そしてすぐに、口移しで朝霧に毒酒を返却。
飲み込まないように吐き出した朝霧を拘束し、「吐け、誰に命令された」と迫る三枝ですが、朝霧が館中に響く悲鳴を上げたことで用心棒によって外につまみ出されてしまいます。
再び朝霧を訪問した三枝。
追い出されそうになるものの、なんとか部屋に通してもらうことができ、「たまたま俺の着物に入り込んでいたみたいだ」と簪を返します。
簪を受け取ると、三枝に襲い掛かる朝霧。
ですが、三枝はひょいと交わして簪を持つ手をはたき、落とした拍子に腕をつかみます。
「自分の意思で(高島の)傘下に入ったのか?」と問う三枝に、「バカ言わないで」と否定。
朝霧はお店にいる遊女の命を盾に脅されていたのでした。
「この島に売られてから散々理不尽な目に遭い、誰も助けてなんてくれないから、たとえ誰かを殺してでも自分の身を守るのは当然だ」と三枝を睨む朝霧。
「立派じゃねえか」というと、持っていた風呂敷を渡します。
なんとそれは高島の首!
依頼人から殺害命令が出ていたのでした。
そして、何か困りごとはないか聞く三枝。
「仕事の邪魔は片づけて、眉間のしわをとってやる」という三枝でしたが、襖があいてふんどし一丁にされた手下が転がり込んできます。
なんと、朝霧が下っ端を脅しに使おうと三枝の手下を捕えていたのでした。
そして、「私を抱きたいならその気にさせてみな」と笑顔を見せるのでした。
「ホタルの嫁入り」13巻(完結)の感想
最終回では、1巻の冒頭のシーンが回収!
紗都子さんが生きるか死ぬか…どちらに転ぶかドキドキでしたが、生きててよかった。
手紙の続きにきょとんとする進平おじいちゃん。
そうなるよね~!!
二人が再び出会うのは老人になってからですが、紗都子さんのおばあちゃん姿は、進平さんが家の扉を開けたときの後姿と最後のおまけ漫画の手の描写のみ。
紗都子さんの進平さんの再会シーンでは、老人ではなく若かりし頃の姿で描かれていますが、それがまたいい!
数十年の月日が一瞬にして戻り、再び二人の続きが始まったような演出だなぁと。
まさか数十年も会えない日が続くなんて思わず、時間はかかったけれどもハッピーエンドの結末になってよかったです。
最後、新作の予告も。
こちらも楽しみです。






