次第にスケールアップする恐怖!知念実希人「ヨモツイクサ」

知念実希人さんの「ヨモツイクサ」は、バイオホラー&医療ミステリー&SF小説。

アイヌの人々から「黄泉の森」と恐れられてきた北海道旭川の禁域を舞台に、7年前に家族が神隠しに遭った外科医・佐原茜が、手掛かりを求めて禁域に入り、そこで驚愕の事実を知るというストーリー。

熊という身近な恐怖から、生物学・医学的な恐怖、そしてエイリアン的な恐怖とスケールがどんどん拡大!

現役医師による医療知識と生物学が巧みに取り入れられた、強い説得力があるホラー小説。
実際に起こってもおかしくないリアリティがあります。

知念実希人「ヨモツイクサ」

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「このミス」受賞の現役医師が描く!香坂鮪「まどろみの殺意」

第23回「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリを受賞した現役医師、香坂鮪さんによる「睡眠」をテーマにしたミステリー小説「まどろみの殺意」。

森の中にある睡眠外来専門水巻ねむりのクリニックでおこなわれた睡眠導入剤の治験で、参加した患者の一人が不審死。

豪雨により外界と隔絶されてしまい、治験に参加する患者と医療者が閉じ込められ、さらなる事件が発生します。

「睡眠」に関する医療知識が満載の、クローズド・サークルサスペンスです。

香坂鮪「まどろみの殺意」

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DVをテーマにしたミステリー!佐野 広実「シャドウワーク」

江戸川乱歩賞作家、佐野広実さんの「シャドウワーク」。

DV(ドメスティック・バイオレンス)をテーマにした小説で、2025年にWOWOWで多部未華子さん主演で連続ドラマ化され、2026年9月には吉岡里帆さんと奈緒さんのW主演で映画化された原作本です。

DV夫から逃れるため江ノ島近くにある個人運営のシェルターに身を寄せた主人公の紀子と、同じ警察で働く夫からDVを受けた薫の二人の目線で語られていきます。

ちなみに「シャドウワーク」の意味とは、オーストリアの哲学者であるイヴァン・イリイチによって提唱された、社会や経済の基盤を支えるのに必要不可欠な労働なのに無報酬である労働を指す造語。

また、スピリチュアルや心理学における「シャドウワーク」では、スイスの心理学者カール・ユングが提唱した、自分自身の認めたくない部分や抑圧された無意識(シャドウ=影)に向き合い、それを受け入れて統合する作業をいいます。

まさにこの小説本にピッタリなタイトルです。

佐野 広実「シャドウワーク」

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DNA鑑定を巡るミステリー!松下龍之介「一次元の挿し木」

宝島社文庫より出版されている松下龍之介さんの「一次元の挿し木」は、第23回(2025年)「このミステリーがすごい!」の文庫グランプリ受賞作品。

山田涼介さん主演でドラマ化もされて話題となっている作品です。

大学院で遺伝人類学を学ぶ主人公・七瀬悠(ななせ はるか)が、ヒマラヤ山中で発見された200年前の古人骨のDNA鑑定をおこなったところ、なんと4年前に失踪した義妹・紫陽(しはる)のDNAと完全一致。

関係者の不審な死、盗まれた人骨、新興宗教団体「樹木の会」となど、陰謀と大きな企みに巻き込まれいくヒューマンミステリーです。

殺人については犯人が殺し屋のようにでてきているので、「一次元の挿し木」では殺人犯を推理するのではなく、殺害理由と古人骨と紫陽の謎を楽しむ作品。

「なんで?」と読み進めていくワクワク感がありました。

松下龍之介「一次元の挿し木」

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