漫画は石野人衣さん、キャラクター原案は花染なぎささん、原作は豆田麦さんのコミカライズ作品(双葉社)「愛さないと言われましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~」。
元魔王ことアビーちゃんの天然ぶり?と、メロメロの堅物軍人ジェラルドのやり取りが漫才みたいで面白かわいいラブコメディーです。
でも、ちょっとミステリーありで謎解き要素もあり。
アニメ化企画が進行中もうなずける面白さです。
6巻では、軍の施設に赴いてロングハーストの資料整理を手伝っていたアビゲイルが、ジェラルドの魔法学校時代の同期であるウェンディ・ハイドン伯爵令嬢のと出会い、魔王時代に仲良くなった“あの子”の面影を見つけます。
7巻では魔王の記憶をもとに“あの子”探し!
これ(魔王が仲良くなった人間)、ロングハーストの謎を解く結構重要な回顧なのではないでしょうか。
さらに、ロングハーストの隠された村の存在国境近くの村の金瞳の伝承、岩山に飲まれた元公国の城など、7巻も謎が謎を呼びます。

目次
・第31話
・第32話
・第33話
・第34話
・第35話
・感想まとめ
第31話のあらすじ&ネタバレ感想
魔王時代が仲良くしていた“あの子”の面影をウェンディの中に感じたアビゲイル。
“あの子”からお芋をよくもらっていたことから、ウェンディにお芋を渡せば思い出してもらえるかもしれないと、ウェンディを食事に招待します。
ウェンディと食事会があると知ったリックマンは「だ、大丈夫ですか?」と心配顔。
実はリックマンもウェンディと顔見知りで、その強烈な性格を身を持って知っていました。

食事会の前に、第四皇子からジェラルドにロングハーストについての情報がもたらされます。
アビゲイルが言ったようにロングハーストでは大雨が続き、田畑や村が流され、領主館にいくつかの村が救助要請をしていました。
ところが、救助を求めた村と村人の数が合わない。
調査したところ、地図に記載されていない村があることが判明。
地図に載っていなかった村は水没したようで、場所はリックマンが特定。
そして始まる食事会。
いくら注意しても自分のことを「ノエル少佐」と呼ばない、さらには魔法学校時代の話を都合よく改ざんするウェンディにイラつくジェラルドですが、当のウェンディはどこ吹く風。
そんなウェンディにシェパーズパイやポテトのサラダ、ベーコンとポテトの炒め物など芋料理を勧めるアビゲイル。
ウェンディの中にいるかもしれない“あの子”を探します。
第32話のあらすじ&ネタバレ感想
話題はジェラルドとウェンディが通っていた魔法学校に。
ウェンディが治癒魔法を使えると知ったアビゲイルは「見てみたい」と希望しますが、ウェンディの魔法はうまくないから別の人にお願いしてみるとジェラルド。
その言葉に膨れるウェンディの姿が、“あの子”に重なります。
とはいえ、最後に勧めたデザートへの反応から、ウェンディの中にあの頃の“あの子”はもういないことを受け入れるのでした。
食後、家に帰宅するアビゲイルを玄関で見送るジェラルドは、治癒魔法の見学を医務院に申し込んでおくと約束。
すると、「治癒魔法ができたら私も軍に入れます」と遠征についていく満々で宣言するアビゲイル。
「遠征でも一緒です!妻なので」というアビゲイルですが、実はある理由からアビゲイルは軍に入ることができません。
それは、軍隊に入れるのは身長165センチ以上であること。

仕事だから仕方がないと、がっかりしながらも納得するアビゲイル。
テーブルの上に手紙が置かれているのに気が付きます。
手紙は第四皇子からで、アビゲイルの義母であるブリアナ・ロングハースト伯爵夫人についての報告でした。
第33話のあらすじ&ネタバレ感想
殿下からの報告には、領主館を追放されたブリアナ・ロングハースト伯爵夫人は、自分の故郷に帰るものの水害のどさくさに紛れて行方不明になったこと。
さらに、ブリアナの故郷は隠された村で、アビゲイルの実母や伯爵補佐たちもその村の出身であることが判明したことが書かれていました。
その事実は知っていたのか尋ねると、その村(隠されていた村)が伯爵家とつながりがあること、地図には記載されていない村であることは知っていたと答えるアビゲイル。
村の存在を隠しておきながら、伯爵補佐や実母の家はわざわざ爵位を買って伯爵家に入りのには、魔王と関係しているのか…辻褄が合わないことにジェラルドは警戒心を強めます。
そして、遠征中は護衛を全員置いていくから、ブリアナが来ても会わないようにと願います。
遠征前の最後の作業日。
アビゲイルはリックマンに茶会の招待状を渡すと、以前お願いしていた治癒魔法の見学に。
そこにいたのはまさかのウェンディ。
テーブルに置いたリンゴに向けて詠唱を唱えはじめるウェンディから、“あの子”と同じ魔力を感じるアビゲイル。
ただ、ジェラルドの魔法に比べると発動は遅いし出力にもムラがある。
「鍛錬が足りないからだ」というジェラルドに、「それでも特別な魔法である事には変わらないでしょう」とむくれるウェンディ。
その言葉に、“あの子”も「特別」という言葉が好きだった事、さらに魔王にとっても“あの子”は特別な存在であったのだと思うアビゲイル。
ちょっと同じところもあるけれども、今は違う存在であることに改めt気が付いたのでした。

用も済んだので帰ろうとする二人を、食事のお礼としてお茶を出すウェンディですが、お茶を入れ慣れていないためひどい味。
優しくアビゲイルの口元をふくジェラルドの姿に、「そんなのジェラルドっぽくない」とイラつくウェンディ。
「どんな女の子にも冷たくて、ジェラルドと普通に話せる特別な女の子は私だけだったのに」との言葉に、ジェラルドは「俺はお前が特別になるための勲章でも戦利品でもない!」とついに怒り爆発。
アビゲイルと共に部屋を出ていきます。
その後、ロドニーと合流した二人は口直しのお茶に。
いつもは魔法を知ると試すアビゲイルでしたが、今回はまったく試すそぶりがありません。
その理由は、治癒魔法は使えるだろうけど、にんげんだけが使える魔法だから、これを使ってしまったら森に帰れなくなる気がすると思ったからでした。
第34話のあらすじ&ネタバレ感想
いよいよ遠征出発。
遠征に向かうジェラルドに、魔王をモチーフに刺繍したハンカチをお守りとして渡すアビゲイル。
少々いびつでもメロメロのジェラルドです。

屋敷に戻ったアビゲイルは、普段の快活さがまったくなく食欲もなし。
そんな様子を見たタバサがレモン水を用意。
飲んだら気持ちが少しすっきりしたことから、「私も回復魔法はきっと使えますが、それよりもすごい」とべた褒めです。
「(元魔王なので)魔物のルールで魔法を使うから、人間のルールでおこなう回復魔法を使うと森に帰れなくなると思う」と言うアビゲイルに驚くタバサ。
森に帰る予定はないとわかるとホッと安心しますが、けっして自分を含む使用人には滅多なことで魔法を使わないことをお願いするのでした。
その頃、ジェラルドもアビゲイルに会いたいとホームシック状態。
将軍閣下に呼ばれて他国の上官にあいさつと結婚報告に向かうと、そこで「金瞳は吉兆のしるし」という男性に会います。
国境を越えてすぐの場所にある男性の故郷では、金瞳をした魔物は聖獣であるから、畑を荒らしても見送ればその年は豊作になる…という伝承があるとの事に驚くジェラルド。
挨拶もそこそこに、第四皇子からの極秘任務のためロドニーと二人で国境付近に向かいます。
目的地は、200年前に滅んだ公国。
当時から建っている城の調査です。
第35話のあらすじ&ネタバレ感想
国境近くまで来た時、地図と異なる岩山の存在に気が付いた二人。
なにやら不穏な雰囲気です。
泉に立ち寄り、しばし馬に水をのませるため休憩。
将軍閣下から聞いた、アビゲイルとジェラルドの結婚を仲介役した少将についての話になります。
少将はジェラルドに、「ロングハーストの遠縁にあたる将軍閣下の親戚になれば、軍の派閥も安定する」としてアビゲイルとの結婚を紹介してきた人物。
現在は勇退して男爵として暮らしています。
身の丈に合っていない生活をしているとの噂から将軍閣下が訪ねたところ、ロングハーストから大金をもらっていたからでした。
「ロングハースト伯爵は、次女アビゲイルの結婚相手を見つけるために大金を支払た」という話に首をかしげるジェラルド。
ジェラルドは、長女のナディアが拒絶してアビゲイルに結婚話が回ってきたと聞いていたからです。
実際はアビゲイルの結婚相手探しで、その事も表に出さない条件での多額の謝礼だったようです。
ロングハースト伯爵がなぜそんなことをしたのか?
アビゲイルが義母から嫌がらせをうけていた事を無視し、領地経営の仕事をさせていたのだから、アビゲイルを思っての縁談ではないだろうと推測するジェラルド。
なぞが深まるばかりです。
再び馬を走らせ到着した元公国の城。
二人はその前に建って言葉を失くします。
地図ではお城の奥に岩山があったのに、実際には城が岩山に飲み込まれている状態。

その場に同席していた町役場の管財人から、役場にも公国時代の資料があると聞いた二人は、先にそちらを確認することに。
その時、城の奥から「オオオオッ!」という聞いたことのある唸り声が。
驚く二人とは対照的に、管財人は「岩の隙間を抜ける風の音です」と平然とした様子。
その言葉に反論することなく「そうか」とうなずく二人でしたが、その唸り声の主が、以前、どんぐりを集めてあげた龍(※5巻)であることに気が付くのでした。
感想まとめ
7巻もアビゲイルとジェラルドのかわいい夫婦漫才を堪能できました。
相変わらず絶妙です。
また、いろいろと情報が出てきたものの謎が謎を呼ぶ状態。
ロングハーストの隠された村があり、アビゲイルのお母さんもそこの出身というのにはびっくりしました。
アビゲイルのお母さんについて全く出てこないのも気になる。
伯爵のアビゲイルに対する態度も謎。
アビゲイルは優れた領地経営者だったのに、嘘をついてまでロングハーストから追い出しているのは何故なのか?
なんか矛盾しているような?
また、ところ変わればで、金瞳が吉兆とされているのも謎を解く大事なポイントよう。
そして最後。
公国の城が、まるで攻撃されたかのように岩山で侵されているのも気になります。
次巻ではどんな展開になるの楽しみです。






