「スピナマラダ!」のリメイク版、ヤンジャン連載中のアイスホッケー漫画「ドッグスレッド」8巻。
人気漫画「ゴールデンカムイ」のキャラによるスターシステムでも注目の作品です。
8巻の表紙は鮫王のゴーリー五戸選手。
今作では、樋口先輩に困惑し、インターハイでの負い目を持つ甲斐賢吾の葛藤に終止符が打たれ、前を向いて進む様子が描かれています。
賢吾を救ったのはキャプテン紅露直人と常丸要太の兄・拓也。
そして「氷上の甲子園」と呼ばれる全国高校選抜大会二回戦。
狼之神は宿敵・鮫王と早くも激突しますが、そこには鮫王監督の思惑もあったりと、リアルな人間関係に揺れ動く心情が。
スピード感あふれる試合模様が描かれている8巻です。

目次
・第58話 罰
・第59話 城下町
・第60話 復讐
・第61話 北米スタイルVSヨーロッパ・スタイル
・第62話 フェイス・オフの真髄
・第63話 千尋の谷
・第64話 四つ目
・第65話 スクリーン
・感想まとめ
「第58話 罰」のあらすじ&ネタバレ感想
大鷲高校戦の後、別会場でおこなわれている試合を見学にいく紅露直人・源間浩一・甲斐賢吾。
賢吾が一人になった瞬間に樋口準一が現れ、「富士美雄を拉致した」と脅してたまり場のスナックに連れていきます。
スナックには、かつて同じ選手だった勝保豪とママ?だけで、富士の姿はなし。
騙されたと知るも時すでに遅し。
ドーピングするか富士をどうすかの決めろと迫られますが、「そんなのに頼って手に入れた物に価値はない」と頑なに拒否。
そんな賢吾に「おまえはずるい」とインターハイでのミスを挙げ、「おまえも罰を受けるべきだ」と迫ります。

「第59話 城下町」のあらすじ&ネタバレ感想
あわやというところで、両手にスケートシューズをはめた紅露が登場。
賢吾が連れていかれるのを目撃した紅露は後を追い、見失ったところで会った白川朗から、常丸要太の兄・拓也が目撃していた事を聞き出したどり着いたのでした。
「恥を知れ!」と怒りマックスの紅露は、店の客と樋口を制し、テーブルを派手に蹴飛ばして賢吾と共に逃げます。
追いかける樋口。
さらに、外には常丸要太の兄・拓也がおり、「火をつけてくるわ」という勝保豪に「てめえらの死体を細切れにして、木材チップに混ぜてトレイっとペーパーにしてやろうか?」と、王子イーグルスの城下町で大切に育てている選手に手を出すなと警告します。
樋口から逃げ切った二人。
「俺がペナルティを…」と自分を責める賢吾に、紅露は「敗けた時一番やってはいけないのは立ち上がらないことだ」と立ち上がらせ、「狂った犬のように走るしかない」と賢吾をつかんで再び走るのでした。

「第60話 復讐」のあらすじ&ネタバレ感想
夏の全国高校選抜大会トーナメント2回戦。
旧王者狼之神 VS 新王者鮫王です。
試合前。
「試合前にイクラ食ったんだって?」「もう王者じゃない奴らに興味ねっぺ」とからかいにくる日光猿楽高校(栃木県)のあぜむら兄弟。
「メガネ真ん中で叩き割ってシャッフルしてやるわ」とやり返す旭たち狼之神。
そこにかわいいマネージャーと共にキャッキャうふふと通る帝鹿高校(東京)のメンバー。
「いけすかねぇ」と一致団結した瞬間でした。

「総力戦である」と高らかに宣言し、各セットメンバーを発表した二瓶監督。
先発ゴーリーは源間浩一です。
毎度おなじみ土肥宣人のライブ配信・実況解説では、試合前の選手に一言インタビュー。
狂犬王子白川朗「インターハイで鮫王が狼之神に勝てた理由を教えてやろうか?まだ白川朗がいなかったからさ!」
ターミネーター源間慶一「奴らの地でゴールラインを引いてやる」
城崎剛気「気持ちをへし折っておく」
旭一尊「全員怪我して青森に帰ってもらおう」
牛山草太「すり身にして蒲鉾にする」
なかなか物騒なことを言っていますが、一番やばかったのは我らが二瓶監督でした。
「すべてをさらけ出して戦う!全裸の狼之神!おちんちんでチャンバラだ!」
「第61話 北米スタイルVSヨーロッパ・スタイル」のあらすじ&ネタバレ感想
狼之神の一つ目はキャプテン紅露(3年)・旭(2年)・牛山(3年)・熊野(3年)・範田(3年)。
対する鮫王は風張(1年)・エース桐渕・田名部(3年)他。
フェイス・オフでパックが牛山に行き、ふたり吹っ飛ばしてダンプしたのを旭、範田と繋ぎ、ゴール前の紅露がシュート。
まさに北米スタイルのプレー。
ゴールを阻止されたパックは田名部に渡り、ロングパスで桐渕に。
フィジカルよりもスキル重視のヨーロッパ・スタイルのプレーです。

狼之神ゴール前にはゴーリーの源間浩一とエース桐渕の1対1。
スキルコンテストで披露した技(※6巻)でシュートしようとしますが、源間浩一がスティックを振ったことで失敗。
「俺に舐めたプレーはやめておけ」と忠告されるのでした。
「第62話 フェイス・オフの真髄」のあらすじ&ネタバレ感想
セットがチェンジされ、狼之神は二つ目にチェンジ。
二つ目は賢吾(2年)・城崎(3年)・八木(2年)・鐙谷(3年)・目黒(3年)。
賢吾はこの試合でフェイス・オフの技術を向上させるため、樋口先輩から逃げた後、常丸要太の兄・拓也の提案で常丸家に一時避難した際に紅露から受けたアドバイスを実践していました。

フェイス・オフで見事にパックを引いた(勝った)賢吾。
目黒がシュートしリバウンドしたパックを城崎がシュート。
まずは先制点を取りました。
「第63話 千尋の谷」のあらすじ&ネタバレ感想
もう泣いている暇はない、他に道はないんだと吹っ切れた表情の賢吾。
試合は、再び一つ目の登場です。
一方、源間浩一も「今日は勝って前を向く」と強い意志。
激しい攻防の中でもゴールを死守し、エース桐渕のシュートも完封。
桐渕のプレースタイルを見ていた二瓶監督は、熊野と牛山に「68番の桐渕はゴール前でパスしない。ふたりでツブしに行ってこい」と指示を出します。
2人にマークされて苦戦する桐渕の様子に、「二瓶先生にばれてんじゃん」と表情を曇らせる鮫王監督。
ですが、源間浩一が桐渕のシュートをすべて完封する様子に「よいぞ、源間浩一。調子こいてる桐渕悠人を突き落としてけろ」としたり顔です。

「第64話 四つ目」のあらすじ&ネタバレ感想
鮫王の風張選手がペナルティでペナ箱行き。
一人足りないキルプレーが2分間続く間、狼之神のパワープレーで押しますが、鮫王のゴールを守る五戸の守備を突破することは叶ず。
キルプレー終了のタイミングで、ついに四つ目の出番を指示した二瓶先生。
白川朗(1年)・小杉(1年)・山鳥(1年)・岩部(1年)・小林(2年)が出ます。
「いいか、小僧ども!とにかく動き、相手の体力を奪うことだぞ」という小林の言葉に、「無視しろ!じゃないとこの男のように来年も四つ目だ」と点を取る気満々の朗。
キルプレーが終了し風張選手が出てくると、朗たち四つ目もリンクに。
パックを受け取った桐渕を止めようと朗が前にでるも、あっさりと抜けられます。
が、驚異のバックスケートで食らいつく朗に驚きを隠せない桐渕(と鮫王監督)。
抜けたと思うも、しつこく朗が前に立ちはだかります。
「第65話 スクリーン」のあらすじ&ネタバレ感想
食らいついて離さない朗に、「あの66番(朗)すげぇ」とざわつく会場。
ディフェンドの二人が付くもそれすらも華麗にすり抜ける桐渕のプレーに、美しいと思う朗。
桐渕のシュートははじかれ、風張、田名部にパス。
スクリーン(ゴーリーの前に立ち視界を遮ること)の桐渕を追い出そうと岩部が押し出す中、田名部がシュート。
桐渕がうまくよけてシュートと思いきや源間浩一が阻止。
その後も展開される激しい攻防の中、チェンジの時間になり、まずはディフェンダーが一つ目とチェンジ。
一つ目の熊野がパックを奪還し牛山にパス。
リバウンドを狙ってゴール前に集まる中に朗の姿も。
牛山がシュートし、熊野が「どけっ!」と朗に叫ぶと、朗はとっさにジャンプしてパックを回避。
パックはその隙間を通ってゴーリーの五戸にあたり、見事ゴールを決めたのでした。

感想まとめ
ただ、樋口先輩も心の底ではわかっているのか、もう駄目だとあきらめた賢吾に勝保豪が注射しようとする手を無意識に止めています。
また、逃げた賢吾を追いかけるもすぐに息が上がってしまって走れなくなった自分に、「落ちるのは一瞬だなぁ」と思っているところが、ちょっと切ないですね。
戦犯呼ばわりされなければ、ここまでにはならなかったのかなぁと思いました。
というか、そこまで戦犯扱いする意味がわからない。
勝つこともあれば負けることもあるのがスポーツ。
勝つことだけがすべてじゃない。

あいかわらずウィットにとんだキャラクターのやり取りにクスリ。
一見、俺様のような常丸要太の兄・拓也の後輩愛には感動しました~。
仕返しをしないようにくぎをさし、実家に匿い、そして必要なものがあれば用意してあげようとする。
意外と面倒見がいい。

また、試合の描写がうまい。
そこにドラマを絡ませて展開。
天狗になっているエース桐渕の鼻をへし折るのに、まさか敵チームの源間浩一を利用するとは…。
鮫王監督、意外と怖い。

主人公の朗くんの活躍の仕方も斜め上で、さすがです。
次巻ではどのような奇抜?な活躍をみせてくれるのか、楽しみです。






