鶴ヶ峰駅より徒歩15分ほどの場所にある白根公園の小高い山の上に鎮座する白根神社(読み方はしらねじんじゃ)は、旭鎮守八幡神社の兼務社です。
とはいえ、白根神社でのご祈願予約やお問い合わせについては白根神社社務所で対応しています。
白根神社には白根不動尊からも行け、途中には「白糸の滝」。
ただ、こちら側からの道はかなり急斜面です。
小さいお子さんや高齢の方は、参拝者用の駐車場がある、小学校があるほうから行くのが無難です。
目次
・歴史とご祭神
・白糸の滝
・境内
・社殿
・アクセス
・近くにある神社・寺
白根神社の歴史とご祭神
御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)。
白根神社では、前九年の役に源義家が出陣した際、弘法大師の不動明王像を兜の中におさめ大勝。
1063年に鎌倉権五郎景政に命じ伽藍を建立したのが始まりといわれています。
新田義貞の鎌倉攻めの際に焼失してしまいますが、1694年に白根不動・白瀧山成願寺として再建。
ところが、明治時代の神仏分離によって社号を白根神社に。
1921年(大正10年)に村社になりました。
ちなみに、新田義貞の鎌倉攻めに関する神社には、大和市の大山阿夫利神社御分霊社と、鎌倉の小動神社があります。
白根神社の白糸の滝
鳥居は東西に「白根不動尊」と「白根神社」の2ヶ所。
西側の「白根神社」の鳥居近くには、中堀川の「白糸の滝」があります。
幅7メートル、高さ3.5メートルの滝。
滝の近くには都筑の地から防人として九州沿岸警備(任期は3年)に派遣された服部於由とその妻(服部呰女)の「防人の歌(万葉集)」の歌碑があります。
当時、兵部省の役人として防人の管轄にあたっていた大伴家持が万葉集に集め収めた歌の一つです。
服部於由は「我が行の息衝くしかば足柄の峰延ほ雪と見とと偲ばね」と呰女(あだめ)に。
訳:私の旅が長いためにため息がでるように恋しく思う時は、足柄山の峰にかかる雲を見て心を和らげなさい。恋しく思うことは分かるが、あまり心配して身をこわすより心を慰めながら無事に私の帰るのを待ちなさい。
妻の呰女は「わが夫を筑紫へ遣りてうつくしみ帯は解かななあやにかも寝も」と歌を返しています。
訳:私の夫を筑紫送り出すが、それが心配で心配でたまらないので、夜も帯を解かずに、夢にも離れないようにと思いながら寝るようです。
「白糸の滝橋」を渡ると、白根神社に続くと道と、中堀川に降りられる階段があります。
白根神社の境内
白糸の滝から白根神社に続く道はかなりの急斜面。
しかも曲道!
行きはまだなんとか登れても、帰りが怖い…なんてことも。
ベビーカーはまず無理。
横浜市立不動丸小学校の方から参拝したほうが無難です。
そちらには参拝者用駐車場もあります。
坂道を上ると、高台にあることからも眺めがいいです。
見通しのいい場所に石碑が並んでいました。
白根神社の社殿
きれいな社殿には、猫ちゃんがのんびりくつろいでいました。
社殿向かって右側奥には駐車場が見えます。
お正月には臨時の授与所を開所されているそうで、普段は御朱印はいただけない様子です。
白根神社の詳細
白根神社へのアクセス
- 相鉄線:鶴ヶ峰駅より徒歩18分
白根不動尊近くのおすすめ神社・寺
白根不動尊 | 公園の裏手にあるお不動様。鳥居があるのは神仏習合の時代の名残りです。 |
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小瀧不動尊 | 小さな滝のそばに鎮座するお不動様。 |
白瀧龍神 | 洞窟の中に祀られている龍神様。 |
白根福授白蛇弁財宮 | 祠はありませんが、しめ縄でしっかりと神域が作られています。 |