【北区】大晦日の狐の行列で有名!王子装束稲荷神社

東京都北区王子に鎮座する装束稲荷神社(読み方はしょうぞくいなりじんじゃ)は、大晦日におこなわれていたといわれる伝説の狐の行列に基づいて創建されたスピリチュアルなパワースポット。

伝説をもとに、毎年大晦日には「王子狐の行列」がおこなわれ、その幻想的な風景は人気となっています。

ご祭神は商売繁昌の神様である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)ですが、大空襲による火災を食い止めた事から火防の神様としても篤く信仰されています。

また、王子稲荷神社の境外摂社であることからも、2月の初午・二の午祭では、王子稲荷神社の凧市で授与されている火防凧とはちょっと異なる、神狐の姿が神々しいデザインの火防凧が授与されています。

北区 王子装束稲荷神社 社殿





目次
ご祭神・ご利益
歴史
境内
社殿
御朱印
例大祭(初午・狐の行列)
アクセス
近くにある神社・寺
 

装束稲荷神社のご祭神・ご利益

ご祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。

霊験あらかたな商売繁昌の守護神・火防の神として祀られているだけでなく、衣装に不自由することがないといったご利益もあります。

ご縁日は毎月7・17・27日。

旧社格は無格社。
王子稲荷神社の境外摂社です。

 

装束稲荷神社の歴史

昔、この辺り一面が田畑だった頃。
装束榎と呼ばれる榎がありました。

大晦日になると関東各地から神使の狐達が榎の下に集まり、装束を整え、近くの王子稲荷神社へ初詣をしたという伝説がある木で、装束稲荷神社はその装束榎のそばにて創建。

当時、この付近の農民は、狐から出ていた狐火(王子稲荷の狐火)の多少により翌年の作物の豊凶を占ったそうです。

この狐の行列の伝説は、江戸時代の画家・安藤広重が浮世絵(名所江戸百景「王子装束ゑの木大晦日の狐火」)に描いている事でも有名です。

この浮世絵から、数十から数百もの狐火が集まり、かなりな大規模行列だったことがうかがえます。

 

明治の頃に榎の大木は枯れ、都市の発展に伴い社も移されてしまいましたが、大空襲による火災を食い止めて付近の住民の命を救うなど、そのご神徳は健在。

このことから火伏せの神としても崇敬を集めるように。

境内には装束榎の碑(社殿向かって左側)が建てられており、そのそばには小さいながらも榎の木が植えられています。

北区 王子装束稲荷神社 装束榎の碑




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装束稲荷神社の境内

最寄駅の王子駅からは徒歩数分。
商店やビルなどが立ち並ぶ路地の角地に鎮座。

境内はコンパクトにまとめられており、「装束稲荷大明神」と記された数多くの幟旗が奉納されています。

北区 王子装束稲荷神社

 

表参道は東向きに立つ朱色の鳥居があるところ。
社殿の正面に位置します。

北区 王子装束稲荷神社

 

南向きにも朱色の鳥居が設けられており、社殿向かって左側になります。

ちなみに、鳥居の左側、榎と装束稲荷が描かれたシャッターが下りているところは社務所です。

北区 王子装束稲荷神社

北区 王子装束稲荷神社

 

鳥居をくぐってすぐ左手に水盤と狐火の提灯

狐火の提灯ぶら下がっているのは藤棚なので、春には藤の花が咲ききれいです。

北区 王子装束稲荷神社

北区 王子装束稲荷神社

北区 王子装束稲荷神社 狐火の提灯

 

また、水盤の後ろ左側には「いざあけんゑびや扇屋とざすとも 王子の狐かぎをくわえて」と書かれた石碑。

蜀山人(しょくさんじん)こと大田南畝(おおたなんぽ)の俳句です。




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装束稲荷神社の社殿

社殿の前には、鍵と鞠を持つ一対の神狐像。

歌川広重の浮世絵で描かれた狐の姿にそっくりです。

北区 王子装束稲荷神社 神狐像

北区 王子装束稲荷神社 神狐像

 

1954年(昭和29年)に建てられた朱色の社殿。
扁額には「装束稲荷」。

扉には「王子狐の行列」の象徴ともいえる狐のお面が飾られています。

北区 王子装束稲荷神社 社殿

北区 王子装束稲荷神社 社殿

北区 王子装束稲荷神社 社殿

 

装束稲荷神社の御朱印

装束稲荷神社の社務所は普段は閉まっており、初午祭・二の午祭のみ開かれています。

御朱印は向かいにある「くらしの器王子ヤマワ」にていただけます。
そのため、御朱印の対応は営業時間内です。

ちなみに、「くらしの器王子ヤマワ」さんの店内には、狐のおみくじや狐のお面、狐のお皿など様々な種類のキツネグッズがあり、キツネ好きにはたまりません。

用意されている御朱印は「装束稲荷」の崩し書体と「厄除・火防」の御朱印とあります。

他にも数種類あるようですが、その時々によって異なるようです。

北区 王子装束稲荷神社 御朱印

 

装束稲荷神社の例大祭(初午・狐の行列)

例大祭は、2月の初午・二の午祭と、12月の大みそかの狐の行列です。

2月の初午・二の午祭は、王子稲荷神社で凧市が開催されており、火防凧を求める参拝者で賑わいます。
装束稲荷神社でも社務所が開き火防凧をお頒ちしています。

また、12月大晦日の狐の行列「王子狐の行列」は、装束稲荷神社に狐のお面や装束を身に着けた人々が集まり、行列を作って王子稲荷神社に参詣。

1993年(平成5年)に始まり、今や町を挙げての一大イベントにまで成長している大規模イベントです。
見物客も大勢集まりにぎわい、狐グッズ販売所や甘酒を飲める出店なども出るそうです。

北区 王子稲荷神社 狐の行列

北区 王子稲荷神社 狐の行列

 




装束稲荷神社の詳細

装束稲荷神社へのアクセス
  • JR京浜東北線・東京メトロ南北線:王子駅4番出口より徒歩3分
  • 都営荒川線:王子駅前駅北口より徒歩6分
  • 狐の行列公式サイト:https://kitsune.tokyo-oji.jp/


装束稲荷神社近くのおすすめ神社・寺
王子神社 東京十社の一つ。子育大願で有名な神社です。髪の毛にご利益のある珍しい神社も鎮座。
王子稲荷神社 江戸五稲荷の一つ。商売繁盛・火防(ひぶせ)・開運の神様として有名
金剛寺 別称「紅葉寺」といわれる紅葉の名所。頼朝が信仰した弁財天があります。
正受院 赤ちゃん寺、滝不動とも呼ばれる水子供養で有名なお寺。
本智院 滝野川のお不動さん。江戸三大身代地蔵尊があります。




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