JR線北鎌倉駅から徒歩8分ほどの場所にある臨済宗円覚寺派の寺院、鎌倉五山第四位の名刹・浄智寺(読み方はじょうちじ)。
境内は順路に沿ってぐるりと一回りできる構造で、苔が美しい石段の参道や鐘楼門、三世仏坐像を祀る本堂・曇華殿、季節毎に色を変える小径や鎌倉石を削ったやぐらなど、見どころがいっぱい。
お釈迦様のお誕生をお祝いする4月8日の花まつり(降誕会)では、書院に花御堂が設置され、誰でも自由にお参りできるようにされていました。
目次
・参拝順路
・花御堂
・鐘楼門の桜風景
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
浄智寺の参拝順路
浄智寺の敷地入り口となる苔むした石の反り橋と鎌倉十井の一つである甘露の井を通り過ぎると、無学祖元の筆とされる「寶所在近(ほうしょざいきん)」の文字が掲げられた山門(総門)。
その先には、鐘楼門に続く石段。
いつ見ても絵になる、浄智寺のフォトスポットの一つです。
春のこの時期は、新緑に苔、黄色の花(ヤマブキでしょうか?)のコントラストが目を引きます。
遠くから流れてきた桜の花びらによる春の装いです。
拝観受付で拝観料(大人300円、小人100円)を納めると、まずは正面の鐘楼門(しょうろうもん)を通って行きます。
今年(2025年)の花御堂は書院にあるので、鐘楼門右側から直接行くこともできるのですが、やはりここは順路通りに本堂・曇華殿(どんげでん)に参拝してから。
ご本尊は、過去・現世・未来の三世に渡り願いを聞き入れてくださる阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来(木造三世仏坐像)です。
曇華殿後ろ側に安置されている、鎌倉三十三観音霊の一つ観音菩薩像も忘れずに。
近くにあるコウヤマキの木の根元付近には、石造りの子安観音。
茅葺屋根が美しい書院の庭を眺めながらの順路。
秋に参拝した際は紅葉できれいに染められていましたが、春の今は新緑で清々しいです。
竹林を通り、岩山にはやぐら(祠)を通りすぎ、岩山を開通したトンネルをくぐると、右に鎌倉江ノ島七福神・布袋尊。
左に書院に続く道。
彌勒菩薩の化身と言われている鎌倉江ノ島七福神・布袋尊は、福徳円満・千客万来・家運隆盛・家庭円満・商売繁盛のご利益があると言われている神様。
無視していくわけにはまいりません。
なんでも、おなかを撫でると元気がもらえるといわれています。
浄智寺の花御堂
引き返して進むと、右側に1924年(大正13年)に建てられた茅葺の書院が。
ちなみに、左側の茶室は非公開です。
玄関前には甘茶のご接待が用意されており、上がり框前に花御堂。
花御堂の前にはお焼香もありました。
午前中(10時半ごろ)に参拝したのですが、境内は混雑することなく、静かにお参りできる状態でした。
帰り際、石段で多数の人とすれ違ったことからも、これから混雑するのかなぁと。
平日だったこともあり、そこまで混雑はしていませんでした。
ちなみに、年によって花御堂の位置が異なるようです。
数年前は本堂の曇華殿に設置されていました。
浄智寺の鐘楼門の桜風景
花まつり(降誕会)は桜の季節であることからも、鐘楼門(しょうろうもん)右側には枝垂れ桜が花を咲かせていました。
浄智寺の詳細
浄智寺へのアクセス
- JR横須賀線:北鎌倉駅より徒歩8分
- 公式サイト:https://jochiji.com/
浄智寺の主な行事・お祭り
- 1月:初詣
- 3月:春彼岸
- 4月:お花祭り
- 5月:こどもの日(小人参拝料無料)
- 8月:大施餓鬼法要
- 9月:秋彼岸
- 10月:写真供養感謝祭
- 12月:除夜の鐘
浄智寺近くのおすすめ神社・寺
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