鎌倉の長谷寺は坂東観音霊場の第四番札所。
ご本尊の十一面観音菩薩は高さ10メートル近い木彫仏です。
毎月18日は観音会(法要)が執り行われており、観音さまのご縁日として普段より多くの功徳(ご利益)を授かることができるといわれています。
年の終わりの12月18日は、法要後、観音様の御足に触れてお参りできる「観音御足参り(読み方はかんのんみあしまいり)」を斎行しています。
さらに、境内では長谷寺職員による植木販売(福寿草市)と参道での歳の市も。
ちなみにこの日は、長谷寺の駐車場は終日使用不可!
さらに、16時半からは入場料不要の無料拝観です!
目次
・観音御足参り祈願とは?
・歳の市
・夜間参拝
・植木販売(福寿草市)
・観音御足参り祈願体験
・ライトアップ
・アクセス
・主な行事・お祭り
・長谷寺境内案内
・近くにある神社・寺
長谷寺の観音御足参り祈願とは?
毎月18日は観音会(法要)。
年の終わりの12月18日は、午前10時から納めの観音大法要(観音会)を斎行し、11時頃より観音堂内陣にて本尊・十一面観音菩薩の御足に直接触れて、結縁を深めていただく特別な参拝「御足参り」が始まります。
観音御足参りの受け付けは朝の8時から対応しており、夜の19時(祈願は19時半)まで。※2024年
観音御足参りのチケットがあれば、時間まで境内の外に出ることも可能ですので、混雑していて待ち時間が長い時は周辺観光が楽しめます。
また、通常であれば夕方に閉山となりますが、この日は夜間参拝も実施。
しかも16時半以降は拝観料無料です。
ただ、観音御足参り祈願では志納金1,000円(授与品あり)が必要となります。
受付は観音堂の入り口左手にある授与所。
番号札も渡されるので、番号が近くなったら観音様の近くで案内しているお坊さんのところに行きます。
番号の呼び出しは、長谷寺公式サイトでもおこなわれており、観音御足参り祈願の「お知らせ」ページに呼び出し番号が記載されていました。
ちなみに観音様の造立1300年記念の2021年は毎日実施していたのだとか!?
感染症予防のため授与品には手拭いがつき、手ぬぐい越しに御足に触れていたそうです。
長谷寺の歳の市
参道にはベビーカステラやたい焼き、たこ焼きなどの露店がいくつか並び、長谷寺の山門近くにはだるまと熊手の露店が。
露店でだるまを購入すると、三三七拍子のような威勢良いかけ声と火打で、だるまに魂を吹き込んでくれました。
長谷寺の夜間参拝
観音御足参り祈願&歳の市の開催日は、閉山後の入山に関しては拝観料(入場料)無料となります。
ということで、無料となる16時半前には山門の前に待つ人の姿が。
時間になると、いつもは通れない山門前の通行止めが撤去され、そこから境内に入れました。
夜間参拝時は、境内がライトアップ!
とはいえ、16時半はまだほのかに明るい状態で、ライトアップが映えてくるのは17時を過ぎた頃です。
また、眺望散策路は立ち入り禁止、お食事処「海光庵」はすでに営業終了。
見晴台の売店が開いています。
長谷寺の植木販売(福寿草市)
本堂の近くに、植木販売用のテントが設置されていました。
植木販売は昼の時間からおこなわれているので、この時間帯ではすでに残りわずか。
福寿草などが目当ての場合、早い時間の参拝がおすすめです。
長谷寺の観音御足参り祈願体験
観音御足参り祈願の申し込みは、お堂入って左側の授与所で受け付けていました。
お守り授与などとは別に、観音御足参り祈願担当の方のところに並びます。
志納金を納めると、番号札と蓮の花びらを象った「散華(さんげ)」をいただきました。
ピークは13時から15時のようで、夕方のこの時間は平日であったことから待ち時間はほとんどなし。
並んだ時には、前に5組ほど待っているぐらい。
用意されている椅子に座り、いつもなら入れないそのエリアから観音様を見上げるのもまた貴重な時間でした。
やっぱり、近くでみると迫力があります。
前の組の方が始まると案内のお坊さんに呼ばれ、段下で待機。
観音様のお足元には立派な座布団がそれぞれ置かれ、参拝者はそこに膝をついた状態で跪くようにし、観音様の足に手を置いて一心に祈ります。
ちなみに、靴は脱がずにそのまま。
荷物はすぐ近くの籠に。
そしていざ自分の番になると、前の方に習って膝をつき、手を観音様の御足の上に!
ひんやりと冷たいのかと思えばそうでもなく、不思議な暖かさがありました(皆さんが触っているからでしょうか?)。
「たくさんお願いしてくださいね」とお坊さんから声をかけていただき、準備ができると読経が始まります。
観音様の御足に触れながら、私のためだけに読経をあげていただいているこの状況。
なかなか経験できるものではありません。
読経が終わったら、再びお坊さんの指示に従って席を立ち移動。
これにて終了です。
とてもよい経験をさせていただきました。
長谷寺のライトアップ
17時を過ぎるとだいぶ暗くなり、歩くのにも注意が必要に。
昼間とは違った雰囲気でした。
↓かきがら稲荷大明神
↓さくら広場と四天王像
↓見晴台と花盆栽
夜景がきれいでした!
売店が開いていたので、甘酒など温かいものをいただきながら夜景を満喫。
↓回転式書架「経蔵(輪蔵)」
↓地蔵堂
↓下境内
↓大黒堂・弁天堂
↓弁天窟
長谷寺の詳細
長谷寺へのアクセス
- 江ノ電:長谷駅より徒歩5分
- 長谷寺公式サイト:https://www.hasedera.jp/
長谷寺の主な行事・お祭り
- 1月:万灯祈願会、初観音
- 2月:節分会(追儺会)
- 3月:春季彼岸会
- 4月:灌仏会(花まつり)、かまくら長谷の市(春季)
- 5月:弁財天縁日
- 6月:阿弥陀会、かきがら稲荷大祭
- 7月:観音施餓鬼会
- 8月:四萬六阡日大功徳日
- 9月:秋季彼岸会、大黒天縁日
- 10月:かまくら長谷の市(秋季)
- 11月:写経清浄会
- 12月:観音御足参り・歳の市、奉納餅つき会、除夜会
- 毎月18日:観音会
長谷寺境内案内
本堂(観音堂)・阿弥陀堂 | 長谷寺の中心的お堂。本尊・長谷寺式十一面観音菩薩像が祀られています。 |
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かきがら稲荷 | 本尊十一面観音像をお守りするために付着したかきがらを祀っています。 |
地蔵堂 | 子孫繁栄のご利益をお授けする福徳地蔵他、多数のお地蔵さまが並びます。 |
大黒堂・弁天堂 | 鎌倉・江の島七福神の一つ。出世・開運授け大黒天、さわり大黒天、福徳弁才天が祀られています。 |
弁天窟 | 弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟。窟内壁面には弁財天と十六童子、宇賀神が祀られています。 |
観音ミュージアム | 観音菩薩に関する教えを分かりやすく展示しています。 |
眺望散策路 | 由比ヶ浜が一望!あじさいや紅葉シーズンには人気のスポット |
海光庵 | 長谷の街並みや由比ガ浜のパノラマが広がる食事・甘味処。 |
長谷寺近くのおすすめ神社・寺
鎌倉大仏殿高徳院 | 鎌倉大仏(阿弥陀如来坐像)がある鎌倉の人気観光スポット。 |
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光則寺 | 何世紀もの歴史を持つ仏教寺院。美しい庭園と四季折々の木々が美しい境内。 |
甘縄神明宮 | 頼義が祈願して八幡太郎義家を授かったといわれる源氏ゆかりの神社です。 |
収玄寺 | 四条金吾の屋敷跡に建てられた日蓮宗の寺院。四条金吾邸趾の記念碑の揮毫は東郷平八郎です。 |
御霊神社 | 宝物殿に江の島七福神の福禄寿が祀られている歴史ある神社。紫陽花の名所でもあります。 |