秦野の人々の命の水として、日々の暮らしを支えていた井之明神の湧水を長い間守ってきた曾屋神社(読み方はそやじんじゃ)。
水をつかさどる神様・水波能売命を主祭神にした6柱を祀っています。
また、疾風巡拝プロジェクトに賛同するツーリングオアシス神社。
御刻印を求める方は、境内にバイクを持ち込み記念写真の撮影も可能です。
目次
・歴史とご祭神
・参道
・境内
・社殿
・神明神社
・井之宮正一位稲荷大明神
・御神水・井之明神水
・護国神社
・御朱印とおみくじ
・ライダーお守り
・駐車場
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
曾屋神社の歴史とご祭神
創建に関する詳細は不明。
湧水地であったここに「水を司る神様」を祭ったのが創始とされており、天長年間の頃ではと考えられています。
主祭神は水波能売命(みずはのめのみこと)です。
江戸時代の頃は井明神社(いみょうじんじゃ)とよばれていましたが、1873年(明治6年)に上乳牛鎮座の加羅古神社、下乳牛鎮座の八幡神社、才ヶ分鎮座の熊野神社、山谷鎮座の加茂神社、中野鎮座の白山神社、御門鎮座の牛頭天王社(現在は分祀)を合祀し郷社曾屋神社に。
そのため、6柱が祀られています。
主祭神・水波能売命
熊野神社祭神…伊弉那美命(いざなみのみこと)
八幡神社祭神…誉田別命(ほむだわけのみこと)
加羅古神社祭神…事代主命(ことしろぬしのみこと)
加茂神社祭神…加茂別雷命(かものわけいかずちのみこと)
白山神社祭神…菊理比売命(くくりひめのみこと)
神社の敷地内には井之明神水という清水が湧き出ており、近代水道「曽屋水道」が完成する前まで生活用水として使用されていました。
2017年(平成29年)には、境内の遺構と曽屋水道が国登録記念物(遺構関係)に登録されています。
曾屋神社の参道
深いダークカラーの一の鳥居の先には太鼓橋。
昔は、この真下を湧き水(泉水)が流れていたそうです。
二の鳥居を通ると、右側に手水舎。
下部に竹筒が設置され、流水が流れています。
曾屋神社の境内
階段を上った先、正面に本殿。
右側に神楽殿とお焚き上げのための古札納め所。
近くには焚火もされており、暖を取られている方の姿も。
左側には授与所です。
曾屋神社の社殿
現在の本殿・弊殿・拝殿は1934年(昭和9年)に再建。
拝殿の手前、両サイドには御祭神の一柱、事代主命「エビス様」と落花生の顔出しパネル、干支の巨大絵馬がありました。
曾屋神社の神明神社
拝殿左側に鎮座しています。
曾屋神社の井之宮正一位稲荷大明神
拝殿右側には井之宮正一位稲荷大明神。
曾屋神社の御神水・井之明神水
横浜、函館に次いで近代水道敷設の水源となった名水・井之明神水は、井之宮正一位稲荷大明神の右側にある坂道を下った駐車場の一角に位置しています。
2004年(平成16年)に旧湧水口を掘り当て整備。
隣には男石。
女石は井之明神水の受け皿になっている石です。
この石は受鉢を探していたところ真鶴で採石された「小松石」。
元は楕円形で、石工さんが石を割ろうと矢を一回打ったところ、中が綺麗な凹凸状になっていたそうです(矢の跡が残っています)。
珍しく縁起のよい形状から「妹背石」と命名し、それぞれ「男石」「女石」と呼ぶようになったそうです。
曾屋神社の護国神社
曾屋神社の鳥居前右側にいった先に鎮座。
こちらにも鳥居があり、鳥居左側には忠魂碑。
右側に秦野護国神社。
護国神社では、秦野町から出征した方々の英霊をお祀りしています。
曾屋神社の御朱印とおみくじ
御朱印は授与所でいただけます。
この時期は授与所の隣にはテントが張られ、熊手や干支張子、干支置物、干支土鈴、ペットお守りなどが置かれていました。
通常御朱印には、曾屋神社と秦野護国神社の御朱印とあり。
その他、切り絵御朱印も。
オリジナル朱印帳は生息する「タンスイベニマダラ」をモチーフにデザイン。
織り込みによる大判仕仕様です。
境内にはさまざまなおみくじが置かれており、蛇や恵比寿様の形をした干支みくじ、水みくじ、鯛みくじ、万葉集恋みくじ、強運おみくじ、お宝おみくじ、恵みの和食みくじ、こどもおみくじ、キラキラシール入りおみくじ、結び紐みくじ、三角みくじ、天然石おみくじなど多くの種類が!
中でもご当地みくじの落花生みくじ「魔滅忠実」は人気。
秦野市の名産である落花生をモチーフにした入れ物におみくじが入っています。
しかも、発泡スチロール製の入れ物は手作り。
秦野の豊富な地下水をイメージした青色に、秦野盆地から見渡せる山並みをイメージした緑。
落花生を掘り取るスタイルです。
ちなみに、落花生みくじの入れ物は「魔滅忠実(まめまめ)」としてお守りにもなります。
また、8月に斎行される「献氷祭」では、井之明神水を36時間かけて凍らせた「由貴氷」で占う氷水みくじが設置されます。
さらに、曾屋神社で頒布されている食用氷を使った「ゆきこおり」を献氷(お参り)することも。
献氷後の撤下(おさがり)のかき氷は、境内に設置された休憩所で食べることできます。
曾屋神社のライダーお守り
境内の一角にあるテントでは、「疾風巡拝」プロジェクトによる、ライダーお守り「御刻印」を授与しています。
疾風巡拝とは、「御刻印を集めながらバイクで巡る事で、日本の歴史、文化を再発見してもらおう」といったもの。
バンドタイプの専用の革製守りに自分で刻印するので、巡る順番や押し方など個々によって異なるオリジナルお守り。
全国70カ所超の神社仏閣が参加(2024年10月時点)しており、秦野市では曾屋神社が初。
神奈川県内では他に海南神社(三浦市)・根岸八幡神社(磯子区)・長光山法泉寺(伊勢原市)があります。
曾屋神社の駐車場
曾屋神社には駐車場が3か所あります。
また、疾風巡拝プロジェクトの「御刻印」をお求めの方は、「P1(御神水・井之明神水があるところ)」からバイクを境内に持っていき、記念写真の撮影が可能です。
曾屋神社の詳細
曾屋神社へのアクセス
- 小田急小田原線:秦野駅より徒歩21分
- 公式サイト:https://www.soyajinja.com/
曾屋神社の主な行事・お祭り
- 2月:節分祭
- 7月:例大祭
- 8月:献氷祭
曾屋神社近くのおすすめ神社・寺
出雲大社相模分祠 | 縁結びの神様として有名な「関東のいずもさん」。 |
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白笹稲荷神社 | 関東三大稲荷の1つ。たくさんのお稲荷さんに秦野七福神、社殿の龍、黄金の泉と見ごたえがあります。 |
浄圓寺 | 曹洞宗の寺院。南はだの村七福神・布袋尊と鶴亀めぐりのひとつです。 |
今泉神社 | 住宅街の中にある大きな神社。春は桜がきれいで、例大祭では賑やかです。 |
太岳院 | 相模新西国三十三観音霊場で、安藤忠雄氏設計のお寺。秦野七福神・福禄寿あり。 |
秦野福寿弁財天社 | 震生湖沿いにある神社。急坂の下に鎮座する自然の中の弁財天様。 |