約1100年以上前に創建された、応神天皇と神功皇后を祀る鳩森八幡神社(読み方ははとのもりはちまんじんじゃ)は、霊瑞により創建されたスピリチュアルなパワースポット。
占い師のゲッターズ飯田さんや島田秀平さんも推す神社です。
また、鳩森八幡宮は将棋会館の裏手にあり、境内には将棋堂もあることからも将棋の聖地としても有名。
羽生善治さんや藤井聡太さんも参拝しており、羽生さんにいたっては結婚式も鳩森八幡宮であげたのだとか。
さらに、映画化された将棋漫画「3月のライオン」や「ラブライブ」の舞台にもなっています。
目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居(正面鳥居と大鳥居)
・社殿
・末社・冨士浅間神社(富士塚)
・末社・甲賀稲荷社
・末社・神明社(千駄ヶ谷太神宮)
・将棋堂
・庚申塚
・御朱印・おまもり・おみくじ
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
鳩森八幡神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は、八幡神や誉田別命・品陀和気命と同一視されている応神天皇と、応神天皇の母である神功皇后。
応神天皇は勝運のご利益で。
神功皇后は三韓征伐を成し遂げた武勇伝から勝運、応神天皇を育て上げたことから安産・子育てのご利益で知られています。
鳩森八幡神社の創建は、まだこの場所が林だった頃、めでたいことの前兆と言われている瑞雲がたびたびみられたことから。
青空から雲が下りてきたのをみた村人が林の中に入ると、たくさんの白い鳩が西に向かって飛び去るといった、不思議でめでたい出来事がきっかけです。
神様を祀る小さな祠を建て、「鳩森(はとのもり)」と命名しました。
860年(貞観2年)に慈覚大師(円仁)が寄った際、村民たちの要望から鳩森の御神体として神功皇后・応神天皇・春日明神等の御尊像を作り添え、正八幡宮として崇敬されるようになりました。
鳩森八幡神社の鳥居(正面鳥居と大鳥居)
最寄駅はJR総武線千駄ヶ谷駅、東京メトロ副都心線北参道駅、都営大江戸線国立競技場駅。
それぞれ徒歩約5分ほどとアクセス良好。
駐車場は4台分あり、昇殿参拝(ご祈祷)では駐車場の予約が可能です。
入り口は正面鳥居と大鳥居の2ヶ所。
正面鳥居は社殿の正面にあり、鳥居の近くには皇太子殿下御成婚記念碑が。
参道の右側には一部RC造りの木造入母屋造りの能楽殿。
舞台三方浜縁付、後座壁面老松絵図、舞台、後座、橋掛りのある舞台です。
毎年5月と9月に薪能が行われ、元旦の午前0時には新年を祝う謡が奉納されます。
大鳥居は社殿の後方ぐらいに位置し、交差点(鳩森八幡神社前)沿いにあります。
大鳥居がある入り口では、戦争にも焼けずに残った強運の御神木と狛犬がお出迎え。
鳩森八幡神社の社殿
社殿近くの手水舎には紫陽花があしらわれた花手水。
七夕用の笹をお譲りしていました。
参拝した日が7月のはじめだったことから、社殿の前には茅の輪くぐり。
社殿は1945年(昭和20年)に戦災により消失してしまい、現在の社殿は1993年(平成5年)に竣工された総欅造りの社殿。
戦前の拝殿の天井には絵が描かれていたことから、現在の社殿にも108点の草花や暮らしの中の道具をテーマにした天井画が描かれています。
鳩森八幡神社の末社・冨士浅間神社(富士塚)
御祭神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。
冨士塚(東京都指定有形民族文化財)の山麓には里宮、山頂には浅間神社の奥宮が奉祀されています。
いつでも登拝することができますが、祭典や清掃・剪定作業、5月に行われる薪能などで閉鎖していることもあります。
※富士塚の詳細はこちら
ちなみに、富士塚の近くにはテレビ企画(サンドウィッチマンが渋谷に井戸を掘るという井戸掘リバラエティー)で掘ったらしい井戸(緊急時と関係者以外は使用禁止)。
鳩森八幡神社の末社・甲賀稲荷社
富士塚の裏側?には、江戸時代に甲賀組(現在の滋賀県である近江国の甲賀地方出身者が所属していた江戸幕府の組織)が崇敬していた稲荷社。
御祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
当初は青山権田原(明治神宮外苑)の御鉄砲場付近に鎮座していましたが、1885年(明治18年)に現在地に遷座。
戦災で社殿を焼失したため、本殿の中に八幡神宮、諏訪大神とともに祀られていましたが、1970年(昭和45年)に欅造りの社殿が作られ再び境内に遷座されました。
鳩森八幡神社の末社・神明社(千駄ヶ谷太神宮)
御祭神は、天照大神(あまてらすおおかみ)。
江戸時代の初期、関東地方に広がった疫病を治めるために青山権田原(明治神宮外苑)にて創建。
1908年(明治41年)に末社として鳩森八幡神社境内に遷座。
鳩森八幡神社の将棋堂
甲賀稲荷社の正面にある将棋堂には、日本将棋連盟の会長も務めた大山康晴十五世名人が奉納した、高さ1メートル20センチの欅製の大駒が納められています。
ちなみに、日本将棋連盟は道路を一つ挟んだ場所と近く、大駒を納める六角の御堂の建立も協力しておこなわれました。
六角は天地四方を表し、屋根の上の飾り金物は将棋盤の足の形(くちなしの実の形)。
くちなしは「口無し」に通じ、助言無用の戒めからきていると言い伝えられています。
御堂内の大駒は御影石の将棋盤の上に設置されており、その奥には八幡神。
将棋の技術向上を目指す人の守護神、将棋界の繁栄を祈願するシンボルです。
毎年1月には、プロ棋士の方々も参列される将棋堂祈願祭が斎行され、普段閉めている御堂が御開帳されます(とはいえ数時間ほどらしい)。
御堂には絵馬掛けもあり、授与所では将棋にちなんだ御守りやおみくじも頒布しています。
鳩森八幡神社の庚申塚
庚申塚は境内ではなく、南側の沿道、鳩の森八幡幼稚園の隣にあります。
塔石から1724年(享保8年)に作られたとされており、足腰健康のご利益があるとされています。
毎年4月29日には庚申塚の祭礼が斎行されています。

塚内には、足腰などの快方を祈願した草鞋が奉納されており、この草履の奉納を希望する場合は、鳩森八幡神社ではなく記載先のお店に連絡(もしくは来店)します。
鳩森八幡神社の御朱印・おまもり・おみくじ
授与品は、社殿向かって左側の社務所でいただけます。
通常御朱印では本社と富士浅間神社とあり、季節限定の御朱印もその都度用意されています。

お守りは各種祈願されたものが揃っており、なかでも勝負事に勝てますよう祈願された「王手勝守」は将棋の盤がデザインされており、鳩森八幡神社ならではといえます。
また、風水色だるまや風水招き猫なんてお守りも。
おみくじでは、FC東京おみくじや鳩みくじ、王手みくじ、招き猫みくじ、こどもみくじなどバラエティに富んでいます。
鳩森八幡神社の詳細
鳩森八幡神社へのアクセス
- JR総武線:千駄ヶ谷駅より徒歩5分
- 東京メトロ副都心線:北参道より徒歩5分
- 都営大江戸線:国立競技場より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.hatonomori-shrine.or.jp/
鳩森八幡神社の主なお祭り・イベント
- 1月:初詣、将棋堂祈願祭
- 2月:節分祭
- 4月:甲賀稲荷社例祭
- 5月:鳩森薪能
- 6月:冨士浅間神社例祭、夏越の大祓
- 9月:例大祭
- 10月:戦歿者慰霊祭
- 11月:七五三、新嘗祭
- 12月:年越の大祓
鳩森八幡神社近くのおすすめ神社・寺
榎稲荷 | 徳川頼宣の生母・お万の方に縁のある、岩場のような場所に鎮座する神社。 |
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明治神宮 | 明治天皇(第122代天皇)、昭憲皇太后を祀る国内外で有名な神社。おみくじは御祭神が読まれた和歌が記されています。 |
東郷神社 | 竹下通り近くにある、勝利と至誠の神様、東郷平八郎命を御祭神にする神社。 |
青山熊野神社 | 社紋は紀州徳川家の三つ葉葵紋。植林・樹林の神様を祀っています。狛犬の頭に注目! |
つば九郎神社 | アトレ信濃町の2階に鎮座する、球界の人気マスコットを祀る神社。 |