【南千住】春&秋の靴市で有名!新田義貞も祈願した玉姫稲荷神社

山谷の玉姫さま」と呼ばれる玉姫稲荷神社(読み方はたまひめいなりじんじゃ)。
その歴史は古く、鎌倉時代の武将・新田義貞にまつわる伝承もあるほど。

氏子に製靴業者がおり皮革産業が地場産業になっていることから、靴の神様(神社)としても信仰されています。

4月に「こんこん靴市」11月に「靴のめぐみ祭り市」が開かれ、境内には靴やカバンの露店が。
革製品が安く購入できるとして、毎年多くの人で賑わいます。

ちなみに、隣接する玉姫公園は「あしたのジョー」に登場したことでも有名。
矢吹丈と丹下段平が初めて出会う場所で、ジョーのふるさとになっています。

台東区 玉姫稲荷神社 合祀殿(八神殿)





目次
歴史とご祭神・ご利益
参道
社殿
口入稲荷神社
合祀殿(八神殿)
御朱印・お守り・おみくじ
靴市
循環バス「めぐりん」
アクセス
近くにある神社・寺
 

玉姫稲荷神社の歴史とご祭神・ご利益

ご祭神は、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)。
京都の伏見稲荷大社より御分霊を勧請し、お祀りしたのが始まりだと伝えられています。

ご利益は心願成就・商売繁盛

また、江戸時代には吉原遊廓が近かかったことからも、女性守護・ご縁結び・芸道上達のご利益にもあやかれると言われてきました。

 

その創建は760年(天平宝字4年)。

新田義貞が北条高時を追討する際に玉姫稲荷神社で戦勝祈願。
弘法大師直筆の稲荷像を襟掛にいれて瑠璃の宝塔(玉塔)に収めて奉納したことから、「玉秘め」の社号になったと言われています。

さらに、別当寺の橋場寺不動院に伝わる玉姫悲恋伝説が由来と言う説もあり。

砂尾長者と呼ばれた土豪に美人の1人娘がおり、その美しさから玉姫と呼ばれていました。
ところが、失恋から身を投げて命を絶ってしまいます。

その事を哀れみ祀った事から玉姫稲荷と呼ばれるようになったそうです。

 

玉姫稲荷神社の参道

最寄駅・南千住駅から徒歩12分程の住宅街に鎮座。

台東区 玉姫稲荷神社 鳥居

台東区 玉姫稲荷神社 鳥居

 

広い境内の奥、真っ直ぐにのびた参道の先には社殿。

参道の両脇は駐車場で、トラックなどの社用車がたくさん停められていました。
神輿庫もズラリ。

台東区 玉姫稲荷神社 参道

 

玉姫稲荷神社の社殿

社殿前には、大きな狛犬が鎮座。

台東区 玉姫稲荷神社 狛犬

台東区 玉姫稲荷神社 狛犬

台東区 玉姫稲荷神社 手水舎

 

吉原大火、関東大震災、東京大空襲と社殿が焼失し、1952年(昭和27年)に再建された木造社殿。

社殿には赤い稲荷の神紋が掛けられ、扁額の左右には多くの奉納提灯がかかっていました。

参拝した日の社殿はボロボロで、いまにも崩れそうになっていました。
今後、修繕がはいるのでしょうか?

台東区 玉姫稲荷神社 社殿

台東区 玉姫稲荷神社 社殿




 

玉姫稲荷神社の口入稲荷神社

玉姫稲荷神社向かって右側に鎮座する口入稲荷神社は、仕事や男女の良縁結びのご利益があると言われています。

お稲荷さんのお告げを受け、吉原遊廓の高田屋が屋敷神として創建
現在地には、1772〜1781年頃に移築。

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社

 

扁額には、口入れ屋のお稲荷様であった故に「口入稲荷」。
歌舞伎役者・八代目、松本幸四郎による謹書です。

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社

 

お賽銭箱の隣には、奉納された小さな神狐さんがたくさん並んでいました。

口入稲荷のお狐さまの良縁結び祈願では、裃を着た座り姿のお狐さまを頂き、願いが叶ったらもう1体頂き、雌雄一対にした状態で神社に納めると良いそうです。

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社

 

社殿の右手には奥に続く小路があり、小さな神狐さんが。
「こっちだよ」と呼ばれているような気がしました。

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社

 

突き当りのところには一対の神狐さん。
左側には石の祠。
小さな神狐さんがたくさんいました。

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社

台東区 玉姫稲荷神社 口入稲荷神社




 

玉姫稲荷神社の合祀殿(八神殿)

玉姫稲荷神社の左側には、白山神社・金刀比羅神社・八幡神社・松尾神社・八坂神社・天祖神社・春日神社・王子神社が合祀されています。

台東区 玉姫稲荷神社 合祀殿(八神殿)

台東区 玉姫稲荷神社 合祀殿(八神殿)

台東区 玉姫稲荷神社 合祀殿(八神殿)

台東区 玉姫稲荷神社 合祀殿(八神殿)

 

玉姫稲荷神社の御朱印・お守り・おみくじ

玉姫稲荷の社殿右側、社務所らしき建物がある場所は工事用のカバーがかかっていました(2025年3月)。

以前は御朱印などの授与品を取り扱っていたそうなので、工事?が終わったらいただけるかな?

 

玉姫稲荷神社の靴市

玉姫稲荷神社周辺にある靴関連業者を中心に、毎年4月に「こんこん靴市」11月に「靴のめぐみ祭り市」が開催されています。

紳士靴・婦人靴・子供靴・スニーカー・サンダルなど各種履物をはじめ、財布やハンドバッグ、ベルト等の皮革関連製品がお得な価格で販売。

また、神社境内では、巨大な靴を模した神輿「靴神輿」が練り歩き、履き古した靴などのお焚きあげし健康を祈念する靴供養などもおこなわれています。

 

循環バス「めぐりん」

玉姫稲荷神社は最寄り駅から少々距離があり、浅草観光でも回るのがちょっとキツイところにあります。

他の寺院も無理なく参拝するなら、台東区の循環バス「めぐりん」を活用するのがおすすめです。

めぐりんの料金は100円で、一日乗車券は300円とお財布に優しいのもいいところ。
玉姫稲荷神社では、神社の目の前にバス停「清川1丁目」があります。

 




玉姫稲荷神社の詳細

玉姫稲荷神社へのアクセス
  • 東京メトロ日比谷線:南千住駅より徒歩12分
  • JR線・つくばエキスプレス:南千住駅より徒歩15分


玉姫稲荷神社近くのおすすめ神社・寺
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長昌寺 一寸八分の観音さまを、毎月18日にご開帳。銭洗いができるお寺です。
正一位寶珠稲荷神社 路地裏にある小さな神社。池波正太郎の歴史小説の舞台になった神社。




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