鎌倉五山の第三位の寿福寺(読み方はじゅふくじ)は、北条政子が開いた夫である源頼朝を偲んで建てた寺院。
1966年(昭和41年)に国の指定史跡に指定されています。
通常は中門の手前までしか参拝することはできませんが、お正月やゴールデンウィークには境内が特別公開されています。
また、神奈川県鎌倉市の寺院で構成されている十三仏の霊場の一つ(第四番札所)でしたが、2023年5月に外れています。
目次
・歴史
・総門
・参道
・中門と仏殿
・お墓
・御朱印
・アクセス
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
寿福寺の歴史
源頼朝の妻・北条政子が、頼朝の死後、頼朝の父である義朝の旧邸跡に明庵栄西を招いて1200年(正治2年)に創建。
ご本尊は釈迦如来坐像。
三代将軍・源実朝もしばしば訪れていました。
当時は七堂伽藍の大寺でしたが火災によって焼失。
現在のお堂は、江戸時代に再建されたものです。
寿福寺の総門
門前の石柱には寺号「壽福金剛禅寺」が刻まれており、門には山号の「亀谷山」の額が掲げられています。
寿福寺の参道
石畳の参道は、総門から中門までは300mほど。
桂敷きという技法が使われており、不規則に並べられた中央の石を規則的に並べた両サイドの石で挟んでいます。
秋の紅葉シーズンには、淡い紅葉が美しく参道を彩ります。
寿福寺の中門と仏殿
山門から石畳の参道が中門まで続き、中門の手前まで拝観可能。
通常は非公開で、正月などの特別拝観時のみ入ることができます。
突き当たったところにある中門の奥には仏殿があり、右手に鐘楼、その奥に庫裏・寺務所。
仏殿には、ご本尊の宝冠釈迦如来像他、釈迦如来坐像と組みになっている木造の文殊菩薩像、鎌倉十三仏の一つである普賢菩薩像、鶴岡八幡宮から移されたという仁王像、源実朝像などが祀られています。
寿福寺のお墓
山門左側の小径を登ると墓地があり、明治時代の外務大臣・陸奥宗光や俳人の高浜虚子、作家の大佛次郎などのお墓が。
山側にはやぐらが二つあり、供養の五輪塔と共に北条政子と源実朝のお墓があります。
実朝のやぐらには唐草のような模様が見られることから、「からくさやぐら」とか「絵かきやぐら」といわれます。
寿福寺の御朱印
寿福寺では御朱印があります(直書き、数量限定)が、時期によっては御朱印授与を中止していることも少なくありません。
御朱印休止中の張り紙が貼られている事も。
もらえない事が多い?ので、頂けたらラッキーぐらいに構えておくといいかもしれません。
寿福寺の詳細
寿福寺へのアクセス
- JR:江ノ電:鎌倉駅より徒歩9分
寿福寺近くのおすすめ神社・寺
英勝寺 | 四季折々の花や竹林、迫力ある岩壁に洞窟と風情ある、隠れ名所的なお寺。 |
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智岸寺稲荷 | 英勝寺以前にあったとされる智岸寺の稲荷社。現在は英勝寺が管理しています。 |
八坂神社(相馬天王) | 千葉常胤の次男・相馬師常が屋敷内に祀ったことが始まり。福寿寺の隣に鎮座。 |
巽神社 | 坂上田村麻呂が建立し、源頼朝の先祖・頼義が社殿を改築。葛原岡から現在の地に移っています。 |
寿福寺近くのおすすめ喫茶・カフェ・食事処
不動茶屋 | 鎌倉最古の窟堂と同じ敷地内にある隠れ家カフェ。スイーツの他、自家製ラーメンも人気です。 |
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定食の店「筍」 | カウンターのみのコンパクトな店内。コスパの良い家庭料理とホッとできる食事がいただけます。 |