蛭子神社(読み方はひるこじんじゃ)は、本覚寺と妙隆寺がある通りの中間ぐらいの場所に鎮座しています。
「蛭子」は「えびす」とも読めますが、鎌倉の蛭子神社では「ひるこ」。
蛭子命は古事記の「蛭子伝説」に出てくる神様で、のちに七福神の「えびす様」として崇められています。
ちなみに、ドラマ「全領域異常解決室」の放送期間中は、登場する謎の神「ヒルコ」で注目されています。
目次
・歴史とご祭神・ご利益
・境内
・社殿
・例大祭
・アクセス
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
蛭子神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。
別名、大国主命(おおくにぬし)。
商売繁盛・招福・家内安全のご利益があると信仰されています。
創建年代は不明。
明治の頃に、本覚寺で祀られていた夷三郎神社(夷堂)と七面大明神(しちめんだいみょうじん)、宝戒寺で祀られていた山王大権現と共に合祀されて蛭子神社になりました。
ちなみに、夷三郎神社はもともとは夷堂橋(鎌倉)付近に祀られていた神社で、本覚寺境内の中に移築(夷堂)。
神仏分離令により寺内から離れることになり合祀されました。
また、蛭子命(ひるこのみこと)は日本最古の神とされる伊弉諾と伊弉冉二尊の初めての子。
蛭子命は生まれつき体が柔らかく、蛭に似ていたことから「ひるこ」と名付けられました。
しかも、齢3つになっても歩くことをしなかったため海へ流されてしまいます。
漂着した摂津国西の浦で漁民に拾われ育てられ、その後、夷三郎(えびすさぶろう)大明神に。
ちなみに、障害を克服したことからリハビリテーションの神様とも言われています。
蛭子神社の境内
蛭子神社は奥に入り込んだ場所にあるため、道路に面した鳥居が目印。
参道の先にある開けた空間に社殿・ご神木・神輿殿・手水舎があります。
ちなみに、車の駐車が目立つ不思議な境内風景です。
朱色の彫り物?が目を引く手水舎。
蛇のようにも見えます。
手水舎の近くには神輿。
ガラス張りの神輿殿に入っており、いつでも見ることができます。
また、神輿殿に寄り添うようにある御神木の銀杏があります。
蛭子神社の社殿
社殿は、1874年(明治7年)に鶴岡八幡宮の社殿を賜り移築。
関東大震災で崩れてしまうものの、本殿内部に今宮の社殿をそのまま残しているそうです。
社殿には見事な彫刻が施され、拝殿の軒下には木彫りの獅子、その間には龍。
龍の上には書物を読む老人。
社殿の軒下の上部、六方にも獅子像が配置されており、屋根の瓦部分には鐙瓦と凝っています。
社殿の近くには社務所でしょうか?
レトロちっくなお家が建っています。
ちなみに、蛭子神社の御朱印は八雲神社(鎌倉市大町)でいただけます。
蛭子神社の例大祭
蛭子神社の例大祭(神幸祭)は、8月20日近い日曜におこなわれます。
宵宮祭では多数の屋台が出店し、演武や盆踊りなどが。
例祭当時は御輿渡御が、大御堂橋や本覚寺、若宮大路、鎌倉駅前、小町通り、二の鳥居前などを練り歩きます。
蛭子神社の詳細
蛭子神社へのアクセス
- 各線:鎌倉駅より徒歩7分
蛭子神社近くのおすすめ神社・寺
妙本寺四季折々の風景が美しい前撮り撮影でも人気の寺院。鎌倉の武将・比企一族の悲劇の地。
本覚寺 | 日蓮宗寺院。鬼門除けとして「えびす神」を祀った夷堂があります。 |
---|---|
蛇苦止堂 | 妙本寺の境内社。将軍・源頼家の側室で比企能員の娘・若狭局を祀る神社です。 |
大巧寺 | 「おんめさま」と呼ばれる安産・子育て祈願で有名なお寺。手入れされたお庭を歩くだけでも気持ち良いです。 |
妙隆寺 | 鎌倉幕府御家人・千葉常胤の子孫、千葉胤貞が建立。鎌倉・江の島七福神の寿老人を祀っています。 |
宝戒寺 | 御本尊は子育て経読み延命地蔵。別名「萩の寺」と呼ばれる花の名所です。 |
蛭子神社近くのおすすめグルメ
鎌倉かつ亭 あら珠 | トンカツ専門店。テイクアウトのお弁当も人気。 |
---|---|
朝ごはん | 6時半から9時までの和定食の朝食専門店。 |
喫茶モア | 古風なヨーロピアン風喫茶店。リーズナブルなランチ。 |
カフェ久時 | 登録文化財で有名な湯浅物産館内にあるカフェ。こだわりの木炭焙煎珈琲をレトロ・モダンな店内で。 |