小野照崎神社(読み方はおのてるさきじんじゃ)は芸術・芸能の神様をお祀りする、断ち物祈願による願かけ神社。
参拝の証である御朱印にこだわっており、通常御朱印だけでなく特別御朱印も用意。
温かな色合いの優しいイラストで毎月デザインが変更しています。
しかも、携帯やスマホの無料待ち受け壁紙も月替わりで用意しており、公式サイトから無料ダウンロード可能。
遠方にいても神様の存在を感じられます。
目次
・ご祭神とご利益
・歴史
・行き方
・社殿
・富士塚
・織姫・稲荷神社
・庚申塚
・末社・三峯神社
・御朱印
・お守り・お札
・お祭り
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
小野照崎神社のご祭神とご利益
御祭神は、百人一首にも撰された平安初期有数の歌人であり、漢詩では「日本の白楽天」、絵では「その才は神に至る」と評され、法律に詳しい学者で国の要職も務めた小野篁公(おの たかむら)です。
その天才ぶりから、学問・芸術・芸能・仕事にご利益があると信仰されています。
そのご神徳のすごさは、手相芸人・島田秀平さんも「願掛け神社」として推すところ。
有名なエピソードでは、渥美清さんが煙草を断って願掛けし、国民的映画「男はつらいよ」の主役の座を手に入れた話も。
寅さんがぶら下げているお守りは、この神社で授与されたお守りなのだとか!?
そうしたことからも、若手の芸人の多くが参拝にきており、小野照崎神社で祈願するときは誓いをたてて断ち物を約束。
渥美清さんのように「何かを断つかわりに願いごとをすると叶う」なのです。
小野照崎神社の歴史
小野照崎神社は、852年(仁寿2年)に篁公が住んでいた上野の照崎に創建。
1625年(寛永2年)に、江戸城の鬼門封じとして寛永寺が建立されることになったため、現在地に移ってきました。
江戸後期になると、学問の神様・菅原道真公が回向院より御配神として祀られるようになりました。
境内にある末社を含め15柱の神様がお祀りされています。
また、小野照崎神社では狛犬を始め、猿・狐・狼・獅子・鳳凰・龍・鶴などさまざまな神使が神様をお守りしています。
神使像は江戸から明治にかけての彫り物が多く、表情の違う多様な神使が20体以上。
探すのも楽しい神社です。
小野照崎神社の行き方
小野照崎神社は東京メトロ日比谷線の入谷駅4番出口より徒歩3分、東京消防庁上野消防署下谷出張所の隣に鎮座。
JR山手線鶯谷駅南口から入谷口通りを通って来ることもできます。
小野照崎神社の鳥居は2か所あり、大通り沿いと織姫・稲荷神社。
大通り沿いから入ると、右側に社務所・授与所。
左側には末社・三峯神社。
社殿は境内の中間ぐらいの位置にあり、その奥に富士塚や庚申塚、織姫・稲荷神社が鎮座しています。
小野照崎神社の社殿
本殿は1866年(慶応2年)の建造。
関東大震災や大東亜戦争と未曾有の火難を二度逃れて今に至ります。
軒下には鳳凰や龍、獅子、象などの見事な彫刻が。
また、まゆ玉みくじも。
小野照崎神社では、「それぞれの願いを育む」という意味を込め、絹になる前の繭を用いたまゆ玉みくじや幸せみくじが用意されています。
おみくじに記されている言葉の中から、特に強い願いを込めたいものを神様にお祈りしながら結び処に納めるといいそうです。
小野照崎神社の富士塚
1782年(天明2年)に築かれた富士塚「下谷坂本富士」は、日本の一大パワースポットである富士の霊験あらたかな姿を伝えるべく作られました。
その大きさは直径約15m、高さ約6mのミニチュア富士。
一合目から十合目まであり、南無妙法と書かれた石碑や修験道の開祖である役小角の尊像も残る国の重要有形民俗文化財です。
通常は扉が閉まっていますが、夏越の大祓と富士山のお山開き(6月30日と7月1日の2日間)には開かれ一般の方々に開放されています。
小野照崎神社の織姫・稲荷神社
小野照崎神社がここに移る以前から地主神として祀られ、元は長左衛門稲荷と呼ばれていたお稲荷様。
戦後、縁結びの神様である織姫神社が合祀され、今では恋愛と仕事を結ぶ「むすびの神様」として信仰されています。
小野照崎神社の庚申塚
日本三大庚申と呼ばれる喜宝院入谷庚申堂から遷祀。
ちなみに、日本三大庚申には大阪四天王寺庚申堂と大黒山金剛寺庚申堂(京都)があります。
道案内の神・猿田彦命をお祀りしており、その数全十一基。
台座に「見ざる・聞かざる・云わざる」の三猿の像が掘られた青面金剛の塔は、聖徳太子作といわれる大阪四天王寺にある霊像を模造したものと伝えられています。
また、庚申塚の前には「道ひらきの梅」。
物事のはじめに行き先を照らし導いてくれる猿田彦大神のご神徳から、境内の他の花々に先駆けて春を告げてくれるそうです。
小野照崎神社の末社・三峯神社
本殿の左手にあるお社は、御嶽信仰者によって創建された御嶽神社に、江戸末期に琴平神社、大正時代に三峯神社(埼玉・秩父)より御分霊を受けた三社相殿の末社。
三峯神社の神様の使い(神使)はオオカミであることから、小野照崎神社の三峯神社にはオオカミの石像が鎮座しています。
9月には例祭が斎行され、三峯特別御朱印も授与されています。
小野照崎神社の御朱印
小野照崎神社の御朱印は、毎月季節やメッセージをデザインしたかわらいらしい御朱印の他、待ち受け壁紙とあります。
待ち受け壁紙は無料で、公式サイトでダウンロード可能。
設定方法も紹介されているので簡単に設定でき、毎月さまざまな壁紙が用意されているので選ぶのも楽しいです。
御朱印は通常御朱印の他、月参りのおしるしとして毎月2種の月替わり限定御朱印を用意。
神社を参拝した正式な証としていることからも、郵送には対応していません。
オリジナル御朱印帳(全4色)もあり、一般的な御朱印帳よりも薄めで、季節毎の特別御朱印の揮毫がいただけます。
小野照崎神社のお守り・お札
小野照崎神社の神札「神社大麻」をはじめ、福鈴と小槌で魔を祓って福を招く「美鈴守」、机の上で神様と共に過ごす「つくえ守り」、芸能上達守・仕事守・肌守・合格守・縁結び守・厄落とし守などがあります。
また、絵馬には学芸絵馬と、日本画家・川瀬伊人氏による干支が描かれた持ち帰れる絵馬の2種類。
学芸絵馬に書かれているのは文鳥の絵で、文鳥「文(ふみ)」が学問を表すという意味が込められています。
持ち帰れる絵馬は記入したら封をしてお参りし、節目節目に見返します。
その他、さまざまな授与品があります。
小野照崎神社のお祭り
大祭は5月におこなわれ、本祭り(神幸祭)は3年に一度。
神社の大神輿の渡御が執り行われます。
また、入谷の地に遷祀された9月には秋季例祭。
氏子の代表者で祭典が執り行われ、別日に講演や奉納演奏がおこなわれます。
小野照崎神社の詳細
小野照崎神社へのアクセス
- 東京メトロ日比谷線:入谷駅4番出口より徒歩3分
- JR山手線:鶯谷駅南口より徒歩7分
- 公式サイト:https://onoteru.or.jp/
小野照崎神社の主な行事・お祭り
- 1月:新年祭
- 5月:大祭
- 9月:秋季例祭、三峯神社例祭
小野照崎神社近くのおすすめ神社・寺
法昌寺 | たこ地蔵や入谷七福神毘沙門天(下谷七福神巡り)で有名な寺院。 |
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英信寺 | 本堂は鐘では無く数珠。下谷七福神三面大黒天(大黒天、弁財天、毘沙門天の三面のお顔)は必見。 |
真源寺 | 入谷鬼子母神と朝顔まつりで有名。また、入谷七福神福禄寿が祀られています。 |
元三島神社 | 「三島さま」として知られ正岡子規ゆかりの地。定期的に変わる手花水と御朱印も。 |
三島神社 | 雷井戸の伝承のよる「不落祈願」や「不落守」で有名。境内には火除稲荷社が鎮座。 |
鷲神社 | 酉の市で有名。触る場所によってご利益が変わる「おかめ」は是非撫でたい。 |