長谷寺の下境内より、本堂・観音堂に向かうための階段を上る途中にある地蔵堂は、子孫繁栄のご利益をお授けする福徳地蔵が祀られています。
福徳地蔵には子安・繁栄のご利益があると信仰されている、長谷寺のパワースポットの一つ。
そして地蔵堂の回りを囲むように、水子やご先祖のご供養で建てられたたくさんのお地蔵さま、千体地蔵が並んでいます。
目次
・境内
・お堂
・千体地蔵
・卍池
・アクセス
・主な行事・お祭り
・長谷寺境内案内
・近くにある神社・寺
地蔵堂の境内
元々は、厄除阿弥陀・阿弥陀堂があった場所。
長谷寺に帰依する人々の発願で建立されました。
階段の中段にある開けた空間の奥に鎮座し、右側には千体地蔵と卍池。
左側にはローソクとお線香、そしてお花。
少し離れた場所に、水子供養のためロウソクを立てるところがあります。
少し太めのお線香は複数の色があり、千体地蔵近くに香炉があります。
地蔵堂のお堂
扇垂木の屋根が特徴的な堂宇。
現在の堂宇は2003年(平成15年)に再建しており、安置されている地蔵尊「福壽地蔵」もその時に造立されました。
地蔵堂の千体地蔵
御堂背後には、高さ20cmほどの千体地蔵が整然と並んでいます。
その風景は壮観。
千体地蔵は、各家の先祖供養やこの世に生まれて来られなかった子を祀るために奉納されたお地蔵様です。
誰でも申し込みができ、数年、お祀りしたお地蔵様は浄化供養のお焚き上げをされます。
地蔵堂の卍池
千体地蔵の隣には卍池。
よくよく見ると卍の形をしています。
「卍」はインドに伝わる吉祥の徳相であり、功徳円満の意味もある、いわゆる幸運のシンボル。
地蔵菩薩の他、三途の川のほとりで冥途の旅人の衣服を剥ぎ取る奪衣婆(だつえば)と、奪った衣類を衣領樹にかけて生前の罪の重さを判断する懸衣翁(けんねおう)の像がちょこん。
階段を上ってすぐ手前にあるのに、その先にある地蔵堂に目がいき、気づかずにスルーするところでした。
長谷寺の詳細
長谷寺へのアクセス
- 江ノ電:長谷駅より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.hasedera.jp/
長谷寺の主な行事・お祭り
- 1月:万灯祈願会、初観音
- 2月:節分会(追儺会)
- 3月:春季彼岸会
- 4月:灌仏会(花まつり)、かまくら長谷の市(春季)
- 5月:弁財天縁日
- 6月:阿弥陀会、かきがら稲荷大祭
- 7月:観音施餓鬼会
- 8月:四萬六阡日大功徳日
- 9月:秋季彼岸会、大黒天縁日
- 10月:かまくら長谷の市(秋季)
- 11月:写経清浄会
- 12月:観音御足参り・歳の市、奉納餅つき会、除夜会
- 毎月18日:観音会
長谷寺境内案内
本堂(観音堂)・阿弥陀堂 | 長谷寺の中心的お堂。本尊・長谷寺式十一面観音菩薩像が祀られています。 |
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かきがら稲荷 | 本尊十一面観音像をお守りするために付着したかきがらを祀っています。 |
大黒堂・弁天堂 | 鎌倉・江の島七福神の一つ。出世・開運授け大黒天、さわり大黒天、福徳弁才天が祀られています。 |
弁天窟 | 弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟。窟内壁面には弁財天と十六童子、宇賀神が祀られています。 |
観音ミュージアム | 観音菩薩に関する教えを分かりやすく展示しています。 |
眺望散策路 | 由比ヶ浜が一望!あじさいや紅葉シーズンには人気のスポット |
海光庵 | 長谷の街並みや由比ガ浜のパノラマが広がる食事・甘味処。 |
長谷寺近くのおすすめ神社・寺
鎌倉大仏殿高徳院 | 鎌倉大仏(阿弥陀如来坐像)がある鎌倉の人気観光スポット。 |
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光則寺 | 何世紀もの歴史を持つ仏教寺院。美しい庭園と四季折々の木々が美しい境内。 |
甘縄神明宮 | 頼義が祈願して八幡太郎義家を授かったといわれる源氏ゆかりの神社です。 |
収玄寺 | 四条金吾の屋敷跡に建てられた日蓮宗の寺院。四条金吾邸趾の記念碑の揮毫は東郷平八郎です。 |
御霊神社 | 宝物殿に江の島七福神の福禄寿が祀られている歴史ある神社。紫陽花の名所でもあります。 |