吉原神社の奥宮になる吉原弁財天(よしわらべんざいてん)本宮は、浅草寺九社巡り(浅草七福神)の一社。
弁天様が鎮座する、金運アップ・商売繁盛のご利益があるといわれる浅草のパワースポットです。
敷地内は慰霊碑を中心に円を描くように小道が通り、通路脇には供養塔や慰霊碑、お地蔵さま、仏像群などが。
弁財天の本宮は奥に鎮座しています。
目次
・歴史
・境内
・吉原観音像
・社殿
・十三佛と千手観音
・御朱印
・アクセス
・近くにある神社・寺
吉原弁財天本宮の歴史
1656年(明暦2年)に日本堤横の湿地帯を埋め立て、日本橋(現・日本橋人形町)にあった吉原遊郭を移転。
翌年の明暦大火直後に吉原遊廓(新吉原)ができ、遊郭造成の際、花園池や弁天池と呼ばれていた池の畔には弁天祠が祀られ(吉原弁財天)ました。
ところが、関東大震災で大勢の方が火災の渦に巻き込まれて焼死したり、弁財池に飛び込み亡くなってしまいます。
亡くなった方を供養する為、1926年(大正15年)に築山の上に吉原観音像を建立。
1959年(昭和34年)になると、池の大部分を埋め立て吉原電話局(現・吉原ビル、NTT東日本吉原電話交換所)を建設。
今は小さな池として名残を残すのみとなっています。
今でも日々慰霊の祈りが捧げられ、毎年9月1日には慰霊祭が執り行われています。
吉原弁財天本宮の境内
仲之町通りに面して鳥居があります。
吉原観音像を囲うように小道が伸び、奥には吉原弁財天本宮の社殿が。
休憩スペースもあり。
吉原弁財天本宮の吉原観音像
吉原観音像(大震火災殃死者追悼記念碑)前にはお線香とろうそくが置かれており、誰でもお供えができるようにされています。
吉原弁財天本宮の社殿
吉原弁財天の本宮は、2012年(平成24年)に改修工事が行われました。
東京芸術大学の学生による壁画が描かれています。
鳥居の先には、左側に小さな池。
奥に社殿があります。
池と向かい合うようにある拝殿。
鈴緒にはたくさんの小さな鈴がついており…。
遠目からみると別物にみえてしまう(汗)。
吉原弁財天本宮の十三佛と千手観音
通路には、曼荼羅の中の代表的な13人の仏様「十三佛」と千手観音様が配置されています。
内八仏が守り本尊様です。
初七日:不動明王(酉年生)
二・七日:釈迦如来
三・七日:文殊菩薩(卯年生)
四・七日:普賢菩薩(辰・巳年生)
五・七日:地蔵菩薩
六・七日:弥勒菩薩
七・七日:薬師如来
百箇日:観世音菩薩
一周忌:勢至菩薩(午年生)
三回忌:阿弥陀如来(戌・亥生)
七回忌:阿しゅく如来
十三回忌:大日如来(未・申生)
三十三回忌:虚空蔵菩薩(丑・寅生)
千手観音(子年生)
吉原弁財天本宮の御朱印
御朱印は近くの吉原神社でいただけます。
弁財天らしい、神使いの蛇がいい感じのポイントになっています。
吉原弁財天本宮の詳細
吉原弁財天本宮へのアクセス
- つくばエクスプレス:浅草駅より徒歩10分
- 東京メトロ日比谷線:入谷駅3番出口より徒歩12分
吉原弁財天本宮近くのおすすめ神社・寺
吉原神社 | 吉原遊廓と縁の深い神社。御朱印には特徴的な蛇のサインが。 |
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鷲神社 | 酉の市で有名。触る場所によってご利益が変わる「おかめ」は是非撫でたい。 |
長國寺 | 鷲神社のすぐ北側に鎮座する寺院。酉の市とあじさい祭りで有名。 |
千束稲荷神社 | 樋口一葉「たけくらべ」の舞台になった神社。樋口一葉の銅像があります。 |
浅草富士浅間神社 | 富士山を登った事に成る子授かり守の浅間富士があります。本務社は浅草神社。 |