浅草寺の創建に関わった3人の神様と浅草名所七福神の恵比須様を祀る浅草神社(読み方はあさくさじんじゃ)。
境内には、夫婦円満や縁結びのご利益がある珍しい夫婦狛犬や長寿・安産のご利益があるとされる御神木の槐(えんじゅ)、出世開運・仕事運上昇・玉の輿のご利益があると言われている被官稲荷神社と、スピリチュアルなパワースポットが点在しています。
また、おみくじの種類も多く、ここでしかないお守りや祭事や季節ごとに頒布される多彩な限定御朱印など、参拝する楽しみの一つになっています。
目次
・ご祭神・ご利益
・歴史
・二天門と鳥居
・夫婦狛犬
・境内
・社殿
・石碑
・被官稲荷神社
・駐車場
・御朱印・おみくじ・お守り
・三社祭
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
浅草神社のご祭神・ご利益
ご祭神は、浅草寺の創建に深く関わった土師真中知命(はじのまなかちのみこと)、檜前浜成命(ひのくまのはまなりのみこと)、檜前武成命(ひのくまのたけなりのみこと)の三柱。
家内安全・商売繁盛・心願成就のご利益があると言われています。
また、家内安全・商売繁昌のご利益が尊い七福神の恵比須様も祀っており、そのお姿は極彩色の見事な木彫り。
どこにあるのかというと、浅草神社では残念事に非公開です。
ちなみに、えびす様のご縁日である10月20日に特別御朱印を頒布しています。
浅草神社の歴史
推古天皇の御代、漁師の檜前浜成・武成の兄弟が浅草浦(現・隅田川)で漁をしていたところ、魚は獲れずに人形の尊像が何度海に戻しても網にかかるという出来事がありました。
これは不思議と手に取って郷土の文化人・土師真中知に見てもらったところ、聖観世音菩薩の仏像であることが判明します。
そこで、現在の御神木の槐の切株のところに祀りました。
その後、土師氏は僧侶になって寺を構え先の観音像を奉安。
浅草寺の始まりです。
土師氏の死後、子孫の夢枕に聖観世音菩薩が立ち、「観音堂の傍らに、私を海中より薫護してくれた親達を三社権現として祀れば、その子孫・土地共に永劫に繁栄するでしょう」と託宣されました。
そこで、漁師の檜前浜成・武成の兄弟と土師真中知を郷土神として祀る三社権現社(浅草神社)を創建します。
つまり、浅草神社と浅草寺の違いは、浅草寺では仏様、浅草神社では浅草寺の創建に関わった3名を神様として祀っている事。
やがて、明治政府の神仏分離令で1868年(明治元年)に三社明神社に。
1873年(明治6年)に浅草郷の総鎮守として浅草神社に定められました。
創建時の名称からも、今でも「三社様」と親しまれています。
浅草神社の二天門と鳥居
浅草神社は浅草寺の左隣に位置し、近くには朱塗りの二天門。
門に向かって右に持国天、左に増長天が安置されています。


1885年(明治18年)に建立された神明鳥居。
近くにある社号標は、神宮大宮佐佐木行忠候による揮毫です。

浅草神社の夫婦狛犬
鳥居の右側には、江戸初期に作られた、珍しい形状をしている夫婦狛犬。
寄り添って佇み尾はハート型をしていることから、良縁・夫婦和合・恋愛成就のご利益があると信仰されています。
浅草神社の境内
広い境内の左側には石碑が並び、奥には手水舎。
右側には社務所(授与所)と神輿殿。
神輿殿には三社祭で担がれる宮神輿、一之宮・二之宮・三之宮が収められており、5月の祭礼期間、お正月、春先の土日祝日に扉が開けられ拝観できます。
参道の途中には、1836年(天保七年)に奉納された狛犬。
ふさふさの前髪、肩にたなびくロングヘアとしっぽ!
柔らかな曲線がすばらしく、(ぐらぐらして落ちそうなハラハラ感がある)大きな石?の上に鎮座する姿が威風堂々としていて風格を漂わせています。
浅草神社の社殿
社殿の前にも狛犬。
こちらは1963年(昭和38年)に奉納されており、前の江戸狛犬とは異なり筋肉モリモリマッチョマン。
尻尾も大きくて立派です。
浅草神社の社殿は、本殿・幣殿・拝殿からなり、幣殿と拝殿が渡り廊下でつながれている権現造り。
社殿は第三代将軍・徳川家光公により建立寄進されたもので、度重なる火災や戦争、関東大震災などの被害を免れ当時の様相をそのまま残す、江戸時代初期の貴重な木造建築物。
国の重要文化財に指定されています。
柱や壁などには漆塗りや鮮やかな色が残されており、鳳凰や麒麟、飛龍などの霊獣の姿がみられます。
殿内には右大臣と左大臣の姿も。
浅草神社の石碑
社殿の左側には三柱の石碑。
浅草神社の宮司が、ご祭神の御名「土師」姓を継がれる慶事を記念して建立されました。
その他、境内にはほととぎすの碑や花柳壽輔碑、扇塚、榧樹碑(かやのきひ)、初代中村吉右衛門句碑、花塚、河竹黙阿弥顕彰碑、こち亀石碑、百度石、初代市川猿翁句碑、粧太夫碑(蕋雲女子の碑)、久保田万太郎句碑、川口松太郎句碑があります。

特に本殿へ向かう参道の左側にある亀石碑は、若い人にはなじみが深い?
漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」にまつわる石碑で、浅草育ちの主人公・両津勘吉が少年時代に浅草神社の境内にタイムカプセルを埋めた「浅草物語」という話に由来。
「友情はいつも宝物」の文字と漫画のワンシーンが刻まれています。
コミックス発行部数が累計1億3000万部を突破したことを記念して建てられたそうです。
浅草神社の被官稲荷神社
社殿の右奥には被官稲荷神社が鎮座。
ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、五穀豊穣・福徳円満・商売繁盛・立身出世・芸能上達のご利益があると言われています。
1854年(安政元年)、新門辰五郎の妻が重病で床に伏したとき、山城の伏見稲荷神社(現・京都府)に祈願。
病気が全快したことから、お礼の意味も込めて町の人と共に伏見稲荷神社から祭神御分身を勧請した神社です。
お社は1855年(安政2年)に創建された一間社流造。
創建以来のもので、大正期に建てられた覆屋で保護されています。
関東大震災、東京大空襲にも奇跡的に焼け残った大変貴重な建築物。
左側には被官様稲荷神社社務がありますが、毎月1日15日と1月1~5日、初午、3月18日例大祭の時にしか開いていません。
お社の奥には、絵馬掛けと狐の形をしたお供え物「お姿」が。
浅草神社の駐車場
社殿の右側、被官稲荷神社の参道沿いに駐車場があります。
ただし、利用できるのはご祈祷を受けられる方と挙式参列者のみで(駐車許可証がいただけます)、ご参拝のみの方は駐車できません。
浅草神社の御朱印・おみくじ・お守り
通常御朱印では、浅草神社、浅草名所七福神・恵比須、被官稲荷神社の3種類。
さらに、祭事ごとに特別御朱印を頒布。
被官様例祭や春分、浅草寺本尊御示現、上巳の節句(ひなまつり)、酔いの宵、節分祭、浅草廿日戎(あさくさはつかえびす)、浅草富士浅間神社正月、初詣、冬至、恵比須様ご縁日、秋分の日、重陽の節句、七夕、夏詣、浅草富士浅間神社夏詣、浅草富士浅間神社例祭、夏至、浅草富士浅間神社植木市、三社祭、端午の節句、さくら詣など、参拝の時期によっていただける御朱印が違います。
御朱印帳では、江戸小紋柄(ピンク・紺・緑)と令和特別御朱印帳(紫・濡羽色)の5種類を用意。
また、開運八社さんぽ「東京福めぐり」の金屏風タイプの折帖と御朱印もあります。
おみくじは神輿殿の近くにあり、釣り針で釣り上げる鯛みくじ、恋文みくじ、狐みくじ、金運みくじ、陽のおみくじ、月のおみくじ、天然石おみくじ、日本の神話おみくじ、浅草神社おみくじなど種類が豊富。
初穂料として電子マネーの使用も可能です。

お守りは各種類いろいろとありますが、中でも人気なのが「大丈夫守」。
「あらゆる悩みや心配事が無くなり、心安らかに過ごせますように」という願いが込められています。
その他、おみくじ付きの素朴で愛嬌のある顔をした焼き物「はにわ御守り」、四角い形の「招福お守り」、三角の形の「長寿お守り」、丸い形の「金運お守り」、月ごとにデザインが変わる水引のお守り「巫水引守」などがいろいろ。
被官稲荷神社お守りでは、被官稲荷神社紙守や狐守り、尾守、銀杏絵馬など。
浅草富士浅間神社の富士土鈴や桜絵馬、美心守、麦わら蛇を授与しています。
浅草神社の三社祭
三社祭は1312年(正和元年)におこなわれた船祭を起源とする、700年以上の歴史ある例大祭です。
5月の第3土曜日を中心とした金土日に斎行され、東京の初夏を代表する風物詩の一つとして大変な賑わい。
神輿渡御では、一之宮に土師真中知命、二之宮に桧前浜成命、三之宮に桧前武成命の御神霊をお移しし町中を練り歩きます。
ちなみに、四之宮(暴れ神輿)もありましがた戦災で焼失しています。
浅草神社の詳細
浅草神社へのアクセス
- 東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線:浅草駅より徒歩7分
- 東武線:浅草駅より徒歩7分
- つくばエクスプレス:浅草駅より徒歩10分
- 公式サイト:https://www.asakusajinja.jp/
浅草神社の主な行事・お祭り
- 1月:初詣、歳旦祭、元始祭、成人式奉祝祭
- 2月:節分祭追儺式、紀元祭、祈年祭
- 3月:被官稲荷神社例大祭
- 4月:花塚慰霊祭、扇塚慰霊祭
- 5月:浅草神社例大祭(三社祭)
- 6月:夏越の大祓
- 7月:夏詣
- 9月:敬老長寿祭
- 10月:神嘗奉祝祭
- 11月:七五三奉祝祭、新嘗祭
- 12月:年越の大祓、除夜祭
- 毎月1日:月次祭(1月以外)
浅草神社近くのおすすめ神社・寺
浅草寺 | 東京最古の寺の観光名所。雷門や五重塔など風情あふれる建造物がたくさんあります。 |
---|---|
駒形堂 | 浅草寺発祥の霊地に建つお堂。毎月19日が縁日でご開帳されています。 |
牛嶋神社 | 立派な三ツ鳥居がある神社。撫で牛やライトアップで知られています。 |
三囲神社 | ライオン像が鎮座する三井グループの守護神。コンコンさんもかわいらしい。 |
待乳山聖天 | 聖天さま独特の秘法である浴油祈祷で有名。お供え物は大根です。 |
浅草富士浅間神社 | 富士山を登った事に成る子授かり守の浅間富士があります。本務社は浅草神社。 |
浅草神社近くのおすすめカフェ・食事処
SmileSpice | 発酵食とスパイスで作るカレー。数種類を盛る「あいがけ」も。 |
---|