【横浜】山下公園にも近い!港の見える丘公園「フランス山地区」

横浜港を見下ろす小高い丘にある公園「港の見える丘公園」は、多くの人の憩いの場、散策の場としていつでも賑わっている横浜の人気スポットです。

展望台は横浜ベイブリッジを望む絶好のビューポイント。

また、「イングリッシュローズの庭」や「香りの庭」は横浜でも有数のバラの名所となっており、無料で見学できる「横浜市イギリス館」や「山手111番館」などの西洋建築が点在するなど、見所いっぱいです。

港の見える丘公園の北側、入り口(上り)となるのが「フランス山」と呼ばれるエリア。
かつてフランス領事官邸があった場所です。

港の見える丘公園 フランス山地区 フランス領事館風車 

 





目次
フランス橋
パリの純鋳鉄製骨組
フランス領事館跡
愛の母子像
レンガ造り井戸
展望台
開園時間と行き方
アクセス
近くにある神社・寺
 

港の見える丘公園フランス山地区入り口・フランス橋

港の見える丘公園フランス山地区へは、みなとみらい線元町中華街駅5番出口を出て右側(山下公園方面)に進み、信号を渡った先に入り口があります。

港の見える丘公園 フランス山地区 入り口

 

目の前にある歩道橋は、山下公園と人形の家を通じるフランス橋です。

港の見える丘公園はフランス山地区とイギリス山地区に分かれており、フランス山地区は建物が遺構しか残っていません。

イギリス山地区は港の見える丘公園の展望台の先、イングリッシュガーデンなどがあるエリアです。

こちらは、「イギリス館」や「山手111番館」など修復が行き届いており現存。
無料で公開されています。

 

港の見える丘公園フランス山地区・パリの純鋳鉄製骨組

階段を上った先にある広場には純鋳鉄製骨組
これは、フランスのパリにあったパリ中央市場(レ・アール/1860年代~1973年)の一部です。

設計者の名前から「パビリオン・バルタール」と呼ばれています。

港の見える丘公園 フランス山地区 パリの純鋳鉄製骨組

 

パリ中央市場は再開発のため取り壊されたのですが、19世紀末の純鋳鉄製構造物は貴重な学術的・文化的遺産であるとして、横浜市がパリ市に一部の移設を志願。
パリ市の好意により寄贈されました。

そして、フランス領事館があったこの場所に復元設置したそうです。

ちなみに、横浜ボウリング発祥の地を記念した碑も。
ちょっと見つけにくい場所にあります。

 

港の見える丘公園フランス山地区・フランス領事館跡

純鋳鉄製骨組の先には、上に伸びる2つの階段がありますが、上がった先で一つの道に合流します。

しばらく歩くと、かつてのフランス領事館跡が。

昔の名残を一部とどめる壁やタイルに、蔦が絡んで独特の雰囲気。
当時の階段もそのまま残っています。

さらに、大きな風車が風を受けて回っていました。

港の見える丘公園 フランス山地区 フランス領事館跡

港の見える丘公園 フランス山地区 フランス領事館跡

 

当時は水道がされておらず、風車を使って井戸から水をくみ上げていました。
風車は、その様子を再現。

ただ、同時代の他の風車の写真を参考に再現されています。

 

フランス領事館跡は、フランス人建築家サルダが設計(煉瓦造2階建て)。
1896(明治29)年3月に完成しています。

ところが、関東大震災で倒壊。
跡地からはジェラール瓦や煉瓦などが出土しています。

ちなみに、フランス橋の橋台壁面には、領事館正面外壁に嵌め込まれていた「RF(フランス共和国 Republique francaise の略)」と彫られた円形飾り(メダイヨン)が保存展示されています。

 

港の見える丘公園フランス山地区・愛の母子像

フランス領事館跡の先には広場。
こちらには、「愛の母子像」があります。

港の見える丘公園 フランス山地区 愛の母子像

 

昭和52年に起きた米軍機の墜落で犠牲になった母子3人を想い、この公園に設置されたそうです。

パイロットは脱出して無事でしたが、捨てられた米軍機は住宅街に落下。
子供2人は即死だったものの、お母さんはしばらく意識があったそうで…辛い事件です。

生前、子どもたち二人は海をみたいと言っていたことから、こちらに設置されたのだそうです。

 

港の見える丘公園フランス山地区・レンガ造り井戸

愛の母子像の先には、深さ約30メートルのレンガ造り井戸

当時、風車で水を汲み上げており、取り付けられているプレートには整備前の井戸の写真が張ってあります。

港の見える丘公園 フランス山地区 井戸

 

井戸がある周囲は石のタイルが敷き詰められていますが、その中にハート形のかわいいタイルがあります。

この道を通る際、必ず見てしまうポイントです。

港の見える丘公園 フランス山地区

 

港の見える丘公園フランス山地区・展望台

井戸の先には、横浜港とベイブリッジが一望できる展望台。
丘の地形を活かした開放的な展望スペースです。

その先はイギリス山地区。

展望スペースにもベンチが設置されているので、休憩におすすめです。

港の見える丘公園 展望台

港の見える丘公園 展望台

港の見える丘公園 展望台

 

展望台は円状広場に接しており、円に沿うように配置された花壇にも座れるスペースが作られています。

また、共済組合員の皆様の宿泊施設「KKRポートヒル横浜」が花壇に隣接。
ポートヒル横浜の1階レストラン「山手ローズテラス」では、ランチやディナーが楽しめます。

港の見える丘公園 展望台

 

ちなみに、ジブリ作品「コクリコ坂」に登場する「コクリコ荘」がある場所は、港の見える丘公園がモデルといわれています。

展望台近くには、主人公が毎朝掲げている旗をイメージした旗が掲げられています。

 

港の見える丘公園フランス山地区は庭園と小径が続き、ところどころにベンチが置かれています。

散策やジョギング、犬の散歩と地元の方の憩いの場所にもなっているようです。

植物や樹木がいい感じに生い茂り、木漏れ日が気持ちよい場所でした。

 

港の見える丘公園フランス山地区の開園時間と行き方

開園時間は季節によって異なります

4~9月は6時から19時まで。
10・11・2・3月は7時から18時まで。
1・12月は7時から17時までです。

 

港の見える丘公園の最寄り駅は、みなとみらい線「元町・中華街」駅。

そのアクセスは、アメリカ山公園・横浜外国人墓地をのぼり山手本通りを通っていく行き方と、フランス山地区を上っていく行き方とあります。

港の見える丘公園周辺は観光スポットが多いので、ルートにより行き方も大きく変わります。

港の見える丘公園、横浜山手西洋館や山手イタリア山庭園方面、最後は元町ショッピングストリートで買い物楽しむならフランス山地区から行くのがおすすめです。

港の見える丘公園を散策してから山下公園の方に行くのであれば、アメリカ山公園・横浜外国人墓地の方から行くのがおすすです。

 

港の見える丘公園フランス山地区の詳細

港の見える丘公園フランス山地区へのアクセス
  • みなとみらい線:元町・中華街駅より(フランス山地区入り口まで)徒歩数分


港の見える丘公園フランス山地区近くのおすすめ神社・寺
元町厳島神社 横浜元町を鎮守する守護神。3人の女神様が祀られています。
第六天稲荷社 こじんまりとした境内。独特の雰囲気がある神社です。
北方皇太神宮 神明造りの社殿に、御祭神は天照皇大神(女神様)。伊勢山と呼ばれた皇太神宮です。




ブログランキング・にほんブログ村へ



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です