浅草神社の夏の恒例祭事「夏詣(なつもうで)」。
「過ぎし半年に感謝し、来たる半年に祈りを込める」祭事として2014年(平成26年)から始まり、北は北海道、南は鹿児島まで、全国の神社仏閣で実施されるまでに至っています。
年々、内容がパワーアップしている浅草神社の夏詣は、奥浅草にも目を向けた、暑さの中でもすっきりと過ごせる企画が盛りだくさん。
まさに、夏の始まりの浅草を楽しむのに欠かせない祭事です。
目次
・浅草神社の夏詣とは?
・鳥居&参道の様子
・茅の輪&社殿
・被官稲荷神社
・山開きと浅草富士浅間神社
・夏詣の限定授与品
・混雑具合
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
浅草神社の夏詣とは?
新しい日本の風習として2014年(平成26年)から始まった祭事。
冬の晴れ着を浴衣に替え。
お蕎麦をそうめんに代えて食し、富士山をはじめとする山岳信仰を元に、半年の無事に感謝し残りの半年の平穏を祈ります。
6月30日には夏越の大祓で心身の罪穢を祓い。
7月1日には浅草観音裏に鎮座する浅草富士浅間神社にて山開き。
7月4日には形代に移して流し清める形代流し。
7月7日の七夕には市中の井戸をすべて清め、そうめんを振舞う井戸洗い。
期間中の茅の輪くぐりなどの神事が執り行われています。
また、竹参道点灯式、夏詣盆踊り、うなぎ奉納祭「式包丁」、慰霊線香花火、各種ワークショップなど行事やイベントもいろいろ。
屋台などの縁日もあり、神楽殿では日本舞踊や巫女舞、江戸かっぽれ、お箏などの各種奉納演奏が披露されています。
ただ、盆踊りに参加するには事前予約制による参加費(境内警備・記念品含む)が必要。
参加したい場合は早めの申し込みが必須です。
夏詣の鳥居&参道の様子
夏詣期間中は、境内のいたるところが夏詣仕様になっています。
まず、鳥居には七夕と梶の葉飾りが施され、鳥居を入ったところ両脇には屋台。
社殿に続く参道には、両サイドに笹竹がアーチのように並ぶ竹参道に。
笹竹には、梶の葉飾りと江戸の空に棚引いていた赤白の紐と、縁起の良い飾りがされています。
また、正面参道の脇にあるもう一つの参道は風参道として風鈴がズラリ。
その近くにある、ほととぎすの碑や花柳壽輔碑、扇塚、榧樹碑(かやのきひ)などがズラリと並ぶスペースには、天の川をイメージしたオブジェ?が。
こちらは夜になると竹参道と共にライトアップされ、幻想的な風景が楽しめます。
そして、忘れずに是非足を運びたいのが、夫婦円満のご利益で有名な夫婦狛犬。
端にひっそりとたたずんいるので忘れられがちですが、この時期限定の夏詣の装いをされています。
特に七夕の夜にお詣りすると、益々のご利益があるのだとか!?
また、5月の田植え神事で植えた稲とさつまいもが。
10月に収穫され、収穫されたお米は新嘗祭で神様に奉納されます。
夏詣の茅の輪&社殿
社殿の前には茅の輪。
茅の輪くぐりで心身の罪穢を祓い、きれいな身で拝殿に参拝です。
社殿には、江戸の頃の七夕飾りが置かれていました。
織姫が織物をしていたこと、また陰陽五行説による五色の糸。
夏から秋の野菜や果物などの添え物。
和紙が普及するまで紙の原料にもなっていた梶の葉。
七夕の飾りとしてだけでなく、虫干しの意味合いもある着物。
織姫の星(こと座)を写したり梶の葉を浮かべたたらい。
演奏の上達を願って飾った箏。
夏詣の被官稲荷神社
社務所右側、奥に鎮座する被官稲荷神社に向かう参道には、雪花絞りの手拭いによる幟がズラリ。
こちらは、井戸洗い神事のおこなわれる場所でもあります。
また被官稲荷神社では、7月1日限定で狐の形をしたお供え物「お姿」に、かわいらしい手編みの帽子が付きます(個数限定)。
山開きと浅草富士浅間神社
7月1日の富士山の山開きに合わせて、浅草観音裏に鎮座する浅草富士浅間神社の例祭日。
5月と6月末におこなわれる植木市が縁日になっています。
この日は社務所も開いており、限定御朱印はもちろん、蛇をモチーフにした麦藁蛇も頒布。
麦藁蛇は水回りに祀ることで水あたりよけの免府に。
植木市で購入した木は、よくつくと言われています。
※浅草富士浅間神社の例大祭(山開き)の様子はこちら
夏詣の限定授与品
参道には、臨時の授与所ができていました。
夏越すそうめんや恋愛成就夫婦狛犬そうめん、短冊、手提げ提灯、夏詣缶バッジ、ハンディUSBファン、アクリルストラップ、アンブレラガチャ、夏詣盆踊り手ぬぐい、手書き風鈴、せっけんタオルセットなどさまざまな記念品が。
もちろん、夏詣特別御朱印もあり。
ただ、切り絵御朱印は数量限定で、御朱印帳へ貼付しての頒布のためマイ御朱印が必要(その場で御朱印を授与されるてもOK)。
夏詣の混雑具合
1日の平日、午後(14時前後)に参拝しましたが、土日の混雑に比べれば少ない方で、参拝もそこまで並ぶことなくできました。
この日は、夕方から盆踊りの練習があり「夏の食・夏のはしご酒」も開催していることからも、涼しくなる時間帯に混雑するのかなぁと。
夏詣が最高潮に盛り上がるとみられる週末の土日は混みそうで、盆踊りがあることから夕方から夜間がピークになりそうです。
浅草神社の詳細
浅草神社へのアクセス
- 東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線:浅草駅より徒歩7分
- 東武線:浅草駅より徒歩7分
- つくばエクスプレス:浅草駅より徒歩10分
- 公式サイト:https://www.asakusajinja.jp/
浅草神社の主な行事・お祭り
- 1月:初詣、歳旦祭、元始祭、成人式奉祝祭
- 2月:節分祭追儺式、紀元祭、祈年祭
- 3月:被官稲荷神社例大祭
- 4月:花塚慰霊祭、扇塚慰霊祭
- 5月:三社祭(神幸祭、他)
- 6月:夏越の大祓
- 7月:夏詣
- 9月:敬老長寿祭
- 10月:神嘗奉祝祭
- 11月:七五三奉祝祭、新嘗祭
- 12月:年越の大祓、除夜祭
- 毎月1日:月次祭(1月以外)
浅草神社近くのおすすめ神社・寺
浅草寺 | 東京最古の寺の観光名所。雷門や五重塔など風情あふれる建造物がたくさんあります。 |
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駒形堂 | 浅草寺発祥の霊地に建つお堂。毎月19日が縁日でご開帳されています。 |
牛嶋神社 | 立派な三ツ鳥居がある神社。撫で牛やライトアップで知られています。 |
三囲神社 | ライオン像が鎮座する三井グループの守護神。コンコンさんもかわいらしい。 |
待乳山聖天 | 聖天さま独特の秘法である浴油祈祷で有名。お供え物は大根です。 |
浅草富士浅間神社 | 富士山を登った事に成る子授かり守の浅間富士があります。本務社は浅草神社。 |
浅草神社近くのおすすめカフェ・食事処
SmileSpice | 発酵食とスパイスで作るカレー。数種類を盛る「あいがけ」も。 |
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