お正月におこなわれる新春えびすまつり(開運福まき)、春の春まつり(里神楽祭)、夏の例大祭(須賀のまつり)で有名な平塚三嶋神社は1000年以上昔に創建した古社。
別名「湘南のえびすさま」。
相模国の海運・海路の玄関口として、大山詣(大山阿夫利神社)では道中安全祈願の要所としても重宝されていました。
境内には弁天社や疫神社、伊邪那岐社が鎮座し、本殿近くにある大きな2体のえびす神像は是非撫でておきたいパワースポット!
湘南ひらつか七福神めぐりの一社であり、毎月7日は七福神ツアーを開催しています。
また、平塚七福神では、各境内(5ヵ所)にて秋の七草を植栽・育成。
平塚三嶋神社は「桔梗(花期6~8月)」となっています。
目次
・ご祭神とご利益
・歴史
・参道
・三嶋弁天社
・境内
・社殿
・福笹のえびす様
・境内社(疫神社・伊邪那岐社)
・御朱印・おまもり・絵馬・おみくじ・御祈祷
・春まつり(里神楽祭)
・例大祭(須賀のまつり)
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
平塚三嶋神社のご祭神とご利益
ご祭神は、大山祇命(おおやまつみのみこと)・言代主命(ことしろぬしのみこと)・大山咋命(おおやまくいのみこと)・闇神(くらおかみのかみ)。
大山祇命はあらゆる「厄災」を退け、心身健康・病気治癒などのご利益があるとされる神様。
事代主大神は別名「えびす様」。
福徳円満の神様で、商売繁盛・豊漁豊作・諸産業反映などの御利益があるといわれています。
他、子宝の神様を祀る伊邪那岐社(いざなぎしゃ)、財運・芸能の神様を祀る弁天社、子どもの病除けの神様を祀る厄神社が鎮座しています。
平塚三嶋神社の歴史
平安時代、漁業を中心に相模国の海運・海路の玄関口として栄えていたこの地に、伊予国大三島の大山祇神社(伊予三島社)を勧請し創建。
1566年(永禄9年)には小田原・北条氏の保護を受け、江戸時代には海路の大山詣にて道中安全を祈願する習わしがありました。
1841年(天保12年)に主祭神を大山祇神として相殿に貴船山王(闇神)。
末社に金比羅・淺間・熊野・稲荷・辨天(弁天)・不動堂・石二王が鎮座。
明治になると、伊豆三島神社(現:三嶋大社)より事代主神を勧請・合祀。
一度、主祭神が大山祇神から事代主神に変更されていますが、またもとに戻り現在に至ります。
平塚三嶋神社の参道
児童公園と須賀公民館の挟まれるようにある参道。
参道には三嶋弁天社が鎮座。
鳥居の近くにはご神木があり、夏は気持ちよい木陰を作ってくれそうなほど大きいです。
平塚三嶋神社の三嶋弁天社
昔は二つの大きな神池があり、池の中心に弁天社が祀られていましたが、戦後の区画整理で池が埋め立てられ、現在の三島児童公園に。
財運や芸能上達のご利益があるといわれており、石造りの手水舎は300年以上前の江戸時代、延宝年間に奉納されたそうです。
平塚三嶋神社の境内
右側には、英霊を称える祈念碑「忠魂碑」。
大きいです。
手水舎には、それぞれに番号が振られた水神様の水みくじが置かれており、好きな番号をとって占います。
また、手水舎の近くには古神札納所も。
平塚三嶋神社の社殿
戦争でこの辺り一帯は焼け野原になり、社殿は1950年(昭和25年)に再建。
拝殿は、随所に施された彫刻が素晴らしい!
破風部分の懸魚(装飾板)には松と鷹。
木鼻部分には毬と牡丹を持った獅子。
殿内の欄間におとぎ話の天女、浦島太郎と竜宮城など。
そして、社名額の左右には羽ばたく鶴!
一見の価値ありです!
左側にはえびす神像。
えびす様が持つ「鯛」をなでると「福」を招くといわれています。
平塚三嶋神社の福笹のえびす様
社殿の右側、授与所近くには福笹のえびす様が鎮座。
大鯛を抱えたえびす様は商売繁盛・家庭円満の神様。
福笹についている縁起物は「吉兆」といい、あらゆる開運の象徴です。
この福笹のえびす様の大鯛もなでると「福」が授かるといわれています。
平塚三嶋神社の境内社(疫神社・伊邪那岐社)
えびす神像の左側には、本殿の裏側に続く道があり、その先には疫神社と伊邪那岐社。
疫神社の疫神様は、除疫開運・流行病などさまざまな病気を癒す守護神。
特に子供の健康を守る神様として信仰されています。
疫神社の参道には、子供の健やかな成長を願う「心願成就のぼり旗」が奉納されています。
本殿の真後ろに鎮座するのが、伊邪那岐尊命を祀る伊邪那岐社。
多くの神様の祖父神で、日本の発展を司る高霊な神様です。
隣には御嶽大神や金比羅、若宮霊神などの石碑と石祠がズラリ。
平塚三嶋神社の御朱印・おまもり・絵馬・おみくじ・御祈祷
授与所は社殿右側にあります。
通常御朱印は、神輿・平塚三嶋神社・えびす様の3種類。
他、限定ご朱印もあり。
また、湘南ひらつか七福神めぐりの御朱印も。
参拝したお正月には、新春限定色紙が無料配布されていました(御朱印300円は有料)。
さらに、「えびす様の福徳銭(五円玉と福神御像入り)」もいただきました!
お守りでは、福笹のえびす守りや成りたい守り、十二支お守り、七福神守りなど、開運・縁起物や厄除、合格、交通安全などさまざまなお守りがありました。
絵馬は、鯛のイラストが描かれた特製願掛絵馬「願意叶鯛(ねがいごとかなえたい)」が。
おみくじには、水みくじ以外に開運おみくじや鯛みくじ、福鈴入りの福々鈴みくじがあります。
御祈祷・お祓いは初穂料3千円から1万円まであり、木札やご神餞、縁起しゃもじ、福徳種銭などがついています。
ちなみに1万円の「えびす特式」では、えびす様のお姿入り木札に、上記に干支置物がつきます。
平塚三嶋神社の春まつり(里神楽祭)
3月下旬に開催される春まつり(里神楽祭)では、民俗無形文化財指定の相模里神楽を奉演し、豊漁・豊作・地域の安穏を祈願。
また、ご本殿だけでなく境内社・伊邪那岐社の祭典、大神輿や太鼓山車の巡行もおこなわれます。
平塚三嶋神社の例大祭(須賀のまつり)
7月におこなわれる例大祭(須賀のまつり)は江戸時代から続いている神事で、流行病・疫病の予防と豊漁豊作・平穏無事を祈願します。
2日間にわたり斎行され、8基(大神輿2基と町内神輿6基)の御神輿と太鼓山車が町内を巡行。
さらに、2日目本祭の夕刻には平塚海岸で禊行事の「浜降祭」がおこなわれます。
夜には須賀港から子どもパレードを先頭に、神輿や太鼓屋台が宮入するお祭りパレードも。
毎年、圧巻の盛り上がりを見せています。
平塚三嶋神社の詳細
平塚三嶋神社へのアクセス
- JR各線:平塚駅南口より徒歩8分
- 公式サイト:https://www.scn-net.ne.jp/~misima-j/
平塚三嶋神社の主な行事・お祭り
- 1月:新年ご祈祷祭、どんどん焼き、新春えびすまつり(開運福まき)、三嶋弁天社の例祭
- 2月:節分、初午・稲荷講
- 3月:春まつり(里神楽祭)、伊邪那岐社例祭
- 7月:湘南平塚ビーチパーク海開き安全祈願祭、例大祭(須賀のまつり)
- 9月:湘南ひらつか七福神 秋の七草めぐり
- 10月:忠魂碑慰霊祭
- 11月:七五三詣、鞴祭(ボイラー祭・ふいごまつり)
- 12月:だるま市、大祓式・鎮火祭、除夜ご祈祷祭
- 毎月1・15日:月次祭
平塚三嶋神社近くのおすすめ神社・寺
平塚八幡宮 | 公園風の境内にはカモやアヒル、神馬がいます。八社詣のスタンプラリーもあり。 |
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善性寺 | 平塚七福神の福禄寿がいる別名「湯呑寺」。本堂ステンドグラスの扉は必見。 |
長楽寺 | 須賀札場町の古刹、高野山金剛峰寺の直末寺。平塚七福神の寿老尊がいます。 |
蓮光寺 | 湘南平塚七福神の布袋尊。持ち上げ地蔵や六地蔵、寳船などがあります。 |
海宝寺 | 相模新西国三十三観音霊場。阿弥陀三尊など多数の石仏があります。 |