鎌倉駅から徒歩4分と近く、若宮大路から少し入った場所にある本覚寺(読み方はほんがくじ)は、日蓮宗の本山(由緒寺院)で、鎌倉・江の島七福神の夷様、鎌倉十三仏の第3番札所。
境内には源頼朝が幕府の守り神として創建した夷堂があり、元旦から3日までは「初えびす」、10日に「本えびす」の祈祷会がおこなわれています。
ちなみに、「残り物は福がある」ということで、11日は残った福笹を授与しています。
えびす神は商売の神様。
境内では金色の烏帽子を被り千早を身にまとった福娘さんによる福笹の授与などがおこなわれ、事業繁栄・商売繁盛のご利益をいただこうと多くの人で賑わっていました。
目次
・大門と楼門(仁王門)
・福笹
・お神酒とにぎり福
・本堂
・夷堂
・本えびすのご祈祷
・110番の日
・御朱印・お守り・おみくじ
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
本覚寺の大門と楼門(仁王門)
若宮大路近くの大門と楼門(仁王門)には提灯がズラリ。
夜間は灯がともり、いつもとは違う幻想的な風景をみせてくれそうです。
ちなみに、楼門の端には納札所がありました。
本覚寺の福笹
裏参道から入ると、数メートル先には福笹を拝受するための列が出来上がっていました!
手水舎の先ぐらいに福笹を授与しているテントがあり、そこからズラリと列が伸びています。
福笹は本覚寺で育った鳳凰竹と呼ばれる笹で、1年間葉が落ちずに飾ることができます。
福笹の授与の際には、素敵な笑顔の福娘さんたちが祈願してくれます。
こんな素敵なお嬢様たちに祈っていただければ、商売繁盛のご利益も高そうですね!
福娘さんと男性スタッフの方が、福笹購入者に「商売繁盛、お祈り申し上げま~す」といった感じの祈願を斉唱。
福娘さんの高らかな声と男性の活力ある声があたりに響きわたり、思わず足を止めて聞き入ってしまうほど。
聞いているだけでも縁起がよさそうです!
(喉がやられないかしらと老婆心ながら思ったりして)
福笹の授与の隣では、熊手が用意されていました。
本覚寺のお神酒とにぎり福
福笹が授与されているテントの真向かいでは、お神酒が振るわれていました。
お気持ちの初穂料を納めると、福娘さんがお神酒をついでくださいます。
かわいい!!
お神酒は山形の「出羽桜(本醸造)」でした。
その隣では、かごに入ったにぎり福(財・福・愛・学・健)がズラリ。
一日一回、ニギニギするとご利益があるといわれています。
一つ一つが手作りであることから表情や彩色が異なる、まさにオンリーワンのお守り。
本覚寺の人気のお守りとあって、多くの人が手にとられていました。
もちろん、こちらにも福娘さんが。
ちなみに、我が家では6年ほど前に「財」と「福」のにぎり福を拝受。
今回は「健」と「福」。
ちょっとサイズが大きくり、初穂料も500円から600円にアップされていました。
本覚寺の本堂
「東身延」「日朝様」とも呼ばれ親しまれている日蓮宗本覚寺の本堂。
こちらも参拝の列が。
参道には葉山日影茶屋の出張テントがあり、日影大福にえびす神が焼印された「えびす大福」が販売されていました。
日影茶屋といえば、サザンオールスターズの「鎌倉物語」の歌詞の中にも登場しますね。
その向かいには、甘酒のキッチンカーも。
本覚寺の夷堂
本覚寺の夷堂は鎌倉幕府の裏鬼門にあたり、幕府の守り神として源頼朝がえびす神を祀ったのが始まりといわれています。
一般的にえびす像といえば、釣り竿を持ち鯛をかかえて微笑んでいる姿ですが、本覚寺のえびす神は岩に腰をおろして手を合わせ、きびしい表情をされています。
また、本覚寺のえびす様は鎌倉江ノ島七福神の一神で、全ての寺社を参拝すると商売繁盛・家運隆盛・縁結び・五穀豊穣のご利益が得られるといわれています。
江戸時代の頃にお正月行事として定着し、現在は年間を通じておこなわれています。
本覚寺の本えびすのご祈祷
11時になると、御祈祷のために福男・福娘・赤い和傘に付き添われた貫主が寺務所から夷堂に向けて出発。
事前に「通る際には道を開けてください」とアナウンスが入ります。
個人的には、「福男さんもなんかちょっとそれらしい和装をされたほうがいいのになぁ」と思ったりして。
本覚寺の「110番の日」
1月10日は「110番の日」ということで、警察の方の姿もみられました。
また、境内には一眼レフなどのカメラを持った方が多数。
何かの撮影会のように賑やかでした(自分もその一人でしたがスマホ)。
本覚寺の御朱印・お守り・おみくじ
御朱印やお守り、おみくじは山門近くの授与所(総合案内)で。
御朱印は通常御朱印と鎌倉江の島七福神巡りのみなのか、特に特別御朱印の知らせはみられませんでした(見落としたかもしれませんが…)。
ちなみに、御朱印帳と御朱印帳入れもありました。
お守りでは、商売繁盛御守や眼病御守(小・中)、交通安全御守(中・大)、他各種ズラリ。
木製の起き上がり小法師なんてものも!
こちらは、干支にちなんで用意されているようなので、毎年集めるのもいいですね。
また、おみくじでは干支みくじと普通のおみくじとあり。
とはいえ、この一見ふつうのおみくじでは、えびす様が出たら福銭がいただけます。
本覚寺のしあわせ地蔵
福笹やにぎり福もいいですが、大門近くに鎮座する「しあわせ地蔵」も是非参拝したいパワースポットです。
お地蔵様の頭をなでながらお願いことをするといいそうです。
本覚寺の詳細
本覚寺へのアクセス
- 各線:鎌倉駅より徒歩4分
本覚寺の主な行事・お祭り
- 1月:初えびす、本えびす
- 10月:人形供養
本覚寺近くのおすすめ神社・寺
妙本寺 | 四季折々の風景が美しい前撮り撮影でも人気の寺院。鎌倉の武将・比企一族の悲劇の地。 |
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蛇苦止堂 | 妙本寺の境内社。将軍・源頼家の側室で比企能員の娘・若狭局を祀る神社です。 |
大巧寺 | 「おんめさま」と呼ばれる安産・子育て祈願で有名なお寺。手入れされたお庭を歩くだけでも気持ち良いです。 |
蛭子神社 | 七面大明神・夷堂(本覚寺)・山王大権現(宝戒寺)を合祀。社殿は鶴岡八幡宮末社の今宮から譲り受けています。 |
常栄寺 | 通称「ぼたもち寺」と呼ばれる日蓮宗のお寺です。御朱印は「ぼたもちの和歌」で2種類あり。 |
八雲神社 | 疫病の流行から京都祇園社の祭神を勧請した厄除けで有名な神社。「祇園さま」と呼ばれています。 |
本覚寺近くのおすすめグルメ
鎌倉かつ亭 あら珠 | トンカツ専門店。テイクアウトのお弁当も人気。 |
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朝ごはん | 6時半から9時までの和定食の朝食専門店。 |
喫茶モア | 古風なヨーロピアン風喫茶店。リーズナブルなランチ。 |
カフェ久時 | 登録文化財で有名な湯浅物産館内にあるカフェ。こだわりの木炭焙煎珈琲をレトロ・モダンな店内で。 |