【江の島】江島神社 奥津宮は龍神エネルギーのパワースポット

辺津宮と中津宮から少し離れた場所にある奥津宮(おくつみや)は、江島神社でも高台に鎮座。

三姉妹の御祭神の一番上の姉神・多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀る拝殿の天井には、江戸の絵師・酒井抱一が描いた亀の天井絵「八方睨みの亀」が。

どの位置から見てもこちらを睨んでいるように見えるので、参拝の際には是非こちらも見ていただきたい見どころの一つです。

また、奥津宮の隣に鎮座する龍宮(わだつみのみや)は、江の島弁財天信仰発祥の地である岩屋本宮の真上!

そのことからも、龍神エネルギーが得られる江の島のパワースポットとしても有名です。

江ノ島 江島神社 奥津宮





目次
歴史とご祭神・ご利益
行き方
境内
社殿
八方睨みの亀
龍宮
アクセス
主な行事・お祭り
近くにある神社・寺
近くのおすすめグルメ
 

江島神社・奥津宮の歴史とご祭神・ご利益

奥津宮のご祭神は、三姉妹の一番上の姉神となる多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)です。

水の神様や弁財天として安らかに海を守る神様
航空安全や交通安全、金運、復縁や揉め事仲裁などのご利益を授かることができるといわれています。

相模湾を臨む龍神伝説発祥の地「岩屋」に一番近い場所に鎮座してることからも、昔は本宮または御旅所(おたびしょ)と呼ばれ、岩屋本宮に海水が入りこんでしまう4月・巳の日から10月・初亥の日までにおいて、岩屋本宮のご本尊がここに遷座されていました。

奥津宮と呼ばれるようになったのは、明治の神仏分離令以降です。

 

江島神社・奥津宮の行き方

奥津宮は辺津宮・中津宮から離れた場所に鎮座。

サムエル・コッキング苑と「山二つ」と呼ばれる海食洞の天井部分が陥没したダイナミックな跡地を超えた先になります。

ここからは高低差が激しくなり、階段を上ったり下りたりの道。
途中、削られた山間から相模湾が見えるなど、その独特の風景を楽しめます。

江ノ島 江島神社 奥津宮 行き方

 

途中には、藤沢市重要文化財「群猿奉賽像庚申塔(ぐんえんほうさいぞうこうしんとう)」。
神様に芸事を奉納する計36体の猿が、四面に浮彫られています。

しかも、足元には弁財天のお使いの蛇

江ノ島 江島神社 奥津宮 群猿奉賽像庚申塔

江ノ島 江島神社 奥津宮 群猿奉賽像庚申塔

江ノ島 江島神社 奥津宮 群猿奉賽像庚申塔




 

江島神社・奥津宮の境内

石鳥居は、1182年(養和2年)に奥州平泉の藤原秀衡を調伏する際、源頼朝が寄進したといわれています。

江ノ島 江島神社 奥津宮

江ノ島 江島神社 奥津宮 石鳥居

江ノ島 江島神社 奥津宮 石鳥居

 

石鳥居の手前にある銅の葺き流れ造りの手水舎には、水が出るところと手前の柱2本の礎石に亀

手水舎の後ろにあるトイレは、江戸時代風の御手洗いです。

江ノ島 江島神社 奥津宮 手水舎

江ノ島 江島神社 奥津宮 手水舎

江ノ島 江島神社 奥津宮 手水舎

江ノ島 江島神社 奥津宮 手水舎

江ノ島 江島神社 奥津宮 手水舎

 

また、参道脇には力石と亀石。

力石の重さは80貫(320キロ)あり、江戸時代に日本一の力持ちと評された武州岩槻三野宮の卯之助が奉納。
弁財天の祭で力競技があったときに使われていたそうです。

卯之助は他にも、姫路・魚吹八幡神社や越谷久伊豆神社、三野宮香取神社など各地に奉納しています。

江ノ島 江島神社 奥津宮 力石

 

亀石は、弁秀堂という人が弁財天を信奉して金光明最経し、ここへ納め上に置く石を探していたときに見つけた石。

亀の形をしていたので、江の島に奉納したそうです。

確かによくみると、表面に亀の甲羅のような模様が浮き出ています。

江ノ島 江島神社 奥津宮 亀石

江ノ島 江島神社 奥津宮 亀石

 

その近くには、江戸時代の箏曲家・山田検校の像。

山田流琴曲の開祖であり、実際に江の島に滞在し作った筝曲「江の島曲」の作曲者です。

江ノ島 江島神社 奥津宮 箏曲家・山田検校の像

 

江島神社・奥津宮の社殿

古式ゆかしい雰囲気がある辺津宮、鮮やかな朱色が印象的な中津宮、そして荘厳な雰囲気を感じられる奥津宮の社殿と三者三様。

もともとは岩本院内の建物を移築した仮屋でしかありませんでしたが、権現造の壮麗な拝殿・幣殿・本殿として建立。
江戸時代には明治の廃仏毀釈の折に取り壊され仏教様式の「二天門」があっとされています。

1841年(天保12年)に焼失し、翌年の1842年(天保13年)に白木の本殿のみで再建され現在に至ります。

入母屋造りの御社殿は、1979年(昭和54年)に屋根を修復。
また、2011年(平成23年)に本殿を改修しています。

江ノ島 江島神社 奥津宮 社殿

江ノ島 江島神社 奥津宮

江ノ島 江島神社 奥津宮 社殿

 

拝殿の両サイドには、龍と弁財天が描かれた大きな杓文字が二つ。
本殿に掲げられている「奥津宮」の宮号額は、徳川慶久公の揮毫です。

拝殿と本殿との間に距離があり、昔はこの間に幣殿が。
神符守札所は正面になります。

 

奥津宮の拝殿向かって右側の燈籠には竜宮の乙姫、左側の燈籠には亀に乗った浦島太郎が彫られています。

江ノ島 江島神社 奥津宮 燈籠

江ノ島 江島神社 奥津宮 狛犬

江ノ島 江島神社 奥津宮 狛犬

 

江島神社・奥津宮の「八方睨みの亀」

拝殿の天井には「正面向亀図(八方睨みの亀)」。
どこから見ても睨まれているようにみえることから、こう呼ばれるようになりました。

作者は江戸時代の画家・酒井抱一。

もともとこの場所にあったとされる二天門の天井にはめ込まれていましたが、二天門が廃仏毀釈で取り壊され、歳月と潮風で金箔等の損傷が激しいことから江島神社の宝蔵に保存されています。

そのため、現在天井にあるのは片岡華陽による模写

江ノ島 江島神社 奥津宮 正面向亀図(八方睨みの亀)




 

江島神社・奥津宮の龍宮

奥津宮の隣、江の島弁財天信仰発祥の地である岩屋本宮の真上に鎮座する龍宮(わだつみのみや)のご祭神は龍宮大神
毎年9月に例祭がおこなわれています。

安産・子宝のご利益があるとされ、かつては北条時政も子孫繁栄を祈願したという話も。

古来より江ノ島は龍神の坐すところとする龍神信仰と弁財天信仰が習合。
それは「江島縁起」や「太平記」からも読み取れます。

江ノ島 江島神社 奥津宮 龍宮

 

参道の右手には手水鉢があるのですが、少し変わった形状です。
旗に囲まれていました。

江ノ島 江島神社 奥津宮 龍宮

 

迫力ある龍が乗っている宮は石組みでつくられ、石で固められた要塞のような雰囲気があります。

内部は昔の本宮岩屋の様子が再現されており、かつて岩屋内に建てられていたものと似た形の祠が収められています。

江ノ島 江島神社 奥津宮 龍宮

江ノ島 江島神社 奥津宮 龍宮

江ノ島 江島神社 奥津宮 龍宮

 




江島神社・奥津宮の詳細

江島神社・奥津宮へのアクセス
  • 小田急江ノ島線:片瀬江ノ島駅より徒歩25分
  • 江ノ島電鉄:江ノ島駅より徒歩29分
  • 公式サイト:http://enoshimajinja.or.jp/


江島神社の主な行事・お祭り
  • 1月:歳旦祭、元始祭、昭和天皇祭遥拝式、秋葉神社例祭
  • 2月:節分祭、紀元祭、稲荷社初午祭、祈年祭、天長祭
  • 3月:貝祭、春季皇霊祭遥拝式
  • 4月:神武天皇祭遥拝式、初巳例大祭、昭和祭
  • 5月:杉山検校祭
  • 6月:夏越大祓式
  • 7月:海開き、七夕祭、八坂神社例祭、八坂神社神幸祭
  • 9月:龍宮例祭、秋季皇霊祭遥拝式
  • 10月:古式初亥祭、神嘗祭遥拝式、神嘗奉祝祭
  • 11月:明治祭、七五三祈願祭、新嘗祭
  • 12月:師走大祓式、除夜祭

江ノ島にある神社・寺
江島神社・辺津宮 一番下に位置する神社。境内社に奉安殿と八坂神社があります。
江島神社・中津宮 鮮やかな朱色の社殿。龍の泉と水琴窟、江戸歌舞伎市村座ゆかりの品があります。
江の島岩屋 手燭を手に見学する雰囲気ある洞窟。石の彫像と小さな神社がある、江島神社の発祥地です。
江の島大師 鹿児島・最福寺の関東別院。誰でも自由に参拝でき、高さ6mの赤不動像があります。
児玉神社 陸軍大将・児玉源太郎をお祀りする神社。明治日本の技術遺産である28センチ榴弾砲の砲弾があります。
聖天神社(聖天上人像社) もとは小島。鎌倉時代の僧・良真上人の像が安置されるお社・龍宮神・道祖神が鎮座しています。

江ノ島のおすすめグルメ
遊覧亭 昔ながらのレトロな雰囲気のお食事処。価格帯もリーズナブルで、メニューも充実。




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