【台東区】拝観料で文化財保護!上野東照宮の金色殿・栄誉権現社

東京都台東区上野公園に鎮座する上野東照宮は1627年創建の神社。

金色殿などの豪華な建造物は、江戸初期の貴重な建築として国の重要文化財に指定されています。
しかも、戦争や地震などで破壊することなく無事だったことから「強運な神君の御遺徳の賜物」と言わしめるほど。

徳川家康公(東照大権現)を神様としてお祀りする金色堂は、透塀で囲まれその一部しかみれませんが、拝観料の納めることで透塀の内側に入ることができます(社殿内部は非公開)。

有料ゾーンには、金色殿の他、開運開祖合格必勝祈願の栄誉権現社と御神木も見ることができます。

東京 上野東照宮 金色殿(社殿)





目次
透塀内側の拝観料
静心所
灯籠
栄誉権現社
透塀
金色殿(社殿)
唐門
きささげの木
アクセス
近くにある神社・寺
 

上野東照宮の拝観料

拝観料は大人500円、小学生200円。
神符授与所で納め、中に入ることができます。

拝観時間は10月~2月の冬季は9時半から16時。
3月~9月の夏季は9時半から17時までです。

東京 上野東照宮 神符授与所

東京 上野東照宮

 

神符授与所では、ご拝観の受付の他、御朱印やお守りも授与されています。

東京 上野東照宮 お守りなど

 

上野東照宮の静心所

チケットにあるバーコードで扉が開き、その先には回廊型の奥参道と樹齢600年超の御神木を中心とした祈りの庭「静心所」。

中村拓志&NAP建築設計事務所が設計し2022年に完成。
御神木前の座で、ゆるりと時間を過ごせます。

東京 上野東照宮 静心所
入ってきた入り口

東京 上野東照宮 静心所

東京 上野東照宮 静心所

 

また、静心所の屋根に使われているのは、ご神木と同じく長い時間を過ごした銀杏
防火樹として社殿を守ってきましたが、倒木の危険性から安全を考えて泣く泣く伐採されたものの、加工して大切に使われています。

ちなみに、御銀杏の切り株からは新芽が出て成長中。
その様子は、壁のスリットからのぞき見れます。

東京 上野東照宮 静心所

東京 上野東照宮 静心所




 

上野東照宮の灯籠

大楠の近くには灯籠(国指定重要文化財)がズラリ。

時期的に銀杏といい感じにコラボしていました。

東京 上野東照宮 灯籠

 

上野東照宮の栄誉権現社

灯籠の奥、透塀の内側への入り口より先には「御狸様」とも呼ばれる栄誉権現社。

東京 上野東照宮 栄誉権現社

東京 上野東照宮 栄誉権現社

 

栄誉権現は四国八百八狸の総師。

大奥に奉献されるも暴れたことで追放され、大名・旗本・諸家を潰すなど各所に災いをもたし、大正年間に東照宮に奉献された悪行狸です。

それ以降は災いを起こすことなく、強運を授ける神様に。

他を抜く=狸(たぬき)」という縁起から強運開祖、受験・就職・必勝のご利益があると信仰されています。

縁起日は五の日です。

東京 上野東照宮 栄誉権現社

東京 上野東照宮 栄誉権現社

東京 上野東照宮 栄誉権現社

 

お守りもあり、子だぬき守りはなかなかかわいらしいです。

東京 上野東照宮 印籠守と子だぬき守




 

上野東照宮の透塀

1651年(慶安四年)造営の国指定重要文化財。

菱格子の向こう側が透けて見えることから「透塀」に。

東京 上野東照宮 透塀

東京 上野東照宮 透塀

東京 上野東照宮 透塀
何かの実がなっていました。

 

金色殿を囲む透塀の彫刻は、上段には野山の動物と植物、下段には海川の動物の彫刻。
手前にある手すりには、上下にその名称が書かれています。

また、金箔で覆った上から岩絵の具で彩色を施す生彩色手法がとられており、これは金色殿・唐門も同じです。

東京 上野東照宮 透塀

 

上野東照宮の金色殿(社殿)

1651年(慶安四年)造営の国指定重要文化財。
御祭神は徳川家康公、徳川吉宗公、徳川慶喜公です。

1627年(寛永四年)創建された前社殿を、徳川家光公によって日光に準じた金色殿に建て替えられました。

文化財保護の為、社殿内は非公開ですが、特別公開されることも!
ただ、かなりの倍率です。

内部ももちろんキンキラキン!で、江戸幕府の御用絵師・狩野探幽が描いたと言われる唐獅子の障壁画があります。

東京 上野東照宮 金色殿(社殿)

東京 上野東照宮 金色殿(社殿)

東京 上野東照宮 金色殿(社殿)

 

参道側から拝殿・幣殿(石の間)・本殿と三つの部屋から構成される権現造。
豪華な彫刻が施されています。

金色殿前面には、周囲には牡丹、側面には鳳凰と格式高い動植物の彫刻。
さらに角には阿吽の形の獅子

拝殿の壁は蔀戸(しとみど)、金の戸に漆の格子。
幣殿と本殿は金箔の壁が日に当たるとまばゆいばかりに輝きます。

東京 上野東照宮 金色殿(社殿)

東京 上野東照宮 金色殿(社殿)

東京 上野東照宮 金色殿(社殿)

 

ちなみに、毎年年末にはライトアップされ、夜の暗闇とのコントラストがとてもきれいです。

ただ、この期間はライトアップ期間は、通常開門と夜間ライトアップの2部制

夜間ライトアップは夕方16時過ぎから19時ぐらいまでで、通常開門とは異なり参道入口から有料となりますので注意が必要です。




 

上野東照宮の唐門

1651年(慶安四年)造営の国指定重要文化財。
正式名称は「唐破風造り四脚門(からはふづくりよつあしもん)」。

東京 上野東照宮 唐門

東京 上野東照宮 唐門

東京 上野東照宮 唐門

 

柱内外の四額面には左甚五郎作の昇り龍・降り龍の彫刻。
この龍には、毎夜不忍池の水を飲みに行くという伝説があります。

ちなみに、「偉大な人ほど頭を垂れる=立派な人ほど謙虚で、目下の者をも気にかける」ということから、頭が下を向いている方が昇り龍と呼ばれています。

また、上部には錦鶏鳥・銀鶏鳥の透彫。
角の獅子の隣には牡丹、中央の獅子の裏にも牡丹の彫刻。

内側の透彫は諫鼓鳥(かんこどり)という中国の故事に由来しています。

東京 上野東照宮 唐門

東京 上野東照宮 唐門

東京 上野東照宮 唐門

 

上野東照宮のきささげの木

社殿向かって右側、出口近くには、1651年(慶安四年)の社殿建立時に植えられた「きささげの木」。

きささげの木はノウゼンカズラ科の落葉高木で、樹齢は350年以上の古木。
雷除けの願いを込めて植えられ、水の神が宿ると信じられていたそうです。

夏にはかわいらしい淡黄色の花を咲かせ良い香りを漂わせ、細長い果実は梓実(しじつ)、樹皮は梓白皮(しはくひ)と呼ばれ、昔から生薬としても使われています。

東京 上野東照宮 きささげの木

 




上野東照宮の詳細

上野東照宮へのアクセス


上野東照宮近くのおすすめ神社・寺
不忍池辯天堂 不忍池にあるお堂。谷中七福神の弁財天(八臂辯才天様)と大黒天様を祀っています。
五條天神社 梅の花をモチーフにした手水舎があります。境内社には花園稲荷神社。
清水観音堂 京都・清水寺を模した舞台造りのお堂。浮世絵にも描かれている松の輪からは不忍池が見えます。
上野大佛 「これ以上は落ちない」から受験生に人気。上野大仏とパコダ薬師堂と祀っています。




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