【鎌倉】鶴岡八幡宮の源氏池に鎮座!北条政子ゆかりの旗上弁財天社

鶴岡八幡宮の三の鳥居を通り、太鼓橋を渡った右側の源氏池に鎮座する旗上弁財天社(読み方ははたあげべんざいてんしゃ)。
知識・美・芸術の女神で、鎌倉七福神の一神でもある弁財天様を祀っています。

この源氏池や平氏池は、源頼朝の妻である北条政子が命じて作らせた人口の池と平氏滅亡を願ったもの(こわっ!)。

ちょっと血生臭い感じはありますが、社殿の裏側には「政子石」と呼ばれる子宝や安産の願掛け、恋の願掛け祈願の大きな石が2個あるなど、縁結び・安産祈願のパワースポットにもなっています。

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社

 





目次
歴史とご祭神・ご利益
源氏池と平氏池
境内
社殿
政子石
旗上奉納・祈願や御朱印・お守り
アクセス
主な行事・お祭り
鶴岡八幡宮の境内案内
近くにある神社・寺
近くのおすすめグルメ
 

旗上弁財天社の歴史とご祭神・ご利益

ご祭神は、多紀理昆売命(たぎりびめのみこと)、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)、市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)。

開店・事業拡張・家内安全・商売繁盛・必勝祈願・病気平癒・縁結び・恋愛成就などの御利益があるといわれています。

 

1180年(治承4年)、源頼朝が源家再興の旗を上げ、石橋山の戦いに敗れて房総に。
鎌倉に移ると鶴岡八幡宮を創建し、平家討伐の本拠地としました。

1182年(寿永元年)、妻である北条政子は平家滅亡の祈願のため、大庭景義に命じて境内の東西に池を掘らせ、東の池を「源氏池」西の池を「平氏池」に。

しかも、源氏池には「三は産なり」と祝い三島を配し、平氏池には「四は死なり」と滅亡を祈願した四島を配しています(怖いダジャレですな…)。

そして、源氏池の中の島に辨財天社を祀りました。

 

弁財天信仰は仏教要素が強いため、明治の神仏分離で境内にあった他の堂塔と共に除かれますが、1956年(昭和31年)に再興。

さらに、1980年(昭和55年)に鶴岡八幡宮創建800年を記念し、江戸末期の頃に描かれた古図をもとに復元されました。

 

ちなみに、旗上弁財天社の名前の由来には2つの所説あり。

一つは、源頼朝が平氏打倒の旗揚げをおこなったから。

もう一つは、1221年(承久3年)の承久の乱の際に北条政子が御家人をここに集めて旗上げ
戦勝祈願をおこなったことから旗上辨財天社となったともいわれています。

 

旗上弁財天社の源氏池と平氏池

太鼓橋を渡った先、鶴岡八幡宮へと続く参道を挟んた位置にある源氏池と平氏池。

春は桜が咲き、夏は蓮が水面を覆いつくします。

↓こちらは夏の源氏池の様子。
朝早く来たら蓮のきれいな花がみられるのではないでしょうか。

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社 源氏池

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社 源氏池

 

↓こちらは平氏池。
迫るぐらいの迫力。

鎌倉 鶴岡八幡宮 平氏池

鎌倉 鶴岡八幡宮 平氏池

 

旗上弁財天社の境内

境内にズラリと並ぶのは、地元の氏子が奉納した白い旗。
源氏が戦で使用した旗に由来しています(白旗は源氏の印、平家は赤旗)。

今では、源頼朝が戦に勝ったことにあやかり祈願成就として旗を奉納されています。

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社




 

旗上弁財天社の境内では白ハトが多く見られ、のんびりと過ごしている姿にほっこりさせられます。

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社
鳩…ではなく、鯉のエサが売られていました。
鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社
すっぽん!?

 

旗上弁財天社の社殿

社殿前には藤棚

春になると白藤が咲き、旗上弁財天社対岸にある休憩所のと合わせて楽しめます。

現在の社殿は、鶴岡八幡宮の創建800年を記念し、文政年間に描かれた絵を基に1980年(昭和55年)に再建。

鶴岡八幡宮の社殿と同じ朱色に塗られ、階段の上には琵琶を演奏する弁財天の彫刻が彫られています。

また、1266年(文永3年)に鎌倉初期の幕府吏僚である中原光氏が、裸形の木造弁財天坐像(裸弁財天)を奉納していますが、現在は鎌倉国宝館に寄託されています(国の重要文化財)。

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社

 

旗上弁財天社の政子石

社殿の裏には、頼朝の妻である北条政子から名付けた「政子石(姫石)」。

政子が懐妊した際に安産を祈って置かれた石であることから、夫婦円満・良縁・子宝のご利益があるといわれています。

そのため、子宝や安産の願掛け、恋の願掛けなどの人気スポットになっています。

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社 政子石(姫石)

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社 政子石(姫石)

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社 政子石(姫石)

 

旗上弁財天社の旗上奉納・祈願や御朱印・お守り

旗上奉納では、ご神号を記した二引の白旗に願意氏名を記入し、祈祷して奉納。

旗上祈祷では、源頼朝が旗上げし大願成就した神徳から、開店・事業拡張などをはじめ家内安全・商売繁盛・必勝祈願・病気平癒・縁結びなどを受け付けています。

ちなみに、厄祓いは鶴岡八幡宮でおこなわれています。

御朱印は社殿の右側にある社務所でいただけます。
鶴岡八幡宮の御朱印と同じく、ひし形の中に社名が入った印が押されています。

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社 社務所

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社 御朱印

 

さらに、旗上弁財天社は鎌倉江ノ島七福神のコースの1つとして専用色紙も用意されており、すでに七福神の名前が印字されている色紙イラストのみの色紙の2種類あり。

各寺社で色紙に御朱印をいただく際には、別途初穂料が必要です。

また、各種お守も用意されており、注目は「政子石守」。
願いが花開きますようにと、表柄に源氏池湖畔に咲く桜を彩っています。

鎌倉 鶴岡八幡宮 旗上弁財天社 政子石守

 




旗上弁財天社(鶴岡八幡宮)の詳細

旗上弁財天社へのアクセス
  • JR横須賀線・JR湘南新宿ライン:東口より徒歩10分
  • 江ノ島電鉄:「江ノ電鎌倉駅」から徒歩10分
  • 公式サイト:https://www.hachimangu.or.jp/


鶴岡八幡宮の主な行事・お祭り
  • 1月:歳旦祭、元始祭、成人祭、鶴岡厄除大祭他
  • 2月:節分祭、丸山稲荷社初午祭、紀元祭他
  • 3月:宇佐神宮遙拝式、祖霊社春季例祭、献詠披講式
  • 4月:由比若宮例祭、若宮例祭、丸山稲荷社例祭他
  • 5月:菖蒲祭、白旗神社例祭
  • 6月:今宮例祭、蛍放生祭、大祓他
  • 7月:七夕祭
  • 8月:ぼんぼり祭、夏越祭、立秋祭、実朝祭
  • 9月:宵宮祭、流鏑馬神事、鈴虫放生祭他
  • 10月:崇敬者大祭、神嘗奉祝祭、白旗神社文墨祭
  • 11月:明治祭、丸山稲荷社火焚祭、七五三祈請祭、新嘗祭
  • 12月:大祓、除夜祭他

鶴岡八幡宮の境内案内
本宮・若宮 現在の鶴岡八幡宮の中心。800年以上の歴史があり、神奈川有数の観光スポットでもあります。
今宮 境内の最奥に鎮座し、後鳥羽天皇・土御門天皇・順徳天皇をお祀りしています。
白旗神社 鶴岡八幡宮の境内社。源頼朝公と実朝公をお祀りする美しい漆黒の神社です。
祖霊社 鶴岡八幡宮の氏子崇敬者の祖霊と護国の英霊が祀られています。
丸山稲荷社 鶴岡八幡宮の境内社。五穀豊穣・商売繁盛の稲荷様が祀られています。
御谷休憩所 駐車場近くにある休憩所。お団子や飲物、鳩サブレ―などのお土産等があります。

旗上弁財天社近くのおすすめ神社・寺
白旗神社(西御門) 御祭神は源頼朝。頼朝の御墓を守っていた法華堂跡に鎮座。勝運のパワースポットです。
巌窟不動尊 重軽石で願いを!和風ラーメンが人気の不動茶屋が敷地内にあります。
宝戒寺 御本尊は子育て経読み延命地蔵。別名「萩の寺」と呼ばれる花の名所です。

旗上弁財天社近くのおすすめ喫茶・カフェ・食事処
茶寮 風の社 平氏池の畔に佇む、葉山の老舗料亭「日影茶屋」が監修する和風カフェ。
不動茶屋 鎌倉最古の窟堂と同じ敷地内にある隠れ家カフェ。スイーツの他、自家製ラーメンも人気です。
鎌倉かつ亭 あら珠 トンカツ専門店。テイクアウトのお弁当も人気。
朝ごはん 6時半から9時までの和定食の朝食専門店。
喫茶モア 古風なヨーロピアン風喫茶店。リーズナブルなランチ。
カフェ久時 登録文化財で有名な湯浅物産館内にあるカフェ。こだわりの木炭焙煎珈琲をレトロ・モダンな店内で。




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