調剤薬局で働いていたからこそのアピールポイントとは?
調剤薬局で評価される経験とは?
調剤薬局の薬剤師業務は、薬の知識や調剤以外にも必要となるスキルがあります。それは調剤薬局という場所で培われていくものですが、何年も働いていた人にとって、それは転職時に大きな武器になるもの。他の応募者と差をつける事にもなります。調剤薬局に勤めていたからこそのアピールポイントをまとめてみました。
薬局には、年代もさまざまな方が訪れます。年配の患者さんから小さいお子さん、さらには耳が遠かったり足が不自由だったりする方もいます。薬剤師は、そうした方々すべてにわかりやすく、訪れやすいように服薬指導をおこなわなければいけません。声を大きくしたり、ゆっくり話したり、わかりやすい言葉にかみ砕いて…と、患者さんの様子に合わせた対応が必要。薬の調剤だけでなく、接客もおのずと磨かれていくことになるのです。
転職では、「1日○人ほどの服薬指導をおこなっていたので、接客対応にも慣れています。」といったアピールができるとぐらいにしたいもの。患者さんへの対応で工夫していたこと、改善したことなどもアピールできるとなおいいでしょう。
薬局での窓口業務では、他のサービス業同様に混雑する時間帯があります。待ち時間が長くなると、催促をする患者さんやぐずりはじめる子供など…嫌な雰囲気になることも。特に具合が悪くて待っている人からしてみれば、いつもは待てる時間も辛く感じているのですから、そのイライラをぶつけてこられることもあるんですね。
こうした混雑時の対処はとても難しく、その中で並行して調剤をおこなわなければいけないのですから大変。まさにミスが起こりそうな気配…気を付けないといけない時でもあります。
ただ、そうした現場を何度も体験することで、混雑時の対応や心構えというのも磨かれていきます。忙しい状況での患者さんとのやりとり、難しいリクエストを工夫して対応したことは、転職などの面接では大きなアピールポイントになるのです。
調剤薬局は、限られた空間内で他の薬剤師と一緒に仕事をしなければなりません。小さい空間に人が集まると、そこには独自ルールが生まれることもあり…特に女性だらけの職場では顕著に表れるものとなります。そうした場所では協調性はもちろんですが、コミュニケーション能力も必要。業務を円滑に進めるためにも欠かせないものですから、転職の際の良いアピール材料になるでしょう。職場で協力してできるように、自分はどんな努力をしたのか…そうしたエピソードがあるなら、是非とも面接で活用したいもの。
また、職場の同僚だけでなく、事務担当者や外部からくる業者さんとのやり取りもうまくできることが重要。気配りがどれだけできるのか、それが好印象につながっていくものとなり、しっかりと身についている人ほど面接でも自然と伝わるのではないでしょうか。