感染症予防は距離感が大事

今朝の情報番組で、猫からコリネバクテリウム・ウルセランスに感染し、60代の方が亡くなった…というニュースが放送されていました。
テレビの影響力はすさまじく、窓口で何人かの患者さまからこのことについて聞かれました。

いずれも、猫ちゃんと暮らす飼い主さん。
心配する気持ちもわかります…が、そこまで神経質になることはないですよ~とお答えしました。
一番の予防は過剰なスキンシップ!
チューや顔を口周りをペロペロと舐める行為は控えましょう
( ・`ー・´) + キリッ

この菌は猫だけでなく犬などの動物が持っているもので、人が感染すると風邪に似た症状をおこします。
症状が重くなると呼吸困難になることもあるですが、今回のように亡くなられてしまったのは今回が初めて…。

治療では抗生物質の投与となり、人から人へうつるといった感染事例はほとんどありません。
ただ、今回の事を受けて、厚生労働省は自治体や医師会などに「感染が疑われる場合は報告するように」と呼び掛けています。

 

ペットは家族の一員…
とはいえ、過剰なスキンシップはちょっと気を付けいないといけませんね。
動物が持つ常在菌やウイルスには、人に感染して病を引き起こすものもあります。
今回のコリネバクテリウム・ウルセランスだけでなく、昨年も犬から感染した重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が確認されています。
ちなみに、動物からうつる感染症は動物由来感染症と呼ばれています。

感染症を予防するのに大切なのは、ペットの健康を常日頃からチェックしておくこと。
予防接種や有害な虫を駆除する薬の投与、ペットの口内を清潔にしておくのも感染リスクを減らします。
また、過剰なスキンシップは抑えて、こまめに手を洗い、噛んだり引っかいたりしないようにしつけをきちんとするのも大事です。
定期的に掃除して、抜け毛などの真菌の繁殖予防、じゅうたんにノミや卵をこっそりと育てないようにすることも大事な予防策となります。

 

我が家では猫ちゃんは飼っていませんが、たまに猫カフェにいってそのかわいらしい姿で和ませもらっています。
今後も会い続けるためにも、私も十分に気を付けておかないと。
動物たちだけのせいにはするわけにはいきませんο(*´˘`*)ο




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